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●「人殺し」に行くのはアナタ、「自分は“お国のために死ぬのはゴメンだ”と」言うヒトを支持する人って?

2016年07月16日 00時00分45秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の宮島みつや氏による記事【参院選勝利で日本会議会長が「我々は軍隊をつくる」と宣言! 安倍首相からは既に「日本人も血を流す国にする」との答え】(http://lite-ra.com/2016/07/post-2417.html)。

   『●「日本最大の右派組織とされる「日本会議」」:
          「ネジレ」を取り戻すためのステップを阻むもの


 《安倍首相の最終目的は、日本国憲法の根幹である平和主義を叩き潰し、日本を文字通り“戦争ができる国”にすること》。

 2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…「あとの祭り」。「人殺し」に行くのはアナタ、でも、「自分は“お国のために死ぬのはゴメンだ”と」いうようなヒトを支持する人達って、正気? 子や孫が戦場に行って、「人殺し」することに何の躊躇いも無いのでしょうね? 戦争なんて起きないって?…、オメデタイ人達だ。それにしても、本記事を読んで、頭がクラクラしてしまうよ、まったく。

   『●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」
            …本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?
    「福島菊次郎さんは「戦争なんて始まらないと頭のどこかで考えて
     いるだろうね。でも、もう始まるよ」と仰っていますし、また、城山三郎さんは
     「戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。
     平和の有難さは失ってみないとわからない」「日本は先の戦争で、ほとんど
     すべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ
     と仰っています。「眠り猫」のままではいけない」

   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●2016年7月参院選、
      「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり
   『●アベノサギで違法な壊憲:
      永六輔さん曰く「「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」」

   『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
          アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!

   『●東京新聞・半田滋さん「「銃後の国民」も
     無関係ではいられない。たいへんな思いをするのは・・・」

   『●血税と赤紙と・・・「主権者である天皇に徴兵制に基づき血を納めた」。
                    そして、いま、アベ国王へ血税が

   『●子供たちと赤紙: 「学校保護宣言」に調印しない戦争好き、
                      侵略戦争マニアな国々はどこ??

   『●中学生を「青田買い」する自衛隊: 「体験入隊や
          防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も
   『●「18歳選挙権」にさえ無関心?:  
      血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?
   『●高校生による壊憲法案反対デモ: 
     赤紙を受け取る側の論理、人殺しに加担させられる側の論理
   『●自民党の武藤貴也衆院議員: 
     赤紙を送る側の(非)論理、人殺しに加担させる側の(非)論理
   『●戦争法案・壊憲法案では核兵器も「弾薬」と解釈、
               つまり、何でもできる「積極的平和主義」
   『●経済的徴兵制、悪徳企業型徴兵制
       ……経団連が望む「1億総活躍社会」
   『●沖縄では自衛隊入隊の説明会依頼は無し、
      なので、住民基本台帳を閲覧して個人情報を入手
   『●「フザケたネーミング……「1億総活躍社会」」: 
     市民が「活躍」させられるのは「戦場」「人殺し」
   『●「経団連の忠誠ぶりを愛でて、安倍は
     「法人税をさらに軽減する」…」…経団連が望む「1億総活躍社会」
   『●自公お維大地を支持=「自らは安全地帯にいて
      ナショナリズムをあおる政治家が姿を消さない」ニッポン

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http://lite-ra.com/2016/07/post-2417.html

参院選勝利で日本会議会長が「我々は軍隊をつくる」と宣言! 安倍首相からは既に「日本人も血を流す国にする」との答え
安倍晋三 宮島みつや 2016.07.14

 参院選で大勝し発議に必要な3分の2議席を獲得した安倍首相は、改憲について「与党野党の区別なく国会の憲法審査会で合意をつくっていく」「落ち着いて取り組んでいきたい」などと“ひかえめ”なことを言っているが、それはあくまで表向きの話にすぎない。

 安倍首相の最終目的は日本国憲法の根幹である平和主義を叩き潰し日本を文字通り戦争ができる国にすること。その安倍首相の本音を代弁したのが、安倍政権を熱烈にささえる日本最大の右派団体日本会議」の田久保忠衛会長だ

 7月13日、田久保氏は日本外国特派員協会で記者会見したのだが、その席で参院選の結果を受けて、「(改憲の絶好のチャンスを迎えた。私が安倍さんなら、任期内に全力を挙げて実現したい」「日本会議としては、これからいろいろな運動を検討して乗り出していくんだと思います」と述べ、さらに「我々は軍隊をつくると鼻息荒く明言したのだ。

   「自衛隊のシステムを普通の国のような軍隊にして憲法に盛り込む」
    (「ハフィントンポスト」7月14日付より)

 もちろん、そのためには9条が障壁となる。マスコミは開票後の安倍首相のインタビューを鵜呑みにして“すぐに9条に着手することはない”としたり顏だが、今後の状況次第では決してそうとは言えないない。

 たとえば田久保氏は産経新聞5月30日付のオピニオン欄「正論」で、米国大統領選候補の共和党ドナルド・トランプ氏について〈日米安保条約は廃棄してもいいとの脅し〉と述べたうえで、こう結んでいる

〈戦後の日本で禁忌とされてきたのは国家における軍隊の位置づけだ。国の背骨である軍隊の存在すら憲法に明記するのを拒否してきた。自衛隊の催しに天皇陛下はお出ましにならない。そこで同盟の修正をほのめかされただけで日本は周章狼狽する。戦後のツケだ。ペリー来航、敗戦、それに続く第3の衝撃波も太平洋のかなたからやってくるのだろうか。〉

 ようするに、トランプが大統領になった暁には、日米同盟の見直しの流れに乗じて日本の軍隊創設、軍備増強の必要性を説き、そうして憲法9条「改正」に一気に持っていきましょう。そういう論理だ。日本会議の主張のことごとくを安倍政権が実現してきたことを踏まえれば、これは決して非現実的なシナリオではないだろう。

 そしてもちろん、田久保氏らのいう軍隊創設は“これまでの政府見解を踏襲した「専守防衛」を強化するにすぎない”という話では決してない。実際には、自衛隊員たちを「兵士」と再定義して血を流せ!”と強要する、そういった意思があるのは明らかだろう。

 というのも、安倍首相自身、下野時の田久保氏との対談で自慢げにこう明言していたからだ。

 その対談とは、ヘイト雑誌「ジャパニズム」(青林堂)2012年5月号所収の「尖閣に自衛隊を配備せよ!」なるタイトルの記事。田久保氏に「安倍先生には自衛隊を国軍にするような方向に持って行って欲しいのです」と切望された安倍氏は、嬉々として「自衛隊の諸君は任官するにあたって、我が身をかえりみず国民の負託にこたえるという主旨の宣誓をします。従って彼らに与えられるのは名誉であるべきです」と応答。“日本人は名誉のために血を流せ!と、勇ましげに号令をかけるのだ

   「わが国の領土と領海は私たち自身が血を流してでも護り抜くという決意を
    示さなければなりません。そのためには尖閣諸島に日本人の誰かが
    住まなければならない。誰が住むか。海上保安庁にしろ自衛隊にしろ
    誰かが住む。(中略)まず日本人が命をかけなければ
    若い米軍の兵士の命もかけてくれません」

 明らかに日中戦争を念頭においた発言だが、ようは“国民は血を流して当たり前”、それが安倍首相の感覚なのである。しかも安倍首相の他の発言も見てみると、こうした“日本人が命をかけて自国を防衛せねばならない”というマチョイズムの押し付けのみならず、能動的に“戦争”に日本人を送りこみたいという欲望がだだ漏れなのだ。

 テロ対策特別措置法(及び新テロ特措法)が失効した直後の11年、安倍氏は田久保氏、櫻井よし子氏らとの鼎談で自衛隊のインド洋における給油活動ができなくなったことを嘆き、その再開の必要性を熱弁しているのだが、そのなかで「あの活動には三つの意味がありました」としてこう述べている。

   「一番目は、テロとの戦いに日本が具体的に参加をして、
    各国から歓迎されていた。
      二番目は、日本は求められてイージス艦をインド洋に派遣できる
    という既得権を持てた。(略)いわば、あの海域の情報は日本の戦艦が
    一手に握っていたわけです。その既得権を放棄してしまった。
      そして三番目に、自衛隊員があのような重要な任務につくことで
      成長できる場を失ったということです。」

 こうした発言をみるに、安倍首相は領土領海防衛のケースだけではなく、「テロとの戦いに日本が具体的に参加」するケースでも国民が「血を流す」ことを狙っていると考えていいだろう。しかも悪質なのは、そうやって国民には命をかけろと言う一方、当の安倍首相にはそんな気はさらさらないことだ

 本サイトでも紹介したことがあるが、安倍首相は14年4月20日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)に出演した際、○×形式で質問に答えるコーナーで、「私はお国のためなら死ねる」という質問に対し、なんと「◯」ではなく△」の札をあげていたのである。

 いっておくが、これは報道番組や討論番組ではなく、『そこまで言って委員会』というネトウヨ御用達番組でのことだ。もちろん、スタジオは当然「おれたちの安倍さんなら国のために死ねると答えてくれるヨネ!」という空気で充満していたのだが、安倍首相の答えは「△」で、「これは、そんなことは軽々しく言うべきでないと思ってますが」「あの、死ぬ覚悟はできてると、いま私が言ってもですね、嘘っぽく聞こえてしまうんだなと思うんですが、あの〜」と、ダラダラと言い訳を繰り返したのである。

 ようするにこの宰相は、国民に血を流させるために改憲まで着手しておきながら自分は“お国のために死ぬのはゴメンだ”とのたまうそういう人間なのである

 繰り返すが、安倍政権を支援する日本会議の田久保会長は“改憲によって自衛隊を軍隊にする”と言い、もちろん安倍首相自身も昨年の安保法で9条を骨抜きにしただけでは飽き足らず、改憲で日本を本格的に軍事国家へ変貌させようと邁進している。

 「憲法審査会で合意をつくっていく」という言葉に騙されてはいけない。安倍首相が日本会議と手を取り合って突き進む改憲の先に、国民の尊い命が危険にさらされるということを、われわれはしっかりと認識するべきだ。

宮島みつや
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●アベノサギで違法な壊憲: 永六輔さん曰く「「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」」

2016年07月15日 00時00分58秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016071202000135.html)と、
LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の新田樹氏による記事【永六輔が自民の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と痛烈批判していた!“総理が改憲と言い出すのは憲法違反”とも】(http://lite-ra.com/2016/07/post-2412.html)。

   『●『ぢぢ放談』読了
   『●言葉が見つかりません・・・
   『●永さんとラジオ
   『●「スクールカースト」『週刊金曜日』
      (2013年5月24日、944号)についてのつぶやき
     永六輔さん【無名人語録398】、「憲法を改正して、
      戦争が出来るように従っている連中は、戦争に行かない連中だよ。
      行くのは若者だよ。命を国に捧げるんじゃないよ、
      生命を国に奪われるんだよ」。「戦争絶滅受合法案
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8c42dbd1fe90afdf198502fb0d873bd3
     永さん「強い日本から美しい日本へ。総理大臣が急に日本を美しい
      と言い出したね。そういえば、死ぬことも美化する国だったよな」。
      矢崎泰久さん【発言2013】、「要するに日本はもう終わっている。
      …自由を剥奪された国民は奴隷である」。必読

 《「上を向いて歩こう」には安保闘争の挫折の悲しみを込めた▼五四年ごろか、戦力を持たぬはずの日本に戦力があると皮肉るコントをNHKラジオの娯楽番組に書いている。「いないいないばあっ!自衛隊」》。
 《戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる》

 永六輔さんがお亡くなりになりました。『無名人語録』や『「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談』など、とても好きでしたし、ラジオを愛しておられた点も、尊敬していました。とても残念です。ご冥福をお祈りします。
 《戦争に行かない連中》が好き勝手に壊憲しています。それを座視して、アベノサギに騙されるニッポン。立憲主義が否定される恐ろしい時代に。永さん曰く、《「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」》。後悔しても、「あとの祭り」…。
 2016年7月参院選を目前に、永さんが亡くなってしまいました。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
     「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
      「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」
   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●2016年7月参院選、
      「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016071202000135.html

