nikkan-gendaiの記事【もんじゅ運営「失格」の烙印に首相&高木大臣が頭抱えるワケ】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168763)、
東京新聞の社説【もんじゅ やはり廃炉にすべきだ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015110602000143.html)。
《核燃料サイクルの主役である「もんじゅ」の存続に赤信号がともったことはもちろん、JAEAという組織自体にバッテンが付いたようなもの》。
《原子力規制委員会は高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者を代えるよう、文部科学省に勧告した。そもそも、もんじゅはその名の通り、人間の手に余る。夢から覚める時が来た》。
『●核燃サイクル=「ホワイト・エレファント…
私たちはいつまで、エサ代を払い続けなくてはならぬのか」?』
「文殊の知恵」「夢の環」……夢から覚めない自公議員達、そして、電力会社と「地元」。アベ様をはじめ、正気の沙汰じゃあない自公議員たち、「地元」議員達。
『●自公議員に投票したことの意味: 原発は「重要なベース電源」、
さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続』
昨日も書きましたが、田中俊一「寄生」委員会委員長は半年間延命してあげた訳です、何の知恵なんでしょうね?…「もんじゅ」の知恵ではなく、「絵に描いた餅」に「一日当たり五千五百万円」!? もんじゅの運営組織の見直しを指示した委員長、さて、半年後に、「廃炉」を勧告できるでしょうか? 半年間のドブガネは、どうなるのか。ようやくにして「夢から覚めて」御終い、それとも、さらなるドブガネが続くのか? 「目覚める」べき時は、とっくに過ぎているというのに。
『●悪「夢の原子炉」』
『●増殖もしない、発電もしない「もんじゅ」でも儲かる仕組み』
『●東京電力原発人災以降も続く無責任の連鎖』
『●もんじゅに〝投資〟、まだやっている・・・』
『●もんじゅ: 責任者に責任を取っていただきましょう』
『●「もんじゅ」の尻拭い・後始末も
出来ない日本原子力研究開発機構が・・・・・・』
『●「もんじゅ」の知恵ではなく、
「絵に描いた餅」に「一日当たり五千五百万円」!』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168763】
もんじゅ運営「失格」の烙印に首相&高木大臣が頭抱えるワケ
2015年11月7日
(無視したくてもできない…(C)日刊ゲンダイ)
福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」について、原子力規制委員会が「日本原子力研究開発機構」(JAEA)には“運営能力ナシ”の判断を下したが、これに安倍首相と高木復興相が頭を抱えている。核燃料サイクルの主役である「もんじゅ」の存続に赤信号がともったことはもちろん、JAEAという組織自体にバッテンが付いたようなものだからだ。
JAEAはもんじゅ以外に全国に原子力関係の研究施設を抱えていて、事故を起こした福島原発の廃炉にも関わっている。先月19日には福島県楢葉町に廃炉研究の中核となる「遠隔技術開発センター」をオープンさせたばかり。「原発の廃炉技術開発の世界的拠点をめざす」というもので、研究棟には国内最大級のスクリーンを使い3D画像で廃炉作業を体験できる設備がウリだ。開所式には馳文科相とともに安倍首相がわざわざ出席し、高木復興相も顔を並べていた。
「もんじゅの運営で『失格』の烙印を押されたJAEAが、
世界に類例のないほど技術的に困難だといわれている
『廃炉』で指導力を発揮できるのか、という疑問符まで
付けられることになりかねません」(自民党関係者)
特に「もんじゅ」の地元選出の高木復興相は、JAEAとはズブズブの関係だ。高木復興相の政党支部と資金管理団体が、JAEAの業務を請け負う企業3社にパーティー券354万円(98~06年)を購入してもらっていたことが報じられ、問題になったこともある。
「原子力規制委員会は余計なことをしてくれた、というのが
政府・自民党の大方の感想でしょう。規制委にもんじゅの
運営主体を判断する権限まであるのか。規制委の勧告に
強制力はありませんが、無視したら世論から批判を浴びるのは
間違いない」(前出の自民党関係者)
下着ドロに加え、選挙区内で香典を支出した公選法違反疑惑で追い詰められている高木復興相にとっては、弱り目にたたり目だ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015110602000143.html】
【社説】
もんじゅ やはり廃炉にすべきだ
2015年11月6日
原子力規制委員会は高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者を代えるよう、文部科学省に勧告した。そもそも、もんじゅはその名の通り、人間の手に余る。夢から覚める時が来た。
繰り返し述べてきたように、やはり廃炉にするしかない。
勧告権は、いわば“伝家の宝刀”だ。規制委は初めて、刀を抜いた。日本原子力研究開発機構に、もんじゅを運営する資格はないという、つまりレッドカードである。
使用済み核燃料を再利用、発電すればするほど、燃料が増えていく-。そんな“夢の原子炉”という触れ込みだった。だが文殊菩薩(ぼさつ)の御名を冠したこの原子炉には、初めから不運や不正がつきまとう。
通常の軽水炉とは違い、もんじゅの冷却材には液体ナトリウムを使う。空気に触れると激しく燃える、管理が難しい物質だ。
一九九五年暮れ、発電開始から四カ月足らずでナトリウム漏れ事故を起こした。
当時の運営主体、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が事故の実態を隠そうとしたため指弾を浴びて、長い停止を余儀なくされた。
この間、動燃から核燃料サイクル開発機構、そして日本原子力研究開発機構へと運営者は代わったが、その体質は変わっていない。
二〇一二年十一月、約一万点にも上る機器の点検漏れが見つかった。規制委は改善を求めたが、その後も新たな点検漏れや安全管理上のミスが相次いだ。
運転は止まっていても、ナトリウムが固まらないよう電熱で温める必要がある。二十年間ほとんど発電できなかったもんじゅの維持に、大量の電気を使い、一日五千五百万円の巨費を投じている。これでは“悪夢の原子炉”だ。
三年前に閉館したもんじゅのPR施設には、二十五分の一の配管模型があって、毛細血管を思わせる構造を「配管の化け物」と呼ぶ人もいた。ひと目見て、こんな複雑な設備と危険な資材が必要な原子炉を、そもそも人間が安全に管理し続けられるのかという疑問が湧いてきたものだ。
この際、速やかに廃炉にし、もんじゅそのものを廃炉の研究施設などに“リサイクル”する道筋をこそ、検討すべきではないか。
使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルは、日本の原子力政策の根幹で、もんじゅはその中心に位置している。規制委の勧告は、この国の原子力政策そのものを問うているともいえないか。
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