(2024年12月10日[火])
飯塚事件の久間三千年さんは、最早、自分の口で無罪を訴えることも出来ない、冤罪なのに死刑にしてしまったから…。同様に、(これも福岡…)《「福岡事件」で冤罪を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん》…〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉、《無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》(天声人語)そうだ。《西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を…主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。…「現場にいなかった」と訴える西さん》…。《日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求》。最早、関係者も亡くなり、再審請求も出来ない。
東京新聞の記事【その死刑囚が突然処刑されたのは、「無実」の声が盛り上がる中だった 再審運動を続ける僧侶がいま伝えたいこと】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/371778?rct=tokuhou)、《1966年の静岡県の一家4人殺害事件で袴田巌さん(88)の再審無罪が確定するなど、今年は再審が注目された1年になった。戦後まもなく福岡市で発生した「福岡事件」で冤罪(えんざい)を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん=当時(60)=の再審運動を続ける僧侶は「他の再審運動や死刑制度にも目を向けてほしい」と願う》。
『●『冤罪File(2010年3月号)』読了』
「2008年10月28日、無実を訴えながら死刑執行された
久間三千年(くまみちとし)さんに対する「殺人問題」、
取り返しのつかない、その手遅れな再審にも重大な影響」
「池添徳明氏「コラム/「福岡事件」題材に裁判員裁判劇/
関東学院大生ら無罪評決」(pp.68-69)。博多駅近く。
一審段階で戦後初めて死刑判決が言い渡された事件。
射殺を認めた石井氏は1975年に恩赦で無期懲役に減刑、その後、
仮釈放。西武雄さんは「一貫して容疑を否認し無罪を主張したが、
石井さんに恩赦減刑の決定が伝えられた同じ日に、
死刑が執行された」。熊本県玉名市の生命山シュバイツァー寺、
古川龍樹代表」
『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない』
「…など職業裁判官の怠慢の例は
数え上げたらきりがありません。ましてや、福岡事件の西武雄さんや
飯塚事件の久間三千年さんといった無罪な人を死刑・私刑にして
しまった可能性(控え目に表現しています)さえあります。村木厚子さんや
志布志事件の裁判結果などは極々稀な例です」
『●東電OL殺人事件元被告マイナリさん、冤罪15年間への償いはできるのか?』
「▼〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉の一句を思い出す。
無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ」
Wikipediaによると、《福岡事件(ふくおかじけん)とは、1947年(昭和22年)5月に福岡県福岡市で発生した殺人事件である。別名を福岡ヤミ商人殺人事件ともいう。捜査当局は7名を検挙したが、事件は偶発的に発生したものであり、主犯として処刑された人物については冤罪ではなかったかと指摘されるなど、捜査および裁判に対する疑問が現在でも残る事件である》。
また、2009年7月26日(日) の『ドキュメント九州』の【その月が割れるまで ~福岡事件・再審請求の行方~】(テレビ熊本TKU)(https://www.tnc.co.jp/dq/back-number/archives/26) によると、《1947年5月、福岡市で軍服の取引にからみ、日本人と中国人の商人2人が殺害された。警察は計画的強盗殺人事件として捜査し、取引の手付金を手にしていた西武雄さん(当時32)を主犯、2人を撃った石井健治郎さん(当時30)を実行犯、5人の男を共犯として逮捕した。西さんは関与を否定し、石井さんは「自分が撃たれると思ったから撃った」と正当防衛または誤殺を主張した。しかし、1956年に2人は強盗殺人罪で死刑が確定。1975年に西さんの死刑が執行され、同じ日に石井さんは無期懲役に減刑された。そして、石井さんは1989年に恩赦で仮釈放され、刑務所で教誨師をしていた古川泰龍さんの生命山シュバイツァー寺(熊本県玉名市)に身を寄せた。石井さんは西さんを含め冤罪を主張し、2005年5月に福岡高等裁判所に6度目の再審請求をした。日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求である。しかし、石井さんは去年11月に死亡。この西さんと石井さんの名誉回復のため、『叫びたし寒満月の割れるほど』という西さんが獄中で詠んだ句を合い言葉に、古川さんの長男・龍樹さんや福岡の大学生たちが再審の支援活動を続けている。3月31日、福岡高裁は再審請求棄却の決定を出した。失意の底に沈む古川さん一家だったが、学生たちはあきらめず、全国の大学の法学部の教授たちに支援を呼びかける手紙を出した。その姿を見て、古川さんは活動の継続を誓うのだった》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/371778?rct=tokuhou】
その死刑囚が突然処刑されたのは、「無実」の声が盛り上がる中だった 再審運動を続ける僧侶がいま伝えたいこと
2024年12月6日 11時00分
1966年の静岡県の一家4人殺害事件で袴田巌さん(88)の再審無罪が確定するなど、今年は再審が注目された1年になった。戦後まもなく福岡市で発生した「福岡事件」で冤罪(えんざい)を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん=当時(60)=の再審運動を続ける僧侶は「他の再審運動や死刑制度にも目を向けてほしい」と願う。
◆「やってない」確信した教誨師の努力
福岡事件は1947年に福岡市で発生。軍服の闇取引の最中だった中国人と日本人の計2人が射殺され、現金が持ち去られた。警察は西さんを主犯、石井健治郎さんを実行犯とする強盗殺人事件と断定し、計7人を逮捕。西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を、石井さんは「誤射」と主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。
(講演で福岡事件や死刑制度について話す古川龍樹さん(本人提供)
西さんの教誨(きょうかい)師で、後に生命山シュバイツァー寺(熊本県玉名市)を開いた僧侶、古川泰龍さんは「現場にいなかった」と訴える西さんらの証言や現場調査から...
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