【コラム】
筆洗
2016年7月12日

 「夢であいましょう」「黒い花びら」「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」。曲名を並べ、不思議だなあと首をひねる。なぜか曲名だけで次の歌詞が自然と出てくる▼「黒い花びら」の曲名を見れば「静かに散った」と、「見上げてごらん夜の星を」と見れば「小さな星の」と浮かぶ。どんな仕掛けか。もう一度、曲名を見る。曲の歌い出しがそのまま曲名になっていることに気がつく▼直球にして明快な方法である。覚えやすさの点で優しさも感じる。書いたのはそういう方だったに違いない。いずれも作詞は亡くなった永六輔さん。往年の「六、八(作曲家の中村八大さん)、九(歌手の坂本九さん)」の間を埋める、ちゃめっ気か七日に逝く。八十三歳▼放送作家に作詞家、タレント、文筆家。マルチな活躍の一方、絶えず権力を見張る側にいた方である。安保反対にわく一九六〇年、「デモと番組とどっちが大切なんだ」と聞かれデモですねと台本を書いていた番組を降板。「上を向いて歩こうには安保闘争の挫折の悲しみを込めた▼五四年ごろか、戦力を持たぬはずの日本に戦力があると皮肉るコントをNHKラジオの娯楽番組に書いている。「いないいないばあっ!自衛隊」▼選挙に勝つため不利な争点を隠すいないいないばあっ!改憲の時代に直球、明快のガンコ者との別れが何とも心もとない
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http://lite-ra.com/2016/07/post-2412.html

永六輔が自民の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と痛烈批判していた!“総理が改憲と言い出すのは憲法違反”とも
憲法 新田樹 自民党 2016.07.12

      (TBSラジオ「六輔七転八倒九十分」番組サイトより)

 永六輔氏が、先週の7月7日に逝去していたことが、きのう明らかになった。永といえば「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「こんにちは赤ちゃん」の作詞など、戦後を代表するタレント、作詞家だが、戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる

 周知の通り、先日行われた参院選の結果、改憲勢力が3分の2議席を獲得した。それを受けて安倍首相は改憲について「今回の選挙の争点は改憲ではない」「今後、与野党で議論しながら慎重に進めていく」と語っているが、昨年の安保法制の時の国会運営を思い出してもわかる通り、議論すらまともに行わないまま数の暴力で強行に進めていくとみて間違いないだろう。

 権力者によって憲法が蹂躙されようとしているいまだからこそ、あらためて永氏の憲法そして反戦への思いをあらためて振り返りたい。

   「本来、一般市民は憲法なんて気にしなくてもいい、それが平和な世の中
    というものですよ。市民が『改憲ハンタ〜イ』なんてデモするのは、
    けっして平和な状況ではない憲法はあくまで国の舵取りをする政治家や役人
    つまり為政者を縛るための法律なんであって、国民は憲法に縁がなくても、
    幸せならそれでいいんですよ」(「現代」06年6月号/講談社)

 市民が「改憲反対」なんてデモをしなくてはいけないような状況になること自体が、すでに異常事態である、と。まさに現在の状況を予見するような重要な指摘を、永は10年も前に語っていたのである。

 憲法は為政者を縛るためのもの。昨年夏の安保法強行採決や今回の騙し討ち選挙によって破壊された立憲主義について、永はさらにこんな指摘もしている。それは、9条を守る」ことは「99条を守ることだ」というものだ。

   「憲法議論でいうとね。第9条ばかりに目がいきがちだけど、
    条文の最後のほうの第99条には、憲法をまとめるように、
    『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
    この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』とあるんですよ。
    この大事な99条にまで議論が及ばない」(「現代」05年8月号)

 しかし、現在自民党が出している改憲草案では、この条文に全て国民は、この憲法を尊重しなければならないという文章が加えられ、本来為政者を縛るためにあるはずの憲法が国民を縛るものに変わっているこれは「憲法」の根幹を揺るがすような変化なのだが、選挙前にこの事実を伝えるマスコミはほとんどなかった

   「(99条は)憲法を変えてはいけないという条文です。天皇陛下といえども
    変えられない。それなのに国会議員が変えると言い出すのはおかしいでしょう」

   「国民に義務を課すなんてちゃんちゃらおかしいですよ。憲法は国民を守る
    ためのルール。それなのに99条を変えると言い出すなんて政治家が
    憲法を勉強してこなかった証しです」(毎日新聞13年5月23日付夕刊)

 自民党の改憲草案をちゃんちゃらおかしいと批判そもそも総理大臣や国会議員が憲法を変えると言い出すこと自体憲法違反だとまで語っているのだ。

 ただ、永氏は憲法を改正すること自体に反対とは言っていない。しかし、それは、日本を確実に戦争ができる国に変え、国民を縛る監視国家にしようとする自民党の考える改正とはまったく違う発想のものである。

   「ぼくが前から言っているのは、9条だけを日本国憲法にすべきだということ。
    ほかは全部、他の法律に入れちゃえばいい」(『この国が好き』所収の鼎談より
    /文・鎌田實、絵・木内達朗、マガジンハウス)

 永氏の考える日本国憲法は、たった一行だけ。「二度と飢えた子供の顔は見たくない」。これだけである。

   「僕は憲法はこれでいいと思うんです。条文を書き連ねるんじゃなくて、
    この言葉の中に全部盛り込まれていると思う。戦争の問題、
    貧困の問題、教育・福祉の問題。僕は戦争が終わって、最初に選挙する時、
    興奮したし感動もしました。その感情がいまは無くなってしまった。
    だからもう一度元に戻して、『二度と飢えた子供の顔は見たくない』という、
    たった一行、世界でいちばん短い憲法にしたらどうかと思うんです」
    (「創」13年9・10月号/創出版)

 永氏が「二度と飢えた子供の顔は見たくない」という一行を生み出した理由。それはもちろん、1933年生まれの彼自身が戦争を体験した世代だからだ。

 永氏はこれまで、事あるごとに自分の戦争体験を語ってきた。それは、「中年御三家」の盟友であった小沢昭一野坂昭如と変わらないし、他の戦争を体験した人々とも同様である。ただ、その戦争体験の「伝え方」に関し、永氏には反省があるようだ

 戦争を体験した世代の人々が先の戦争を語る際、強調されるのは当然のことながら家族や友人の死など、悲惨な出来事ばかりである。ただ、幸運にも戦争中そのような悲しい憂き目にはあわなかった人もいるし、また、終戦時にはまだまだ子どもで戦争の実態がいまいち分かっていなかったという世代もいる。

 終戦時、国民学校の6年生だった永氏は、戦争体験について聞かれた際、「僕は戦争が面白かった」と答えている。東京大空襲の時も疎開先の長野から真っ赤に見えた東京の空を見て、「まるで夕焼けみたいに綺麗だった」とも感想を述べた。戦争体験としてはあまりに異質な感想だが、それが、終戦時12歳だった子どもの“実体験からの感想”だったのだ。

   「子どもからすれば、自分の家さえ燃えなければ、火事というのは面白い。
    空襲もそんなものにすぎなかった。
    親子関係だって、別れていくのが当たり前。
    毎日、近所のお兄さんが出征していき、かわりに遺骨が帰ってくる。
    『だれそれが亡くなった、こんどは誰ん家が焼けた』、とそれが日常でした。
    僕がもう少し大人だったのなら、戦争のすさまじさが分かったのだと思います。
    三つ年上の野坂昭如さんは、軍需工場で働いているから、戦火を
    逃げ回った経験をお持ちです。小沢昭一さんは、飛行機に乗って
    突っ込んでいく準備をしているわけです。
    でも僕は子供だったからそんな経験もない。だから戦争は面白かった。
    (略)
    大人になってから気が付きました。
    『戦争が面白い』
    そんな風に思っている子供がいたなんて、そんな子供時代をすごしていた
    なんて、なんと怖いことだろうと」(「小説宝石」05年8月号/光文社)

 戦争がどれだけたくさんの悲しみを生み、そして自分の命すら脅かしてしまうものなのかを理解できぬまま軍国教育を受け続けるとこのような感想を抱く子どもが生まれてしまう永氏は実体験からその恐ろしさを伝えようとしているのである。

 戦後の平和な時代になり、このような率直な感想を語る人は少ないが、これもまた、戦争の恐ろしさを十二分に伝える逸話である。だからこそ、戦争を体験した世代は、自分たちが本当に感じた「戦争」を後の世代に語り継いでいかなくてはならなかった。永氏はそのように感じていたようだ。

   「体験といっても、ぼくらのような学童疎開した世代と、実際に
    戦争に行った人では『戦争』の意味が違うし、同じ昭和ひとケタでも、
    小沢昭一さんと野坂昭如さんと、そしてぼくの『戦中』『戦後』はまったく違う。
    (略)疎開世代でいえば、小沢さんも野坂さんも、ぼくもそれぞれ違う。
    それを「昭和ひとケタ」でくくってしまうところが釈然としないだけで。
    戦争体験といっても、ほんとに撃ったり、撃たれたり、戦地での経験を
    持っている人と、戦地へ行く手前の少年兵だった小沢昭一さんたちと、
    動員されて軍需工場で働いていた野坂昭如さんと、ぼくらみたいに、
    ただ疎開したというのが一緒になっているから、話はズレます」
    (前出「現代」05年8月号)

 小沢昭一氏は2012年に亡くなり、野坂昭如氏も昨年12月に亡くなってしまった。「中年御三家」最後の一人だった永六輔氏も、もうこの世にはいない。戦争体験を語り継いでくれる人も年々減り続け、現在の日本は「戦争の本当の恐ろしさ」を理解している世代が次々と鬼籍に入りつつある

 日本国内から「戦争」への忌避感が急速に失われつつある。そして、70年ものあいだ、日本を戦争から守ってきた憲法が破壊されようとしている。いまいちど、永六輔氏の残してくれた言葉を肝に銘じておきたい。

新田樹
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●普通の社会通念: 「安全性の立証責任は電力会社側にあり…原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害」

2016年07月14日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞の記事【高浜原発の差し止め 大津地裁、関電の異議退ける 2基の運転禁止継続】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016071302000128.html)と、
社説【原発と新知事 日本中が見守っている】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071302000135.html)。

   『●関電による執行停止の申し立てを却下:
      相変わらず「「安全より効率、命より経済」を優先」を関電は主張
    「大津地裁山本善彦裁判長だからこそ、なんとか何とか踏ん張った。
     「決定への異議」(保全異議の審理(異議審))の判断までは停止が
     続きます。「決定への異議」を「認めない」という判断に期待しています。
     「認める」=「再稼働へ」にしろ、「認めない」=「停止続く」にしろ、
     住民側も関電側も抗告するでしょうから、大阪高裁の抗告審で再び判断
     されることになるそうです。そこまでは裁判は続くことになるようです。
     「関西電力の今後の手続きの流れ」はココ
     (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/images/PK2016061702100181_size0.jpg)。
      大阪高裁では、よほどの裁判長に恵まれなければ、
     「運転禁止の執行停止」を認めるでしょうね、きっと。人事での反撃がある
     はずです、《各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映》される
     そうですから」

 《大津地裁山本善彦裁判長)は十二日、関電が取り消しを求めて申し立てた異議を退ける決定》。

 「地元」市民「命」より「経済性、経済神話」」を優先、「安全より効率、命より経済」を優先、そう云った「社会通念」で良いのでしょうか? 今回も、大津地裁山本善彦裁判長は、「「安全より効率、命より経済」を優先」という関電の主張を退けました。《安全性の立証責任は電力会社側にあり現実に起きた東京電力福島第一原発事故と被害を目の当たりにした国民の社会通念は、原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害を推認させるものになっている》。関電の「社会通念」を明確に否定。山本善彦裁判長の至極真っ当な判断で、ここまでは期待通りです。問題はここからでしょう。大阪高裁で、骨のある裁判官に恵まれるか? 期待薄…。

   『●前田郁勝・西川知一郎両裁判長や九電のオゾましき
         「社会通念」=「「安全より効率、命より経済」を優先」
   『●熊本大地震…「「いつでも、どこでも、強大な地震は起こる」。
                    地震国日本では、これこそ社会通念」


 《今国内で唯一原発が稼働する鹿児島県で、脱原発を掲げる新知事が誕生する。三反園訓さん(58)。「原発のない社会をつくる」という言葉の通り、鹿児島を“脱原発立県”のお手本にしてほしい》。

 数少ない朗報だった、《原発のない社会をつくる》という公約を掲げた三反園訓鹿児島県知事の誕生。今後、県議会とどう対決していくのか、注目。川内原発《1、2号機…運転開始後三十年を過ぎた両機の“六十年運転”の必要性を示唆》していた伊藤祐一郎元知事にようやく鹿児島県民の方々もウンザリしたのかな?

