[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]
(2022年03月27日[日])
週刊朝日のコラム【安倍氏の罪を忘れてはいけない 古賀茂明】(https://dot.asahi.com/wa/2022030900011.html)
《ロシアによるウクライナ侵略に対して、世界中で非難の声が上がっている。日本でも、人々の関心は高く、報道で大きく扱われているのは自然なことだが、この時期、私には他にも二つ気になることがある。一つはもちろん3.11。そしてもう一つは、元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんのことだ》。
アベ様は、東電核発電人災の《最大の戦犯》でもある。
そのアベ様が「失敗から学べ…」って!? 《火事場ドロボー》1号がよくもまぁ、言うよなぁ。《自分がプーチンを増長させた張本人であるという事実を消し去ろうとしている》《しかし、そんな安倍氏を正面から批判する大手メディアはない。安倍氏は都合の悪いことは何でも忘れてしまうようだが、私たちは、赤木俊夫さんのこととともに、安倍元総理の罪も決して忘れてはいけない》(古賀茂明さん)。
リテラの記事【安倍元首相の近畿大卒業式登場に「そんな場合か」の声! 子分の近大理事長・世耕弘成とともに “プーチン擦り寄り”に反省なし】(https://lite-ra.com/2022/03/post-6175.html)によると、《ロシアによるウクライナ侵略を口実に、核兵器共有論や次世代原発の新設など火事場泥棒の主張を展開している安倍晋三・元首相。…ゲストスピーカーとして、〈自身の第1次政権がわずか1年と短命に終わったものの、第2次は約7年8カ月と憲政史上最長となったことを挙げ、「これからの長い人生、失敗はつきもの。何回も失敗するかもしれない。大切なことはそこから立ち上がること。そして失敗から学べれば、もっとすばらしい」と強調〉したという…。「失敗から学べ」って、公文書改ざんという国家的犯罪をはじめ数々の不祥事が明るみになった挙げ句、アベノマスクをはじめとするコロナ対策に大失敗し、その責任をとることもなく体調不良を理由にしてトンズラ辞任した人間がよくもまあ言えたものだ》。
『●「君と同じ未来を見ている」…あぁ虚しい、《外交の安倍》と称賛、
《安倍外交「センスある」と評価》していた皆さん、いま何を想うの?』
《■安倍がプーチンに「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」
とネトウヨ同士の愛確認 しかし、犬っぷりがもっともひどかった
のはやはり、この間の北方領土交渉だろう。安倍元首相はプーチン
大統領との友情によって北方領土が返還されるかのような幻想を
振りまいてきたが、実際は返還交渉なんて1ミリも進んでいない》
《■経済制裁のさなか、年金積立金を使ってプーチンに近い
国営企業支援を画策した安倍政権 …会談は主に、日本の経済産業相
・世耕弘成となされた。交渉が合意に至った場合、その株式の購入者は、
管理対象資産が1.4兆ドル以上をもつGPIF(年金積立金管理運用
独立行政法人)、または独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
(JOGMEC)のいずれかになっていた、とこの件に詳しい3人の
関係者がロイターに話した。…そう、日本は一時、安倍元首相の側近
である世耕弘成経産相(当時)が乗り出して、政府系ファンドに
この株を買わせようとしていたというのだ。経済制裁の対象となって、
経営不振にあえいでいる企業の株を引き受けようとするとは、正気の
沙汰とは思えないが、これも安倍首相の強い意向が働いていた
といわれ、政権はかなり本気で動いていたようだ》
近畿大卒業式のあのザマはなんなだ!? 《火事場ドロボー》1号が「失敗から学べ」と訓示って、卒業生の皆さんも戸惑われたことでしょうよ。そして、経産相として世耕弘成氏も《プーチンを増長させた張本人》の一人だ。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳】参院選の直前にくら替えを語る自民党参院幹事長・世耕弘成】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202203230000091.html)によると、《「この発言は幹事長の世耕が言ってはいけないこと。とにかく自分は衆院に行きたい、首相になりたい、参院はそのステップと言っていることに幹事長のくせに気が付かないのか。あと4カ月しかない参院選の直前に衆院にくら替えする思いを語る幹事長なんて参院軽視も甚だしい。そもそも(世耕が所属する)安倍派には数多くの総裁候補がひしめく。まずは派内の戦いに勝ってからではないか」と冷ややかに語る》。
『●台湾有事を煽り《ロシアのウクライナ侵攻のような軍事衝突にまで
エスカレートさせてはならない…外交による対話を強めなければならない》』
『●誰が壊憲を望んでいる? COVID19禍のドサクサ、ロシア侵略の
火事場ドロボー1号、2号、3号…らによる壊憲など許されるはずもない』
『●《思考力あるならば殺し合わずに済む方法…、政治力を持って開戦に
至らない道を見つける事だ。ところがその政治家本人が核武装を…》』
『●《当事者でない他の国が声をあげ、国際世論をつくり出すことが、理不尽
な状況の抑止につながるというのは、国際社会の常識ではないか》!』
『●経済産業省資源エネルギー庁「復興のあと押しはまず知ることから」?
