[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
週刊朝日のコラム【室井佑月「もう嫌、一日も早く」】(https://dot.asahi.com/wa/2018041200061.html)。
《裁判の過程で物事が明らかになっていくという話は、やっぱり誰かが疑問を挟まないといけなかったんだと思う。そのまま流していたら、森友問題の収束を狙った誘導と思われかねない…一日も早く、彼は過去の人となって、その話題が毎日、出てこない世の中になってほしい》。
《もう嫌、一日も早く》…ほんとうに、そう。第二次アベ様政権発足以来、ず~っと、ウンザリしている。《一日も早く、彼は過去の人となって、その話題が毎日、出てこない世の中になってほしい》…待ち遠しいなぁ。毎日毎日、クビを長くして待っていたのに、あの「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からでさへ、1年以上が経過してしまいました。1日も早く、大見得・啖呵が有言実行されないでしょうかねぇ。
《アメリカは正しいと決めていて、周辺のアジア諸国は敵認定。選挙前に出演するテレビ番組も好き嫌いで選び、読売新聞と産経は好き、朝日と東京と毎日は嫌い》…あぁ、情けないニッポンのリーダー。
『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
「2017年1月20日まで…知らなかった」?』
『●首相案件…「もうバレバレですよ。いつまでかばうの、あんな人。
…それほど怖い人なのか?」(室井佑月)』
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【https://dot.asahi.com/wa/2018041200061.html】
室井佑月「もう嫌、一日も早く」
連載「しがみつく女」
室井佑月 2018.4.13 11:30 週刊朝日 #安倍政権 #森友問題
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
森友問題で揺れる安倍政権。作家・室井佑月氏は、安倍首相が大好きか、大嫌いかで“分断”されてしまった状況が「かなりきつい」と指摘する。
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イラスト・小田原ドラゴン
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出演しているワイドショーで、共演者に叱られた。番組では、森友問題、証人喚問を受けた佐川氏が起訴されるかされないか、起訴されるとしたら、その裁判の過程で明らかになっていく、という話題を扱った。
あたしはこの流れに違和感を持った。
だって、森友問題で、佐川さんは、疑惑の中のひとつのパーツにすぎない。
公文書の扱いに関しては具体的なことがわかるかもしれないが、佐川さんが自分のところで食い止めるんだ、そう腹をくくったら、動機の部分は正直にいわなくてもいいんじゃないか。
佐川さんが起訴されたとしても、国民の多くが知りたい、なぜそんなことをしたという部分は出てこないかも。
だからあたしは、ほかの方法もないのか、たとえば野党がいってる国政調査権とか、そう口にした。
そしたら共演者に、今回は検察を軸に話を進めているので進行を妨げるな、個人的な疑問を挟むな、と叱られた。普段、その人は親切な良い人だから、あたしはその場ですみませんと謝った。
しかし、時間が経つにつれ、もやもや感が大きくなる。
裁判の過程で物事が明らかになっていくという話は、やっぱり誰かが疑問を挟まないといけなかったんだと思う。そのまま流していたら、森友問題の収束を狙った誘導と思われかねない。
安倍政権になってから、世の中がギスギスしている。
右か左か、高所得か低所得か、若者か高齢か……。世の中の分断が、加速しているみたいだ。
安倍さん以前からそういうことはあったかもしれないが、もっとふんわりとしたオブラートに包まれたようなものだった。
もう嫌だ、こういうの。
というようなことをいうと、それ、安倍政権とは関係ないんじゃ……、すべて安倍さんのせいかよ、という人もいるだろう。
でも、あたしは関係ないとは思えないのだ。安倍さん自身がそういう人じゃん。国内の身近な人にも、外国との付き合い方も、敵か味方か、贔屓するか排除するか、好きか嫌いか分けたがる。
アメリカは正しいと決めていて、周辺のアジア諸国は敵認定。
選挙前に出演するテレビ番組も好き嫌いで選び、読売新聞と産経は好き、朝日と東京と毎日は嫌い。
いいや、それぞれの新聞社の中でも、安倍擁護派と反発派で真っ二つに分かれ、揉めていると聞いた。
なぜそうなるのか?
安倍さんが、これだけ長く首相をつづけられたのは、運も才能のうち、たしかに彼に強烈なカリスマ性みたいなものがあるんだと思う。
だからこそ、彼が大好きなのか、大嫌いなのかということでも、我々は分断された。
その分断が、かなりきつい。
一日も早く、彼は過去の人となって、その話題が毎日、出てこない世の中になってほしい。
※週刊朝日 2018年4月13日
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