   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい: 
     高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」
   『●なぜ命を軽々しく賭して、「たかが電気」のために 
     核発電する必要があるのか? 次も神様・仏様は居るか?
   『●核発電信者・値上げ脅迫の関電「再稼働差し止めの
        仮処分決定」執行停止申し立て・・・福井地裁が却下
   『●①福井地裁「高浜仮処分」取消の背景《政府の意向》に従う
             《各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映》
    「ニッポンの司法は、残念ながら、最高裁という幹から腐っている…。
     福井地裁に、既に、3人の「ひらめ」「ヒラメ」が送り込まれていたことが、
     ショックだ」

   『●②福井地裁「高浜仮処分」取消の背景…《政府の意向》に従う
             《各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映》
   『●鹿児島地裁に川内原発再稼働差し止めを却下されてしまった・・・
                 判決に東京新聞も毎日新聞もダメ出し
   『●「怒」、九州電力川内原発再稼働というパンドラの箱: 
          国破れて、山河も無し・・・となってもいいのか?
   『●九州電力川内核発電所、「住民の命に関わる重大事」を 
           「審査さえパスすれば、約束をほごにしてもいい」?
   『●大変に残念…福岡高裁宮崎支部の西川知一郎裁判長、
                 「川内原発停止認めず、住民抗告退ける」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016071302000128.html

高浜原発の差し止め 大津地裁、関電の異議退ける 2基の運転禁止継続
2016年7月13日 朝刊

     (関西電力が申し立てた異議を退ける決定が下され、
      大津地裁前で垂れ幕を掲げる住民側の弁護士ら=12日午後)

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた三月の仮処分決定について、大津地裁(山本善彦裁判長)は十二日、関電が取り消しを求めて申し立てた異議を退ける決定をした。仮処分の効力が今後も維持されることになり、二基は法的に運転できない状態がさらに続くことになった。

 関電は決定を不服として大阪高裁に抗告する方針。六月には仮処分の効力を一時的に止める執行停止の申し立ても地裁が退けており、関電は運転禁止の期間が長期化する可能性があるとして二基の燃料を八月に取り出すと既に表明している。

 山本裁判長は三月の決定や、執行停止申し立ての却下決定も担当。原子力規制委員会の新規制基準や関電の安全対策などに疑問を示し、運転を認めなかった従来の判断を踏襲した形となった。

 今回も三月の決定と同様、規制委の新基準に適合したことだけをもって安全性が確保されたとはいえないとして、新基準の合理性や二基の適合性を関電側が説明するべきだと指摘。「内容に立ち入らないまま、新基準が社会で受け入れるべき危険の限度を示しているとはいえない」とした。

 また、関電側の「事故発生時の住民側に対する人格権侵害の具体的な危険性が不明だ」との主張に対しても、安全性の立証責任は電力会社側にあり、立証を尽くさなければ安全性の欠如が推認されるとあらためて強調。「現実に起きた東京電力福島第一原発事故と被害を目の当たりにした国民の社会通念は、原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害を推認させるものになっている」とした。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071302000135.html

【社説】
原発と新知事 日本中が見守っている
2016年7月13日

 今国内で唯一原発が稼働する鹿児島県で、脱原発を掲げる新知事が誕生する。三反園訓さん(58)。「原発のない社会をつくる」という言葉の通り、鹿児島を“脱原発立県”のお手本にしてほしい。

 「安全性が確保されていない原発は動かせない」。初当選した三反園氏の主張は明快だ。

 告示前、反原発団体との間で候補者を一本化する際に交わした政策合意にも「熊本地震の影響を考慮し、川内原発を停止し、再調査、再検証を行うことを九州電力に強く申し入れる」などとある。

 現職の伊藤祐一郎氏は福島原発事故のあと、全国に先駆けて、川内原発1、2号機の再稼働に同意した国内で稼働中の原発は、今のところこの二基だけだ。

 告示前の記者会見でも「1、2号機は、あと三十年動かし、その後は別のエネルギー体系に」と、すでに運転開始後三十年を過ぎた両機の“六十年運転”の必要性を示唆していた。

 同日投開票の参院選鹿児島選挙区では現職が三選された。地元紙の調査では、「原発」への関心度は「医療・福祉」などに次いで第三位。しかし、県民は知事の四選は認めずに脱原発を掲げた「県政刷新」に軍配を上げた

 四月十四日の熊本地震。震度7の猛烈な揺れ、うち続く強い余震にもかかわらず九電は川内原発を動かし続け有事の際の指令所になる免震施設の建設予定も取り下げた

 九電と、それらを看過し続けた伊藤氏に“被害地元”としての不信と不安を募らせた結果だろう

 三反園氏は「ドイツを参考に、鹿児島を自然エネルギー県に変身させ、雇用を生み出す」と語っている。脱原発による雇用喪失の不安を抱える立地地域とよく話し合い、情報を広く共有しながら、具体化を進めてもらいたい。

 日本で唯一原発が稼働中の鹿児島県を、日本で初めて脱原発へとスムーズに移行したモデル県にしてほしい

 三反園氏の言うとおり、知事に稼働中の原発を止める法的な力はない。しかし、停止した原発を再稼働させるには、地元首長の同意を取り付けるのが慣例だ

 川内1号機はことし十月、2号機は十二月、それぞれ定期検査に入って停止する。

 検査が終わって再稼働という段階で、新知事はどのような判断を下すのか。他の原発立地地域のみならず日本中が見守っている
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●2016年7月参院選、「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり

2016年07月13日 00時00分11秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【元NEWS23 岸井成格氏 「このままだとメディアは窒息する」】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185187)。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
     「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
      「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」

 《選挙報道が減ったのはイチャモンが面倒くさいから 改憲派が3分の2を制するのか。天下分け目の参院選を前にこの国の報道の静かなことまともに争点を報じず、アベノミクスの検証すらやらない。この国のテレビはどうなっているのか?》。

 2016年7月参院選、「あとの祭り」ということを、「壊憲」派議員に投票した人たちや「眠り猫」の皆さんが感じることが、この先、あったとしたならば、その要因の大きな一つはマスコミにあると思います。「強者にこそ徹底した監視の目を」向けるべき報道機関から「権力を監視する機能が失われ」た結果です。3度目のアベノサギの片棒を担いだのは、マスコミだ。

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
     そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●自民若手批判できないアベ様・・・
     「「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言」
   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない!  
                 「私は辞める」なんて考える訳がない!!
   『●ヒヨる「マスコミがもう一度軍靴の行進に旗を振」る世の中で、
                        「東京新聞の読者の数が平和の数」
   『●岸井成格氏を支持する: 「TBSは今日、
     再び、死んだに等しいと思います」なんてことが起こらぬために
   『●「TBSは今日、再び、死んだに等しいと思います」 
       なんて方向に進んでいないか? 報道は見て見ぬふり?
   『●「そんな曲が交じっていないか。耳をそばだてる」…
         聞こえるのは、アベ様らの勇ましき進軍ラッパのみ
   『●最後っ屁に期待する: 古舘伊知郎さん、 
     この際ですから全部ぶちまけてから降板を! 矜持を示して!
   『●「NHKの看板番組「クローズアップ現代」の
            国谷裕子キャスターもとうとう降板」
   『●古舘伊知郎・岸井成格・国谷裕子・青木理さん… 
      アベ様に「厳しい立場だった人」達は偶然の一致なのか?
   『●スガ殿が「粛々」とジャーナリズムを破壊していく
             ~「安倍政権の圧力、狡猾なやり口」~
   『●いま、「陰謀論丸出し」でアベ様の取り巻きが
        攻撃を開始: 吉永小百合さんを断固支持する
   『●東電核発電人災から5年: 「今や世界の笑い者…
       政権批判をいとわないキャスターの首を差し出した」
   『●「電波」な「凶器」高市総務相の暴走と「報道現場の声」:
                「自粛」「忖度」「委縮」…が「内部から」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185187

注目の人 直撃インタビュー
NEWS23 岸井成格 「このままだとメディアは窒息する」
2016年7月10日

      (毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏(C)日刊ゲンダイ)

 改憲派が3分の2を制するのか。天下分け目の参院選を前にこの国の報道の静かなことまともに争点を報じず、アベノミクスの検証すらやらない。この国のテレビはどうなっているのか? さぁ、このテーマを聞くなら、この人。毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏(71)しかいない。


――参院選の報道を見て、どう感じますか? 報道の量そのものが減ってしまったような気がします。

 その通りだと思いますね。集計していないのでハッキリわかりませんが、減っている印象です。2014年の衆院選の時も、テレビの選挙報道は減った。従来の衆院選の時に比べて半分くらいになった。そうした傾向が続いていますね。


――2014年の衆院選といえば、安倍首相が岸井さんの「ニュース23」に生出演して、文句を言った選挙ですね?

 アベノミクスについての街録で反対意見が多すぎる。局が恣意的に選んでいるんじゃないか。そういうことを言われたんですが、その2日後に自民党からテレビ各局に政治的に中立、公平な報道を求める文書が届いた。街録の人数とか時間とか具体的なことにまで踏み込んで要請文書が来たのは初めてでした。


――テレビ局がスクラムを組んで文句を言うかと思ったら、選挙報道そのものが減ってしまった。

 街録そのものもなくなっちゃった。


――なぜですか?

 イチャモンをつけられるのは嫌だからでしょう。それに現場は面倒くさい。街録でアベノミクスに5人が反対したら、賛成5人を集めなきゃいけない。面倒だから報道そのものが減ったんですが、今回は参院選の争点も番組で扱わなくなっている。だから、何が争点だか、ぼやけてしまっている。舛添問題や都知事選の報道ばかりで、参院選を真正面から取り上げている番組が少ない。今度の参院選が盛り上がらないのは、権力側が争点隠しをやっていて、メディア側も与野党の相違点をきちんと報じないからですよ。


――この調子だとまた投票率が下がるかもしれない。

 前回は52%ですか。それよりも下がるかもしれませんね。


――争点はズバリ、改憲と言論弾圧を許すのか否かじゃないですか?

 特定秘密保護法に始まり、安保法制の強行、高市総務相の電波停止発言、それに自民党の改憲草案。中でもいざという時には国民の権利を制限できる緊急事態条項の創設ですね。これらを一連の流れで見ていくと、国家統制、監視社会の強化の方向に向かっているのは間違いないと思います。そういう時にメディア側が萎縮していていいのか、権力側に忖度していていいのか強い危機感を覚えます


――高市発言の際には岸井さんや田原総一朗さんらが立ち上がって外国人記者クラブで会見を行った(2月29日)。それでも現場は変わりませんか?

 去年よりひどくなっています。「息苦しい」という表現が使われましたが、それを通り越して、このままだとメディアは窒息するんじゃないか。


――それほどですか? それは現場のディレクターなどの言動からですか? それとも上からの圧力?

 具体的にどうのこうのというより、肌で感じる部分がありますね。


意見広告が出たときは「気持ち悪いなあ」と

――改めて、「ニュース23」の降板騒動について伺います。騒動のキッカケは昨年9月、いきなり新聞に意見広告が出て、岸井さんの発言が放送法違反であると糾弾されたことでした。

 驚きましたよ、最初、何の広告だろう、気持ち悪いなあ、と思って読んでみたら、全編、僕と23への批判だった。


――文化人による意見広告の形を取っていましたが、裏には安倍官邸のにおいがしました。

 皆さん、安倍応援団ですからね。


――つまり、官邸と一体であると?

 彼らが官邸の空気を先取り、忖度して、広告を出したのかもしれません。でも、これが高市電波停止発言につながっていく。23では「変わりゆく国」というシリーズを組み、40回も安保法制の問題を取り上げました。アーミテージ元国務副長官のインタビューもやりました。アーミテージ氏はこう言ったんですよ。「日米共同で何かを行うために議論を始めようとすると、必ず憲法9条がバリケードのように塞いできた」と。解釈の変更による今度の法律でバリケードが取っ払われる、そんな言い方をしたんですね。


――本音をズバリ吐露ですね。

 自衛権という言葉に騙されてはいけません米国のために出ていくのですから。しかし、こういう議論を国会できちんとしていないでしょ? だから、番組で何回も取り上げたことを偏向報道だと批判された。


――背筋が寒くなるというか、恐怖心はなかったですか?