「復興のあと押しはまず〝原状回復してみせる〟ことから」です』
『●東電核発電人災から11年: 《原発事故は終わっていません。
政府が復興の名のもとに困難に陥った人たちをさらに追い詰める…》』
『●《やっぱりここさ帰りたい。親が開拓して受け継いだ土地。次の世代に
残してやりたい。汚したら、きれいにして返すのが当然じゃないか》』
『●小出裕章さん《国と東電が策定したロードマップは「幻想」です…
つまり、デブリの取り出しは100年たっても不可能》、石棺しかない』
『●《政府は過去に原発が武力攻撃を受けた際の被害予測を報告書に
まとめていたからだ。しかも、その被害予測は凄まじい内容だった…》』
『●《【原発耕論…】福島事故で被ばくしたこどもたちに、不安なく過ごせる
未来を!(311子ども甲状腺がん裁判)》(デモクラシータイムス)』
『●《政府機関の地震予測「長期評価」に基づく試算から原発への大津波の
到来は予見できた…対策の先送りを許した国…国に重大な法的責任》』
『●《武藤類子さん…が講演し、今も続く過酷な被害を訴えた。ロシアに
よるウクライナの原発攻撃にも触れ「胸がふさがれる思い」と語った》』
『●《ひとたび制御を失った原発が、後世にどれだけの重荷を残すのか。
…廃炉作業が遅々として進まぬ現実が、原発の巨大なリスク》を顕在化』
『●東電核発電人災…《あまりに切ない一枚です。…犬。…鎖につながれた
まま…取り残されたわが家で、何を思いながら力尽きたことでしょう》』
『●《それは「お花畑」などといって茶化される話ではなく、日本社会の
将来を決定づける超現実的な選択なのである》(コラム 狙撃兵)』
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【https://dot.asahi.com/wa/2022030900011.html】
安倍氏の罪を忘れてはいけない
政官財の罪と罰
古賀茂明
2022/03/15 07:00
ロシアによるウクライナ侵略に対して、世界中で非難の声が上がっている。日本でも、人々の関心は高く、報道で大きく扱われているのは自然なことだが、この時期、私には他にも二つ気になることがある。
一つはもちろん3.11。
そしてもう一つは、元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんのことだ。森友学園事件で、安倍晋三元総理の夫人昭恵氏の関与を示す決裁文書などを改ざんする歴史的犯罪が行われた。赤木さんは、上司に涙ながらに抗議したが、結局、犯罪への加担を強要された。全ての始まりは、「私や妻が関係したということになれば……間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」という安倍氏の国会答弁だった。その後、赤木さんは、告発文書を残して自ら命を絶った。
今年3月7日は、赤木さんの4回目の命日だった。ご遺族の雅子夫人に当日昼過ぎに電話すると、ちょうど墓参を終えたところ。「お天気でよかったですね」と言うと、「はい、良かったです!」という返事。いつものとおりとても明るい声だ。
「世の中ウクライナ一色ですね」と尋ねてみると、「本当に酷いですよね! 悲しいです!」。命日だから俊夫さんのこと以外考えられないのではと思っていたので少し意外だったが、雅子さんのウクライナの人々への優しい気持ちに触れてとても嬉しく感じた。
その一方で、私は、どれくらいの人が赤木さんのことを思い返しているだろうかと考えて、翌朝赤木さんの命日のニュースを検索したが、見当たらない。雅子さんに聞くと、取材は断ったとのこと。私の心配は杞憂だったようだ。ただ、それでも私の心には言いようのないもやもやが残る。
その最大の原因は、この犯罪の最大の責任者である安倍氏が、このところ、やたらと存在感を誇示するような言動を繰り返していることだ。彼は、森友事件や桜を見る会などで追い詰められ、最後はコロナ対策に失敗したうえに体調を崩して政権を投げ出した。ところが最近は、そんなことはまるでなかったかのように、岸田総理にあれこれ注文を付けて嫌がらせをしている。
(安倍晋三元首相)
安倍氏は、ロシアによる2014年のクリミア併合に対する欧米の厳しい経済制裁に加わらず、ひたすらプーチンに媚びて、巨額のカネを貢いだ。「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている」「ゴールまで、……二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」という安倍氏の有名な言葉がどれほど空虚なものであったか。結局プーチンに騙されて、北方領土返還交渉は1ミリも進まなかった。
そして、今、安倍氏は、「ロシアによるウクライナへの侵攻は、……断じて許すわけにはいきません」とツイートし、自分がプーチンを増長させた張本人であるという事実を消し去ろうとしている。しかも、この危機に乗じて、敵基地攻撃能力では事足らず、ついに非核三原則見直し、米国との核共有の議論まで始めた。国民を核戦争という破滅の淵に向かわせようというのだ。
しかし、そんな安倍氏を正面から批判する大手メディアはない。
安倍氏は都合の悪いことは何でも忘れてしまうようだが、私たちは、赤木俊夫さんのこととともに、安倍元総理の罪も決して忘れてはいけない。
※週刊朝日 2022年3月25日号より
古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。近著は『官邸の暴走』(角川新書)など
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