 僕も甘くて、タカをくくっていた部分はあるんです。僕も取材してますから、官邸や自民党サイドから、「岸井はやりすぎじゃないか」「こういう発言は問題だ」という声は聞こえてはいました。でも、それを圧力とは思わなかった。あの広告を見て、初めて、ここまで苛立っていたのかと思いましたね。


――それが「ニュース23」降板につながったのでしょうか?

 TBS側はメーンキャスターの膳場貴子さんが産休に入るので前から番組一新を考えていた。そうしたら、あの意見広告が出たものだから、困っちゃった。決して圧力に屈して決めたわけではありません、という説明でした。


――その説明を信じている?

 今年5月、国連の人権委員会からデイビット・ケイ米カリフォルニア大教授が日本の「表現の自由」について調べに来た。僕の問題も調べて、インタビューを受けましたが、彼は圧力のエビデンスが見つからなかったと言っていました。でも、「岸井を辞めさせた方がいい」という声もありましたからね、忖度もあったのかもしれない。


――そもそも素朴な疑問なんですが、テレビ局側は権力側に媚びたり、忖度すると、何かいいことがあるんですか?

 メディアにとってはいいことひとつもありませんよ。自殺行為なんだから


――それなのに忖度するのはなぜですか?

 面倒くさいのがひとつ。もうひとつはスポンサー


――権力に逆らうと、スポンサーがなんか言ってくるんですか?

 役所から「なぜ、あの番組のスポンサーをするのか」みたいなことを聞かれた社長はいたみたいです。


――もうひとつ、忖度すると総理が番組に出てくれるというのもあるんじゃないですか? というか、忖度してくれる番組を選別して協力している感じがします。

 選別、これはハッキリしていますね。昨今は安倍チルドレンといわれる国会議員を中心に、なんか偏向報道は取り締まるのが当たり前みたいな感覚がある。これは安倍首相自身がテレビ報道に対してトラウマがあるからでしょう。初当選が93年で、この年、自民党は下野した。その背景には細川政権を応援しようというテレビ朝日の椿発言などがあった。そうした首相のトラウマが自民党の若手国会議員にも伝播し、広がっている。メディア側はそれを忖度して、自粛する。場合によっては番組内容を変える。ときにはキャスターまで代えてしまう。


■都知事候補だった桜井俊前次官がやってきたこと

――総務相が電波停止命令ができる放送法がある限り、テレビはいつでもそうやって脅されてしまう。違いますか?

 放送法というのは戦前の反省から権力の介入を排除するために作られたんです。政治的に公平中立な放送を求めているのは、権力側の介入を許さないためで、偏向報道かどうかを権力側が決めるなんてことはありえない。それなのに、突然、権力側にそうした権限があるかのように言い出したのが安倍政権なのです。


――ここでも憲法の解釈変更のようなことが行われたということですか?

 役所において、その中心にいたのが都知事候補だった桜井俊前総務省事務次官ですよ。


――岸井さんは政治記者として、若いころから安倍首相を知っているわけですよね。首相として、どういう評価をしていますか?

 晋太郎さんの担当だったし、岸信介さんのロングインタビューもやりました。当時、晋三さんは秘書だった。いつのまにか右のプリンスみたいになって登場しましたが、政治に対する考え方や進め方について、問題がある首相であると思います。


▽きしい・しげただ 1944年9月生まれ。慶大中高を経て、慶大法卒。毎日新聞入社。主筆を経て特別編集委員。
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●2016年7月参院選、「あとの祭り」…教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し

2016年07月12日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【18、19歳は自民40%トップ 改憲賛否は拮抗、出口調査】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016071001001745.html)と、
【「安倍政権下で改憲反対」50% 共同通信出口調査】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016071102000186.html)。

 《18、19歳は自民40%トップ 改憲賛否は拮抗…民進党19・2%、公明党10・6%と続いた。憲法改正の賛否については賛成46・8%、反対47・2%で拮抗》。
 《「安倍政権下で改憲反対」…反対が50・0%に達し、賛成は39・8%にとどまった。女性は賛成34・6%に対し反対52・6%。男性は賛成45・0%、反対47・3%だった》。

   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…

 いや~驚きました。教育破壊の凄まじき成果です。「赤紙」「人殺し」に最も近い若者の比例代表の投票先のトップが自民党、さらに驚きなのが、「公明党10・6%」! 理解に苦しみます。一体、自公に何を期待してるの??
 そりゃぁ、「戦争反対」「憲法9条を守れ」なんて生徒に言おうものなら、「密告」される訳ですから、先生方も大変です。でも、被害者は「赤紙」を受け取る側、「人殺し」に行かされる側なのではないですか。教育破壊の凄まじき成果は、《憲法改正…賛成46・8%》でしょう。驚きました。ブログ主が教育を受けたころには、絶対にそのような「壊憲」派が半数などということは無かった。戦前の教育の反省の下、「戦争反対」「憲法9条を守れ」が普通に教育されていました。そう遠くない昔です。哀しい世の中、哀しい国のカタチになりました。

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!

   『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・
   『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
      たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい
   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?
   『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を
     支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
        「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ

 一方、《安倍政権下で改憲反対》が50%なのに、与党・「癒(着)」党で「2/3」に達しようという状況。争点は「壊憲」だったのに?、このあり様。要は、「ト」なアベノサギに騙されたわけね。「三度目の正直」かと思いきや、「二度あることは、三度ある」。100万歩ほど譲って、ドアホノミクス(©浜矩子さん)一つを見ても、アベドアホノ丸と化して、漂流・座礁していて、評価できるものは皆無。アベ様らときたら、「矢」を放つどころか「的」を投げる始末。格差は広がるばかり。
 50%近い「眠り猫」の皆さんといい、三度もアベノサギに騙される皆さんといい、どうしたらいいんでしょうね。教育破壊の効果と報道機関の矜持の無さでしょうかね?

   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016071001001745.html

18、19歳は自民40%トップ 改憲賛否は拮抗、出口調査
2016年7月10日 21時53分

 共同通信社の出口調査によると、選挙権年齢の引き下げで新たに有権者となった18、19歳の比例代表投票先は、自民党が40・0%でトップ、民進党19・2%、公明党10・6%と続いた。憲法改正の賛否については賛成46・8%、反対47・2%で拮抗した。

 共同通信社が3~5日に行った全国電話世論調査では、18、19歳の比例代表での支持政党は自民が35・4%で最多、他の政党は民進8・5%、公明5・0%、共産党1・5%などいずれも10%以下、「分からない・無回答」は42・9%だった。出口調査からは、自民が堅調に票を獲得したことがうかがえる。

(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016071102000186.html

「安倍政権下で改憲反対」50% 共同通信出口調査
2016年7月11日 朝刊

 共同通信社は参院選で、投票した候補者名や政党名を有権者に質問する「出口調査」を全国で実施した。「安倍晋三首相の下での憲法改正」について賛否を聞いたところ、反対が50・0%に達し、賛成は39・8%とどまった。女性は賛成34・6%に対し反対52・6%。男性は賛成45・0%、反対47・3%だった。

 男女を合わせた年代別で反対の最多は五十代の53・4%。四十代と六十代も50%を超えた。賛成は二十代の48・0%が最も多く、十代の46・8%、三十代の45・3%と続いた。

 支持政党ごとの比較では、自民党の賛成70・6%、反対20・8%に対し、公明党は賛成が48・5%で、反対は39・6%に上った。与党支持層の間で、改憲への温度差が浮かび上がった。自民で賛成が最も多かったのは二十代の72・7%。十~四十代はいずれも賛成が70%を超えた。公明で賛成が50%を超えたのは四十代の51・2%のみだった。

 改憲勢力のおおさか維新の会は、賛成が46・4%で、反対の48・5%とほぼ拮抗(きっこう)。日本のこころを大切にする党は、賛成51・3%、反対44・0%だった。

 安倍政権下の改憲阻止を唱える野党のうち、民進党は反対が86・0%で賛成の9・3%を圧倒。四十代以上でいずれも反対が80%を超えた。賛成が最も多かったのは十代の22・3%だった。他の野党でも反対は共産89・4%社民84・7%生活85・7%を占めた。
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●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…

2016年07月11日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞の社説【週のはじめに考える 拝啓未来の私自身へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071002000146.html)。

 《なぜ投票してほしいのか。今日投開票の参院選が、国の形を変える選挙になり得るから。特に若い皆さんには、自分の未来を自分で決めてほしいから》。
 
 投票することでしか変え得ない。1票、1票を積み重ねるしかない。
 2016年7月参院選、7月10日20時(違法に数時間早く閉める投票所もあるようで、腹立たしいですが)に終了し、いつものとおり、「未来」が「過去」へと移り変わっていきます。後悔しても、「過去」を変えることはできません。「あとの祭り」。

 またしても「眠り猫」だった皆さん、特に、投票という権利を放棄し、「人殺し」に行かされるリスクの高い若い人々…、「未来」が「過去」に変わっていく瞬間、何を想うでしょうか? 《大人たちは木を植える》どころか、「平和憲法」という大木を切り倒そうとしています。

 nikkan-gendaiの記事【独裁か、改憲阻止か…カギを握る当落線上の野党候補29人】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185398)は以下の様に述べています。

   《投票は国民の義務ではなく権利だ。だから「投票に行かない」という権利も
    成り立つが、それは自らが行使できる権利に対してあまりに不覚といえる。
      法律の世界には、「権利の上に眠る者は保護に値せず」という格言がある。
    長期間にわたり権利を放置した者は、その権利を奪われても仕方がない
    何もしないで眠っているのは怠慢であり、他者の利益が優先される。
    何もかも奪われても、泣き寝入りするしかない
      …かつて森元首相が口をすべらせた通り、
    「無党派層は寝ててくれればいい」が彼らの本音なのである。逆に言えば、
    無党派層が動けば、いま流されている選挙情勢がひっくり返る可能性は高い。
    投票結果は確実に変わってくる。》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071002000146.html

【社説】
週のはじめに考える 拝啓未来の私自身へ
2016年7月10日

 なぜ投票してほしいのか。今日投開票の参院選が、国の形を変える選挙になり得るから。特に若い皆さんには、自分の未来を自分で決めてほしいから。

 はじめはきっと、学園祭のノリでした。

 愛知県大府市の至学館大学では一昨年から、主に「人間・社会と法」という講座の中で“主権者教育”を展開しています。

 実習の一環としてことし二月、地元大府市との間で「選挙啓発に関する協定」を締結し、この春からは、「十八歳選挙権」の参院選に的を絞って、三年生有志が活動計画を練ってきた。

 チラシやポスターを手づくりし、配布する。立候補予定者の公開討論会を開く。そして最大のミッションは、学内に期日前投票所を設置して運営に当たること-。

 健康スポーツ科学科の板橋彩衣さん(20)は「何か大きなことができるかな」と期待して、応募した。

 ところが、せっかく作ったチラシを学生たちは受け取らない。しかし、うつむいて足早に通り過ぎていく学友の後ろ姿に、ついこの間までの自分を見いだした。

 同じ学科の山田健太さん(20)は「興味がないことだから、やってみよう」と手を挙げた。

 期日前投票所では、入場券の確認係、主に二重投票の防止に目を光らせた。

 間違いは許されない。一票の重さが、いつの間にか身に染みた。

 同じ大学の仲間が、何やら真剣に投票を呼びかけているらしい-。口コミは、じわじわと広がりました。


◆この国のかたちが変わる

 公示後のある日、担当の越智久美子助教は、JR大府駅とキャンパスを結ぶスクールバスの車中で、こんな会話を耳にした。

 「選挙、どうする」「ところで比例代表って何よ」「ジモトが長野なんだけど、投票に帰れるかしら」…。ファッションや音楽、恋愛やスポーツなどを差し置いて、選挙が話題になっていた。

 「主権者って何なのか、それはまだ、よく分からない。だからこそ、(選挙や政治に)無関心ではいられない、いちゃいけないと、考えるようにはなりました」

 延べ四日間の投票事務体験のあと、今日を迎えた若者二人の感想です。

 「十八歳選挙権」の話題が先行しています。“十八歳”が重みを持つのは、きょうのこの参院選の投票結果が日本という国のかたちを大きく変えることになるかもしれないから。

 参議院で改憲派が三分の二以上の議席を占めれば、すでに三分の二を超えた衆議院とともに、憲法改正の発議が可能です。

 発議とはこの場合、憲法改正を国民投票にかけましょう、という提案です。十八歳は再び、重大な選択を迫られます

 国民投票で賛成が過半数に達すると、改正が成り立ちます。つい先日の英国の出来事も、それにまつわる喜怒哀楽も、遠い国の遠い出来事ではありません

 もしも戦争放棄を定めた憲法が“改正”されてこの国が国防軍を持つ普通の国になったとき、遠い異国の戦場へ銃を担いで出かけて行くのは、私たち“大人”でも、政治家でもありません十八歳を含む若い世代の皆さんです

 憲法とは国の骨格です。骨格が変われば国のかたち、国の未来も当然大きく変わります

 その未来をより長く生きるのは、当然若い皆さんです

 だとすれば、投票権を“与える”だなんておこがましい。十八歳こそ、投票の権利を持ってしかるべきではないですか。


大人たちは木を植える

 ♪未来の自分に宛てて書く手紙なら/きっと素直に打ち明けられるだろう…。

 アンジェラ・アキさんが歌う「手紙~拝啓十五の君へ~」から。

 そう、投票とは、一票とは、未来の自分自身へ書き送る手紙のようなものなのかもしれません。

 では、大人はどうでしょう。

 NHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」。大地真央さんのこんなセリフが思い出されます。

 「木材ってのは、植えた時は自分の利益にならないのさ。それでも四十年後に生きる人のことを思って植えるんだ-

 一票という鍬(くわ)をふるって、未来という土を耕し、木を植える人でありたいと
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●争点は「壊憲」: 2016年7月参院選…「2/3」の意味、「壊憲」がもたらす未来を熟慮の上で投票を

2016年07月10日 00時00分38秒 | Weblog


東京新聞の上田千秋記者による記事【「2/3」「改憲」どこまで意識? 江東区の期日前投票所で聞く】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016070802000136.html)。

 《三分の二の意味はもちろん分かってる。争点はいろいろあると思うけど、最も大事なのは憲法…暮らしを支えてきた憲法を変えることは、一人ひとりの生き方にもかかわってくる問題。…欧州連合(EU)離脱派が勝った英国の国民投票のように、後から騒いでも遅い。今、一番に考えなければいけないことは何なのか、私たち自身が見極めて投票にいかないと》。

 いよいよ2016年7月参院選です。
 争点は「壊憲」です。《3分の2の意味とは 国会 改憲発議可能に》ということです。「2/3」の意味、「壊憲」がもたらす未来を熟慮の上で、是非、投票所に足を運んでもらいたいです。50%の「眠り猫」の皆さんによって、たかだか2、3割ほどの投票者によって、「壊憲」されるのでは、あまりに哀しい。

 是非、投票を。

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
      『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」
   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)
      「この道を。力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》
   『●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」…
         日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
         「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●争点は「壊憲」: バングラディシュ虐殺事件
      …それでも「壊憲」して「軍事国家」となってはいけない

   『●争点は「壊憲」: アベノサギの効果は絶大… 
       与党・「癒(着)」党の壊憲派議員が「2/3の勢い」の怪?
   『●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」
               …本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016070802000136.html

「2/3」「改憲」どこまで意識? 江東区の期日前投票所で聞く
2016年7月8日 朝刊

     (東京都江東区内の期日前投票所。人口増もあり、
       期日前投票者数の伸び率が23区で最も高い=6日)

 参院選の投開票が十日に迫った。世論調査では自民、公明、おおさか維新などの議席が改憲発議に必要な三分の二以上に達する可能性が強まっている。ここ数日、終盤情勢を伝える新聞各紙の見出しには「三分の二」という数字が躍るが、この数字や「改憲」というテーマを、有権者は一票を投じる際にどれぐらい意識しているのだろう。二〇一三年の前回に比べ、期日前投票者数の伸び率が東京二十三区でトップの江東区の期日前投票所で、投票を終えた人たちに話を聞いた。 (上田千秋

 「三分の二の意味はもちろん分かってる。争点はいろいろあると思うけど、最も大事なのは憲法」。七日、同区常盤に設けられた期日前投票所の前で、四十代の女性が話した。

 下町の趣と、湾岸エリアに立ち並ぶ高層マンションなど新しい風景が混在する同区。平日にもかかわらず、性別、年齢を問わず多くの人が投票所を訪れる。期日前に一票を投じようとするだけに、政治への思いも強い人が多いようだ

 今回の選挙戦では民進、共産など野党側が改憲阻止を訴える一方自民党は議論を避けている。投票に来た会社員男性(44)は改憲に賛成としながら、「安倍晋三首相自身が『三分の二』を隠してるよね」と、首相が街頭演説などで憲法を論じない姿勢を批判する。

   「このまま選挙に勝ちました、三分の二取ったので憲法変えますでは、
    反対派は納得できないだろうし、賛成派もすんなりとは
    受け入れられない」と男性。「本当に改憲したいなら、
    きちんと説明をして正々堂々とやるべきだろう」

 ただ、そうした有権者ばかりでもない。別の会社員男性(33)は「三分の二? 聞いたことないです」。記者が説明しても「全く知らなかった改憲に賛成とか反対とかも考えたことない」と答え、足早に立ち去った。

 自営業の女性(80)は「言われてみれば聞いたことがあるような気もするけど…」と自信なさげ。「戦争は二度とやっちゃいけないと思うけど、今の生活が良い方に変わるなら改憲には反対しない」と話した。

 暮らしを支えてきた憲法を変えることは一人ひとりの生き方にもかかわってくる問題だ。パートの女性(70)は「欧州連合(EU)離脱派が勝った英国の国民投票のように、後から騒いでも遅い。今、一番に考えなければいけないことは何なのか、私たち自身が見極めて投票にいかないと」と強調した。


3分の2の意味とは 国会 改憲発議可能に

 改憲手続きを規定した憲法96条では、衆参両院の総議員の3分の2以上の賛成で国会が発議し、国民投票で過半数の賛成が必要としている。連立与党の自民、公明両党に加え、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党は、安倍政権下での改憲に前向きな「改憲4党」と位置付けられる。

 衆議院(定数475)は現在、自公だけで325議席と既に3分の2以上を占めている。参議院(定数242)は、改憲4党の非改選が84議席。今回の参院選で4党が78議席以上獲得すると、定数の3分の2の162議席に達する。さらに非改選には改憲に前向きな諸派・無所属議員もいる。

 高知新聞が今月2~4日、高知市内の街頭で有権者100人に「3分の2」の意味について尋ねたところ83%の人が知らなかった

<東京都の期日前投票者数> 5日時点の投票者数は全有権者の6・54%に当たる73万4202人で前回同時期の58万8077人と比べ1・25倍に増えた。都選管は「公示期間が通常より1日長いことと、18歳選挙権などの報道で認知度が高まったのでは」と分析。江東区は湾岸エリアの開発などで人口増が著しく伸び率は23区で最大の1・40倍。
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●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」…本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?

2016年07月09日 00時00分45秒 | Weblog


東京新聞の我那覇圭記者による記事【投票率50%割れ 識者が懸念 「関心ある」69% 04年以降最低】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016070802000128.html)。

 《棄権は望んでいない政治を行う政治家の思うつぼ民主主義の危機につながる。…多くの人が反対したが、安全保障関連法は成立した。有権者の政治に対する『しらけ』が進んでいる。投票率が50%を割れば、大半の民意を反映しない政治家に政策を託すことになる》。

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
    「asahi.comの斎藤健一郎記者による記事『投票率85%の村で聞いてみた
     「選挙行きますか?」』…。羨ましい。《投票率85%》、《95%》! 
     「尊敬」するスウェーデンでは、常に80%を超えるそうです

 「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」…本当にいいのですか?? 「しらけ」ている場合なのでしょうかか?? なぜ「闘」わないのか、理解できない。
 50%の「眠り猫」の皆さんによって、たかだか2、3割ほどの投票者によって、「壊憲」される。「人殺し」に行かされる側に立って考えてみると、本当にこれでいいのでしょうか? 「人殺し」に行かされる子や孫に顔向けできますか?
 福島菊次郎さんは「戦争なんて始まらないと頭のどこかで考えているだろうね。でも、もう始まるよ」と仰っていますし、また、城山三郎さんは「戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない」「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と仰っています。「眠り猫」のままではいけない。2016年7月参院選に行ってほしい。

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
      『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」
   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)
      「この道を。力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》
   『●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」…
         日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
         「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●争点は「壊憲」: バングラディシュ虐殺事件
      …それでも「壊憲」して「軍事国家」となってはいけない

   『●争点は「壊憲」: アベノサギの効果は絶大…
       与党・「癒(着)」党の壊憲派議員が「2/3の勢い」の怪?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016070802000128.html

投票率50%割れ 識者が懸念 「関心ある」69% 04年以降最低
2016年7月8日 朝刊

 十日に投開票される参院選で低投票率を懸念する声が出ている。共同通信社が参院選ごとに有権者の投票動向を探るために行っている世論調査で、「参院選に関心がある」と答えた人の割合が今回、二〇〇四年以降で最低になったからだ。投票率が50%を切る可能性があり、日本大の岩崎正洋教授(政治学)は「棄権は望んでいない政治を行う政治家の思うつぼ。民主主義の危機につながる」と指摘する。 (我那覇圭

 参院選の過去三回の投票率をみると、〇七年は58・64%、一〇年は57・92%、一三年は52・61%と低下している。前回は過去三番目に低かった。

 共同通信が参院選に合わせて行う全国電話世論調査をみると、参院選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」とした人の合計は今回、69%だった。

 過去三回では〇七年は81・7%。一〇年は80・2%、一三年は73・9%。いずれも実際の投票率より20ポイントほど高く、投票率と同じような低下傾向にある。二つの数字は連動しており、今回の投票率を予測する上で有効な指標となる。

 世論調査で有権者の関心が低くなっているのは、自民党分裂の可能性が指摘される東京都知事選、英国の欧州連合(EU)離脱問題に端を発した日本経済悪化の懸念、日本人七人が死亡したバングラデシュの飲食店襲撃テロなどで、参院選への注目が相対的に低くなっているからだ。

 今回の参院選は、高校生を含む十八歳以上から投票できる「十八歳選挙権」で注目を集める。しかし、全国で初めて十八歳以上が投票した三日の福岡県うきは市長選では十八、十九歳の投票率は38・38%と低迷。全体の投票率56・1%より17・72ポイントも低かった。

 期日前投票(選挙区)は三日までの十一日間で、六百五十六万二千二百三十九人が投票した。前回参院選の同時期と比べ、一・四三倍に伸びた。ただ、期日前投票は〇四年に導入されて以降増加しているが、投票率は低下傾向にある。

 岩崎氏は「多くの人が反対したが、安全保障関連法は成立した有権者の政治に対するしらけが進んでいる。投票率が50%を割れば、大半の民意を反映しない政治家に政策を託すことになる」と述べた。
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●争点は「壊憲」: アベノサギの効果は絶大…与党・「癒(着)」党の壊憲派議員が「2/3の勢い」の怪?

2016年07月08日 00時00分26秒 | Weblog


東京新聞の記事【参院選終盤情勢 改憲4党で3分の2の可能性 投票先未定なお4割】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016070602000133.html)。

 《「改憲四党」は、非改選と合わせ、改憲発議に必要な参院定数の三分の二以上となる七十八議席に届く可能性がある》。

 同紙の別の記事【安倍政権下の改憲「反対」40.5%「賛成」28.9% 本紙世論調査】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016070602000132.html)によると、《「安倍政権下での憲法改正」に反対する人の割合は40・5%で、賛成の28・9%を上回った。憲法九条については、「改正しない方が良い」と答えた人が46・3%で、「する方が良い」の22・5%を大きく上回った》そうです。
 「壊憲」には反対だけれども…でも、与党・「癒(着)」党が2/3の怪? 争点は「壊憲」なのが分かっていない? 三度目のアベノサギに、どうやら、騙されてしまっているのかな。「三度目の正直」の目覚めかと思えば、「二度あることは、三度ある」の模様。それとも、相変わらずの「眠り猫」効果でしょうかね。選挙速報で、開票早々に、与党・「癒(着)」党壊憲派議員が次々と誕生していく「悪夢」を見せつけられそうです。本当にオメデタイ国家ニッポン。EUからのBrexitの悲劇について、何にも学んでいません。投票後に後悔しても、手遅れ。マトモな投票行動は、「沖縄差別」「住民分断」「捨て石」に苦しむ沖縄の皆さんのみでしょうか? 沖縄の皆さんの叫びは、本土には届かないかもしれません。
 2016年7月10日直後、「壊憲」に直ぐさま着手するんじゃないですか。「ト」な自民党改憲草案で、「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」して行きます。与党・「癒(着)」党壊憲派議員に投票した人や選挙にも行かない(「闘い」もせずに諦め、敵前逃亡する)「眠り猫」な皆さんは、それでいいのでしょうが、ブログ主は嫌ですね、そんな「アベ様の政」。家族が「人殺し」に行かされる、そんな社会なんて御免です。
 「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」。「20XX年、再び戦争が始まった…」、そんな悪夢の一歩手前。

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
      『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」
   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)
      「この道を。力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》
   『●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」…
         日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
         「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●争点は「壊憲」: バングラディシュ虐殺事件
      …それでも「壊憲」して「軍事国家」となってはいけない


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201607/CK2016070602000133.html

参院選終盤情勢 改憲4党で3分の2の可能性 投票先未定なお4割
2016年7月6日 朝刊

 十日投開票の参院選について、本紙は五日、独自の取材に共同通信社が三~五日に行った電話世論調査を加味して終盤情勢を分析した。自民、公明両党の与党と、改憲に前向きなおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の改憲四党は、非改選と合わせ、改憲発議に必要な参院定数の三分の二以上となる七十八議席に届く可能性がある。非改選には改憲派の諸派・無所属議員もおり、これを加えるとさらに可能性は高まる。自民は二十七年ぶりに参院で単独過半数を回復する五十七議席を超える情勢

 ただ、世論調査では選挙区、比例代表とも40%以上が投票先について未定と答えており、今後情勢が変わる可能性がある。

 自民は改選五十議席を上回るのが確実な情勢。野党四党の統一候補との対決になった三十二の一人区では、二十議席以上を固めているほか、複数区も東京、千葉で二議席獲得が有力になっている。

 比例代表も前回二〇一三年の十八議席を上回る勢いだ。沖縄では現職閣僚が苦戦している。

 公明は改選九議席の維持が確実で、さらに上積みを目指す。選挙区は七人全員が当選する可能性がある。安倍晋三首相が勝敗ラインに掲げた、与党での改選過半数は達成する公算

 おおさか維新も大阪や兵庫で当選圏入りし、比例代表と合わせて改選二議席を大幅に上回る勢い。日本のこころは議席が見えていない。ほかに改憲派無所属が一部選挙区で他党と競り合っている。

 これに対し、安倍政権下での改憲に反対する民進、共産、社民、生活四党側は、全体として改憲四党に先行を許している

 民進は三十議席を下回り、改選四十三議席の維持は困難だが、民主党時代の前回(十七議席)は上回る情勢。一人区は福島、山梨、三重でやや先行。複数区は北海道、東京、愛知で二議席目を他党と争う。

 共産は東京で前回に続いて議席を確実にし、神奈川でも議席を得る可能性がある。比例も前回と同じ五議席を固め、改選三議席から大幅な上積みを狙う。社民は比例で議席獲得が有力だが、改選二議席には達していない。生活も現段階で議席を確保していない。

 一人区の無所属統一候補は岩手、山形、沖縄などで当選圏内にある。

 新党改革、地域政党「減税日本」は議席に届いていない。

<調査の方法> 終盤情勢は、本紙独自の取材と共同通信社の電話世論調査を総合して判断した。
 共同通信社の調査は3~5日の3日間、全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。
 今回、無作為に発生させた番号のうち、実際に有権者がいる世帯にかかったのは5万3324件で、このうち4万3271人から回答を得た。
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●争点は「壊憲」: バングラディシュ虐殺事件…それでも「壊憲」して「軍事国家」となってはいけない

2016年07月07日 00時00分31秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【親日国のバングラデシュをテロに走らせた“2人の戦犯”】 (http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185009)。

 《こうなったのも安倍首相が昨年1月に「IS(イスラム国)と戦う」と宣言したカイロ演説が引き金になっているのは言うまでもない。安倍首相はISによる後藤健二さん斬首事件後、「日本人にはこれから先、指一本触れさせない」なんて威張っていたが、それがこのザマだ。…JICA北岡伸一新理事長は安倍政権の「70年談話有識者懇」の座長代理を務め、安倍首相と近しい間柄》。

 アベ様がケンカを売った代償火に油を注いだ代償はあまりに大きすぎた…。

   『●「憎悪の連鎖」にこれ以上加担する「愚」を
     絶対にやってはいけない ~平和憲法を対抗手段に~
   『●「死の商人」外交: アベ様がケンカを売った代償、
            火に油を注いだ代償はあまりに大きすぎる

   『●神浦元彰さん「後方支援がなければ
     前線の戦闘は成り立ちません。後方支援は紛れもない武力行使」

 2016年7月参院選で、与党・「癒(着)」党の「破憲」派が「2/3」を占める勢いだそうです。直実に、《防衛省、軍需産業、ODA(政府開発援助)を巻き込んだ一大「軍事国家」の基礎》が完成へと向かっています。三度目のアベノサギに騙されれば、「1億総活躍社会」の名の下で、「ト」な自民党改憲草案による「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」がすぐさま始まるでしょう。「20XX年、再び戦争が始まった…」へ一歩一歩近づいています。

   『●「フザケたネーミング……「1億総活躍社会」」:
         市民が「活躍」させられるのは「戦場」「人殺し」


 『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)でも同様なことが述べられている。宮島みつや氏による記事【ダッカテロは偶然か? 安倍政権の搾取的ODA政策が在留邦人やJICAのテロ標的の危険性を増大させている!】によると、

   《事実、安倍政権が今年の伊勢志摩サミットに先駆けて発表した
    「質の高いインフラ輸出拡大イニシアティブ」には、インフラ輸出
    目的として〈日本企業の受注・参入を一層後押しするため、今後5年間の
    目標として、インフラ分野に対して約 2,000 億ドルの資金等を供給する〉
    と明記されている。つまり、安倍政権によるODAは経団連に名を
    連ねるような日本の大企業への利益還元の仕組みの一環なのだ》。

   《さらに言えば、JICAという組織は、昨年理事長に就任した政治学者・
    北岡伸一氏にしても前任の田中明彦氏にしても、安倍政権の安全保障など
    タカ派政策にお墨付きを与えてきた学者であり、安倍政権の方針を
    右から左に実現するような体制となっている。安倍政権は昨年、ODAの
    基本方針を定めた「開発協力大綱」を11年ぶりに見直し、これまで
    認められていなかった他国軍への援助を可能にした。表向きは
    「非軍事分野に限る」としているものの、実際には援助した資金を
    その国の政府に軍事転用されると懸念されており、
    これも反政府系過激派から見れば「日本」という国による自分たちへの
    軍事敵対行動だ。テロの対象とならないわけがない》。


   『●「想像」力無き自民党高村正彦副総裁の「真の勇気」ある者、
                そして、後藤健二さんのメッセージ
    「「自己責任論」に堕して死者を鞭打ち、一方、外(害)「遊」での
     「無責任」かつ「蛮勇」な発言者・アベ様には平伏す高村氏」
    《もう日本も同じ同盟国と見られて、いろんなところに旅行に
     行っている日本の方々が、テロとか誘拐に気を付けないといけない》
    《ジャーナリストの常岡浩介氏はこう言う。
     「後藤さんの“懸念”は中東を取材するジャーナリストだけでなく、
      国民を守る立場の政府関係者なら分かっているはず
      その上での発言だったのでしょう。その時点(9月末)で、
      湯川遥菜さんは拘束されていた。安倍首相の発言は、
      国民の安全をないがしろにした行為でした」》

   『●亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道: 
       アベ様は「現地を取材されて困ることでもあるのか」?
    「《この国の大新聞テレビが、そろって安倍政権を支える「大政翼賛会」と
     化している実態…今回の事件は、安倍首相が「イスラム国対策に
     カネを出す」と宣言した「カイロ演説」が引き金だ。にもかかわらず、
     大新聞テレビで、安倍演説を批判する論調は皆無
      アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア。
     情けなさすぎる」

   『●閉塞の時代に: 安倍晋三首相の危険な「思い入れの強さ」
     《柳井座長は八月のテレビ番組で「憲法解釈変更をして、
      日米の同盟関係をしっかり運用できるようにすることが絶対必要」
      と強調。北岡伸一座長代理も「日本の安全保障環境が悪化している
      のは事実だ。集団的自衛権を部分的に認めることはあり得ない」
      と全面解禁を主張した》

   『●『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6)の
                  最新号についてのつぶやき
     斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける
       集団的自衛権って何】、「最終的な目標が改憲であるとしても、
       改憲への壁はよほど高いと判断したのか、その前にようまぁあれこれ、
       裏口入学みたいな手口を思いつくものである」
      「首相の私的諮問機関安保法制懇)ごときになんで安全保障の
       指針を決めていただかなければならないのかという点も疑問だし、
       その座長が・・」
      「・・「容認派」の北岡伸一氏・・長官に「容認派」の小松一郎氏を
       すえたのも、解釈改憲ならぬ「人事改憲」の風情である」。「暴走人事」
       (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a5da5f4aa6d60a32ca0d977fac41ea64
      「首相と政府が前のめりになればなるほど、引く国民。憲法解釈に
       ついて「最高の責任者は私です」とも語った首相。ま、せいぜい
       お気張りやす。地球の裏側で起こる戦争なんかに
       加担したい民はいないよ

   『●アベ様の「戦後70年談話」:
      「ああ、安倍談話さえなかったら!」が現実に一歩近づく・・・
    「北岡伸一氏や中西輝政氏、中原正氏・・・・・・ねぇ~? 
     「結論ありき」の虚しき「戦後70年談話」への第一歩を踏み出した。
     「ああ、安倍談話さえなかったら!」が現実に近づいた」
    《例えば、座長代理の北岡伸一・国際大学長(66)は、安倍ブレーン
     としてメディアに度々、登場する人物だ。集団的自衛権の行使容認を
     めぐる有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の
     座長代理も務め、テレビに出演した際には
     「歴代内閣の集団的自衛権に関する憲法解釈は間違っている」と主張。
     自衛隊の活動範囲についても
     「地球の裏側で行動することは論理的にあり得る。もっと乱暴に言えば、
     地球の外だってあり得る」と仰天発言し、
     安倍首相と同様、早期の憲法改正を訴えている。》

   『●「フザケたネーミング……「1億総活躍社会」」:
         市民が「活躍」させられるのは「戦場」「人殺し」
    《なるほど、そういう視点で見ると、第3次安倍改造政権とは、
     戦争体制を確立するための前段階と言っていい。10月1日には、
     いよいよ武器輸出を管理する防衛装備庁が発足するし、
     閣僚ではないが、JICA(国際協力機構)の新理事長には
     「70年談話有識者懇」の座長代理を務め、安倍首相と近しい
     北岡伸一・国際大学長が就く。防衛省、軍需産業、
     ODA(政府開発援助)を巻き込んだ一大軍事国家の基礎が
     出来上がるのだ》

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185009

親日国のバングラデシュをテロに走らせた“2人の戦犯”
2016年7月6日

      (悲劇を招いた安倍首相(左)と北岡座長代理/(C)日刊ゲンダイ)

 日本人7人を含む計22人が死亡したバングラデシュのテロ事件に対し、あらためて在外邦人の間に衝撃が走っている。

 バングラデシュは世界でも有数の“親日国”。襲撃された飲食店は首都・ダッカの高級住宅街にあり、現地の日本人駐在員が頻繁に利用していた店だった。そんな「安全」だったはずの場所でさえも、日本人がテロ組織の「標的」にされることが確実になったのだ。

   「バングラデシュと日本の結びつきは深い。07年の調査では、
    バングラデシュ国民が世界で最も好きな国は『日本』でした。
    アニメのドラえもんは国民的な人気で、輸入車も日本車がほとんど。
    日本との時差が3時間とビジネス環境もいい。先月29日にも
    JICA国際協力機構)とバングラデシュの間で総額1735億円の
    円借款貸し付け契約を結んだばかりです」(外交ジャーナリスト)

 日本が大好き――だった国で日本人が狙われた意味は重いこうなったのも安倍首相が昨年1月に「IS(イスラム国)と戦う」と宣言したカイロ演説が引き金になっているのは言うまでもない。安倍首相はISによる後藤健二さん斬首事件後、「日本人にはこれから先、指一本触れさせない」なんて威張っていたが、それがこのザマだ。

 犠牲者がJICAのODA政府開発援助)の業務委託で派遣されていたというのも因果を感じざるを得ないJICA北岡伸一新理事長は安倍政権の「70年談話有識者懇」の座長代理を務め、安倍首相と近しい間柄だ。

 昨年10月の理事長就任会見では、安倍政権がODAの軍事目的の使用を禁じた規定を見直し他国軍への支援を一部認めたことに対し「今まで軍事はだめという限定が厳しすぎたと“容認”の考えを示していた。北岡理事長は今回のバングラデシュの襲撃事件について「テロリストに怒りを禁じ得ない」と言っているが、安倍首相と二人三脚で軍事化に向けて突っ走ってきた結果が今回の悲劇を招いている状況をどう思っているのか。

 元毎日新聞記者の板垣英憲氏はこう言う。

   「もはや『日本人』であることは通用しない。テロ組織から
    日本は米国と一体とみられている証左です。この事実について
    安倍首相やシンパである北岡氏はどう考えているのか。
    一切、言及しないのは無責任です」

 戦犯を許してはいけない
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●シロウト裁判官の地獄…: 「裁判員の経験を話した親しい友人にこう問われた。「人を殺したのか?」」

2016年07月06日 00時00分41秒 | Weblog


asahi.comの大久保真紀編集委員の記事【死刑執行、浮かぶあの顔 元裁判員苦悩「殺人行為だ」】(http://www.asahi.com/articles/ASJ4P5GJSJ4PUTIL03F.html)。

 《まもなくして、裁判員の経験を話した親しい友人にこう問われた。「人を殺したのか?」》。

   『●無残!……『朝日』は、素人に《人を裁くという経験を通じ、
               死刑と向き合い、是非を考え》させたいらしい

 つくづく、残酷な裁判員制度だ。シロウト裁判官に《死刑のスイッチ》を無理強いして押させ、一体どうしようというのだろう? 最高裁までがグルになり、司法がこんな違憲な制度を推進している。『朝日』のようなマスコミまでが、《くじ引きで選ばれた国民たちが下した選択によって、命が絶たれる。死刑をめぐる状況は新たな局面を迎えた》ので、素人に《人を裁くという経験を通じ、死刑と向き合い、是非を考え》させたいらしい…無残な状況。

   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●裁判員制度下で少年死刑判決
   『●裁判員の心を慮る・・・
   『●そのスイッチを押せない
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反
   『●裁判員制度を即刻中止に
   『●「死刑のスイッチ」を押すこと: 裁判員のストレス障害
   『●裁判員制度という不始末に最高裁はどのような落し前を?
   『●死刑という制度:  
       「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?
   『●「彼を赦したわけではない。
      しかし死刑にして問題が解決するわけではない」

   『●「殺すなかれ・・・」 
       ・・・「彼らを処刑することが「社会正義」なのだろうか」?
   『●「死刑のスイッチ」を強制する裁判員制度: 
      「やった人でないと、この苦しみは分からない」

 この国の司法、正気じゃない、マトモじゃない。マスコミも相まって、裁判員制度についての『最高裁やらせタウンミーティング事件』。

   『●『つぶせ! 裁判員制度』読了
    「広報活動の内幕(p.162)。「政府は、タウンミーティング(TM)という
     企画を主催し、・・・この中で、司法制度改革をテーマにした七回のうち
     六回までがシナリオ通りのやらせだったといいます・・・。/・・・ほとんど、
     「平成田舎芝居」・・・」。サクラの動員も(p.164-165)。
     「産経新聞は、・・・「裁判員制度全国フォーラム」
     (最高裁、産経新聞等の主催)で、一人当たり三〇〇〇円から
     五〇〇〇円を支払うことで計二四四人をサクラとして動員したが、・・・
     魚住昭が「最高裁が手を染めた『27億円の癒着』」(『月刊現代』
     平成一九年四月号)という記事で詳細にレポートしています。/
     ・・・産経新聞としては、最高裁から出る広告料金でサクラの動員費用を
     支払って余りあるという計算があるらしい。ここまで来ると
     最高裁とマスコミの癒着ぶりはよくわかります」」

   『●司法改革の暴走の流れを変えられるか?
   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
    「「・・・産経新聞・・・が最高裁と共催した裁判員制度
     タウンミーティングでサクラを動員・・・」(p.180)。保坂展人元議員
     (p.182、203)。「次々と明らかになる最高裁のデタラメな契約実態に、
     委員席からは驚きと失望のため息が漏れた。国民が「法の番人」として
     信頼を寄せてきた最高裁のエリート裁判官たちの正体は、こんなにも
     お粗末なものだったのか」(p.203)。政治評論家の森田実さん(p.186)。
     パックニュース方式。「・・・産経大阪本社には五段広告三回分の料金として、
     八百万円近いカネが入る。サクラに日当を払っても十分儲かる仕組み
     なのである」(p.194)。
      「刑事裁判の迅速化と効率化だけが強調され、企業法務に携わる弁護士
     大量に増やすという意図が明確だった。早い話が
     小泉政権時代に進められた規制緩和構造改革路線の司法である。
     そのためか、被告が無罪を主張すると一年でも二年でも身柄を
     拘束され続ける「人質司法」や、冤罪の温床とされる代用監獄をなくそうとする
     姿勢はまったく見られなかった」(p.204)」

   『●死刑判決よりも、違憲・合憲かを判断させよ
   『●そりゃぁ、東京電力原発人災以降を見ただけでも、
                       「司法」にも絶望するよな
    「井戸謙一氏と海渡雄一氏がゲスト。
      国や電力会社に楯ついて反原発の判決を下した
     稀有な裁判官が井戸謙一氏。井戸氏以外の裁判官は、
     東京電力原発人災を目の当たりにして、どんな気持ちだろう。
     是非聞いてみたい。冷徹に何も感じないほど冷めているだろうか。
     無辜の被告に、かつて冤罪死刑判決を出したことで苦しみ抜いた
     熊本典道元裁判官のようなまともな感覚を持った裁判官が日本には
     どれほどいるのだろうか。市民感覚を取り入れるということで、
     最高裁がやらせタウンミーティングまで開いて導入した裁判員制度
     だけれども、そんなもので裁判官が変わるほど、司法はまともではない」

   『●マスコミと癒着する「司法・最高裁」の堕落ぶり
    「堕落する司法と堕落するマスコミの癒着に関する興味深い記事。
      最高裁判事は、公正であろうとか、中立であろうとか、
     身綺麗であろうとか、そういう矜持はないものかね? 裁判員制度導入に
     際してのマスコミと共同してのタウンミーティングやらせ事件でも、
     恥じないその神経を疑う」

   『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と
             和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度
    「裁判員制度になって、我々(私は絶対に拒否します: コレコレを、
     ご参考まで)に死刑のスイッチ」を押させて、死刑への意識の
     ハードルを下げさせ、死刑存置に我々が貢献させられていることを
     意識する必要があるのじゃないか?
     最高裁がやらせタウンミーティングTM)までやって、
     裁判員制度導入を図った意図を我々は読み取った方がよい」

   『●裁判員制度という不始末に最高裁はどのような落し前を?
   『●「絶望の裁判所」: 裁判所の頂点、最高裁からして・・・・・・
    「「元最高裁調査官で明大法科大学院教授の瀬木比呂志氏の著書
     「絶望の裁判所」(講談社)が話題だ。本書では、キャリア33年の
     ベテラン裁判官だった瀬木氏が、3月末での退官を発表した
     最高裁判所長官の竹崎博允氏が主導した司法制度改革の利権
     バクロ・・・・・・だが、瀬木氏は、「制度によって刑事裁判が脚光を浴び、
     刑事系の裁判官や書記官の増員につながったことにも注目すべきだ」」
     ・・・・・・裁判員制度についての『最高裁やらせタウンミーティング事件』を
     挙げるまでもなく、司法制度改革どころか、司法の腐敗」

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http://www.asahi.com/articles/ASJ4P5GJSJ4PUTIL03F.html

死刑執行、浮かぶあの顔 元裁判員苦悩「殺人行為だ」
編集委員・大久保真紀 2016年4月22日09時12分

    (「名前と顔を出して話すのは、僕の苦しみも含めて
      知ってもらいたいから。裁判員裁判初めて死刑が執行された
      判決にかかわった裁判員としても、責任があるかなと思う」。
      米澤敏靖さんはよく足を運ぶという自宅近くの海を見ながら言った
      =神奈川県横須賀市、大久保真紀撮影)


 「執行されたことは、いまでも信じたくない」――。川崎市でアパートの大家ら3人を刺殺した津田寿美年(すみとし)・元死刑囚(当時63)に昨年暮れ、死刑が執行された。2009年に始まった裁判員制度の対象事件では、初めての執行。5年前、死刑の判断に加わった元裁判員が執行後初めて、重い口を開いた。

 「死刑がひとごとではなくなってしまった。一般市民が人の命を奪う判決にかかわるのはきつい」。神奈川県横須賀市在住の元裁判員、米澤敏靖さん(27)は心の内を明かした。

 思い出したくないのに、フラッシュバックのようによみがえってくる。4カ月前に東京拘置所で刑を執行された津田元死刑囚の顔だ。「法廷での無表情な顔が、浮かぶんです。最期はどんなことを思ったのだろうかと考えてしまう」

 津田元死刑囚に、検察の求刑通り死刑が言い渡されたのは、11年6月17日。米澤さんは当時、大学4年生だった。

 「判決は遺族感情や被告の生い立ちを十分に考慮した結果。自分のやったことを反省し、真摯(しんし)に刑を受けてもらいたい」。判決後の会見でそう話した。死刑制度はあった方がいいし、死刑にせざるを得ないケースもあると思っていた

 翌月、津田元死刑囚が控訴を取り下げ、判決が確定。「悩んで出した結果を受け入れてくれた」と感じて、ほっとした。

 まもなくして、裁判員の経験を話した親しい友人にこう問われた。

   「人を殺したのか?

………。
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●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」

2016年07月05日 00時00分51秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の水井多賀子氏の記事『稲田朋美が改憲で「自民党は国民主権、平和主義、人権尊重は変えない」と大嘘! 自民党改憲案とお前の過去の発言を読み直せ』(http://lite-ra.com/2016/06/post-2372.html)。

 《安倍首相による総裁選の“憲法改正争点隠し言い訳が醜いことになっていたが、今度は安倍首相の“腹心”である稲田朋美政調会長がテレビで大ウソをついた》。

 与党・「癒(着)」党が「2/3」をとる情勢だと言われています。三度目のアベノサギに騙されつつある情けなきニッポン。「20XX年、再び戦争が始まった…」へのルビコン渡河中…。

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
    「20XX年、再び戦争が始まった…。2016年、アベ様の
     あのトンデモ「壊憲」草案が現実のものになり、坂を転げるように、
     戦争できる国へ…。その時、ジャーナリズムは死に絶え、
     アベ様の広報機関となり、チョビ髭をはやしたニッポンのヒトラーが再臨…」

   『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
       当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」

 渡河が完了すれば、あの「ト」な自民党改憲草案がニッポン人には待っています。「国民主権の縮小戦争放棄の放棄基本的人権の制限」…、与党・「癒(着)」党支持者の皆さんや、「眠り猫」の皆さんは、自らが「99%」であり、「人殺し」に行かされる、子や孫を「人殺し」に行かせる立場にあることが理解できていないらしい。全くオメデタイことだ

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
      『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」
   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)「この道を。
               力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》
   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)
         「この道を。力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》

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http://lite-ra.com/2016/06/post-2372.html

稲田朋美が改憲で「自民党は国民主権、平和主義、人権尊重は変えない」と大嘘 自民党改憲案とお前の過去の発言を読み直せ
憲法 水井多賀子 2016.06.27

     (稲田朋美公式サイトより)

 先週、連続的に行われた党首討論では、安倍首相による総裁選の憲法改正争点隠しの言い訳が醜いことになっていたが、今度は安倍首相の“腹心”である稲田朋美政調会長がテレビで大ウソをついた。

 それはNHK『日曜討論』(6月26日放送)でのこと。まず稲田政調会長は、参院選で改憲を争点にしないことについて「決して逃げているわけではありません」と言い訳すると、つづけてこう述べた。

   「(野党は)3分の2阻止とおっしゃるんですけど、
    日本は主権国家なんですね。主権国家として必要があれば
    憲法改正する、その3分の2ですよね。それを阻止する、
    憲法改正自体がいけないというのは、
    日本が主権国家をやめる(ということ)」

 いやはや、何を言っているのだか。この人、ほんとうに弁護士なのだろうか。憲法改正を阻止し、現行憲法を守ろうとするだけで「主権国家をやめる」ことになるなら、国民投票において、日本より厳しい「二重の過半数」を改憲の要件とし、これまで発議の9割近くが否決されているオーストラリアも主権国家でないというのか。

 稲田は「対案がない」などというが、立憲主義を踏みにじり、安保法制を強行に可決させてしまった政権に対して憲法改正はさせないと訴えるのは立派な“対案”だ。というか、そもそも、なぜ憲法を改正するか否かで、対案が必要になるのか

 ようするに、稲田政調会長こそはなから“改憲ありき”で、改憲したくないと思う国民のことを国民でさえない“反日勢力”と決めてかかっているのだ。

 しかも、民進党の山尾志桜里政調会長が「いまの憲法を悪い憲法だと思っている自民党」と話すと、稲田政調会長はすかさず「思っていません(笑)」「レッテル貼って批判するのは止めたほうがいいですよ」と、安倍首相が乗り移ったかのようにおなじみのフレーズで割って入った。そして、こう言い切ったのだ。

   「自民党の出している憲法草案も、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、
    これまったく変えません

 よくテレビの生放送で断言したものだ、と感心すらしてしまいそうになる。それは、自民党の憲法改正草案とはずばり「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」の3つをことごとく否定する中身だからだ

 先日発売された自民党改憲草案の批判本『あたらしい憲法草案のはなし』(太郎次郎社エディタス)は、〈憲法草案、すなわちあたらしい憲法の三原則〉について、その本質をこう指摘している。

   〈一、国民主権の縮小

    一、戦争放棄の放棄

    一、基本的人権の制限

 そもそも改憲草案は、現行憲法の前文の主語が「日本国民」であるところが「日本国」にすり替わっている。これは〈国民を必要以上につけあがらせてはけない〉という考え方からきており、〈国の中心が「国民」ではなく、「国」そのもの〉に変更されている証拠にほかならない。ようするに、国民主権という思想が根本から覆されているのだ。

 さらに、平和主義の根幹を成していた憲法9条からは「戦争放棄」の題が消え「安全保障」という名の軍事力を自由に行使する(使う)ことのできる国になることを明記している。そして、集団的自衛権の制約もなくなり、国防軍が組織される。もちろん、この改憲草案では、国民にも戦争協力を求めている

 基本的人権も同様だ。現行憲法13条では《すべての国民は、個人として尊重される》とあるが、自民党の改憲草案では〈全ての国民は、人として尊重される〉という大雑把な扱いになっている。人は生まれながらにして人権をもっているという考え方を否定し個人の権利よりも国を優先させているのである。

 そのような憲法改正草案を掲げておいて、選挙を目の前に控えて「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、これまったく変えません」などとNHKのテレビ番組でうそぶくことは、はっきり言って国民への背信行為だ

 実際、稲田政調会長の本音はもっと過激なものだ。稲田氏は過去に書籍のなかで、「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」が謳われた現在の憲法をこのように指弾している。

   〈どこの世界に自国を自分で守らないと宣言する国があるでしょうか〉
    (渡部昇一監修『中国が攻めてくる!日本は憲法で滅ぶ』総和社、2011年)

   〈前文だけ読んでも、まじめに勉強すれば、反日的になるような
    自虐的な内容です〉(『私は日本を守りたい』PHP研究所、2010年)

 その上で、稲田氏は前文をこのように変えるべきだ、と主張している。

   〈本来前文には憲法ひいては国としての理念が語られなければならない
    はずです。前文で書かれるべきは、日本という国が神話の時代から
    連綿と連なる歴史を保持し、四海に囲まれた自然豊かな風土を持つ
    日本が、どのような国を目指すべきなのかという理想が語られるべきです〉
    (前掲『中国が攻めてくる!日本は憲法で滅ぶ』)

 思考が完全に戦前……。それを裏付けるように、ある講演会の壇上で稲田氏は「国民の生活が大事なんて政治はですね、私は間違っていると思います」とまで断言している。

 国民の生活など政治は守る必要はない──この考えは、しかし稲田氏だけのものではない。安倍首相が会長を、稲田氏が事務局長代理を務める創生「日本」の研修会では、第一次安倍内閣で法務大臣を務めた長勢甚遠氏が改憲草案を「不満」だと言い、こう述べている。

   「いちばん最初に国民主権、基本的人権、平和主義、これは堅持する
    と言っているんですよ。この3つをなくさなければですね、
    ほんとうの自主憲法にならないんですよ」

 自民党の改憲草案は十分に国民主権、基本的人権、平和主義を無効化する恐ろしい内容だが、それでもまだ足りないとさえ考えているのである。

 安倍政権が憲法改正に動き出せば、この国は確実にこれまでとはまったく違う国へと変貌する。だからこそ、それを阻止するために野党は共闘という手段に打って出ているのだ。言わば、この国はそれほどまでに、安倍首相によってギリギリのところまで追い詰められている改憲の先兵たる稲田政調会長は、これからも耳障りのいい話ばかり吐きつづけるだろうがそんな見え透いたウソにはどうか騙されないでほしい

水井多賀子
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●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」…日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない

2016年07月04日 00時00分35秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の新田樹氏による記事【大橋巨泉が臨死の床で綴った“最後の遺言”「安倍晋三に一泡吹かせて下さい」しかしテレビは巨泉の思いを一切報じず…】(http://lite-ra.com/2016/07/post-2380.html)。

 《〈今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事情けない事恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい最後のお願いです〉》。

   『●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)「この道を。
               力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》

 大橋巨泉さんの「最後の遺言」。その真意はマスコミではほとんど報道されなかったそうです。「日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない」ということ。
 与党・「癒(着)」党が「2/3」をとる情勢だと言われています。アベ「ドアホノミクス」=「アベドアホノ丸」の虚飾を喧伝し、選挙が終われば、公約にもしない「壊憲」を始める、すなわち、三度目のアベノサギを直ぐに始めます。選挙に行かなければ、そのリスクが異常に高まります。《7月の参院選挙、野党に投票して下さい最後のお願いです》。

   『●「平和と憲法を守る決意をもった著名人」菅原文太さん:
             「政治の役割は・・・絶対に戦争をしないこと」
    「日刊スポーツの記事『大橋巨泉、愛川さん訃報「日本にとって大マイナス」』
     (http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1463027.html)によると、
     「菅原文太さんに続いて、平和と憲法を守る決意をもった著名人が
     他界した事は、日本にとって大マイナスである。ボクも簡単には
     死ねないなと考えている」。
      「絶対に戦争をしないこと!」、この一点を死守したい。「アベ様のNHK」を
     はじめとしたマスコミの堕落、そして、「”テレ朝は今日、死んだに等しい
     と思います”」状態。何度も引用するが、俳優や芸人の矜持の無さ。

      『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)
        「権力に立ち向かうような俳優や芸人が日本には少ない。
         成田三樹夫は、「最近の役者・・・いやらしいのが多すぎる
         ・・・総理大臣主催のナントカ会・・・ニコニコして出かけて行って
         握手なんかして喜んでるだろ。・・・情けなくなっちまうね
         権力にへたへたする役者じゃ意味がない
         ・・・バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ」」

      これまた、いつも引用している・・・・・・城山三郎さん「戦争待望論を
     唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。
     平和の有難さは失ってみないとわからない
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/46cffbbda63235587e36a8f40865b28b)、
     「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
     唯一、得られたのは、憲法九条だけだ
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07980877a3742cbd8a23034f725a7386)。」

 記事に出てくる《桜を見る会》について、asahi.comに当時、【「桜咲くように賃上げ実現」 安倍首相、桜見る会で語る】(http://www.asahi.com/articles/ASH4L358RH4LUTFK001.html?iref=comtop_list_pol_n02)という記事に、《芸能人やスポーツ選手ら約1万5千人の招待客を前に…》とありました。成田三樹夫さん風に言えば、《いやらしいのが多すぎる…情けなくなっちまうね権力にへたへたするバカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》。

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http://lite-ra.com/2016/07/post-2380.html

大橋巨泉が臨死の床で綴った“最後の遺言”「安倍晋三に一泡吹かせて下さい」
しかしテレビは巨泉の思いを一切報じず
安倍晋三 新田樹 2016.07.01

     (大橋巨泉オフィシャルウェブサイトより)

 大物司会者の大橋巨泉氏が、一時意識不明状態に陥り、5月下旬より集中治療室に入っているとの報道があった。巨泉氏自身が、20年近く続けてきた「週刊現代」(講談社)の連載コラム「今週の遺言」で、明らかにしたものだ。

 巨泉氏は2005年に早期の胃がんが見つかったのを皮切りに、13年には中咽頭がんが見つかり摘出手術。また、14年にはリンパ節、15年には右肺、16年には左鼻腔内にもがんが見つかるなど、長らく闘病生活を続けてきた。連載によると、3月半ば頃から体力の落ち込みがひどく、4月には意識不明の状態に陥り、2週間ほど意識が戻らず、5月からは集中治療室に入っていたというのである。

 そのためこの「週現」の連載も、4月9日号を最後に休載となっていたが、今週発売の7月9月号をもって最終回とするという。その最終回の原稿でも、

   〈体力が戻ってこず衰えた〉
   〈何時まで生きられるかわからない〉
   〈老いた体をベッドに横たえ、たまに車椅子で外に出れば
    直ぐに高熱を出す始末である〉
   〈ボクにはこれ以上の体力も気力もありません〉

と、死をも意識する重篤な病状にあることを繰り返し綴っている。巨泉氏の豪放磊落なイメージからは想像できないほど、深刻な状態にあるようだ。この最終回の原稿も、妻と弟のサポートを受けて何とか完成までもっていけたものだという。その最終回の原稿の最後は、こんな文章で締められている。

   〈今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。
    だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が
    連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほど
    あるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも
    死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。
    安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に
    一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい
    最後のお願いです

 「何時まで生きられるかわからない」「ボクにはこれ以上の体力も気力もありません」と死を意識する壮絶な状況のなか、巨泉氏がまさに最後の力を振り絞って綴った、「最後の遺言」。それは、「改憲」を争点からひた隠しにして参院選を行い、着実に日本を戦争へと向かわせている安倍政権への痛烈な批判だった。

 巨泉氏の状況を思えばその言葉の重みもより増すが、もちろん巨泉氏は突然こんなことを言い出したわけではない。民主党議員だった2001年に、アメリカの同時多発テロを非難し「アメリカを支持する」との表明に民主党でたった1人反対するなど、巨泉氏は徹底して反戦を掲げ続けてきた。安倍政権に対しても、第二次政権が発足した当初より、安倍首相の危険性を訴え続けている。

   「僕は、ポピュリズムの権化のような安倍首相をまったく信用しない。
    (略)本当にやりたいのは憲法改正であり、日本を
    『戦争ができる国』に変えることでしょう。実際、ニコニコして、
    口当たりの良いフレーズを並べておきながら、国民の過半数が
    反対した特定秘密保護法を強引に通してしまった。
    法衣の下に鎧を隠しているような男の言動にだまされてはいけません」
    (「日刊ゲンダイ」/2014年5月12日)

 また、昨年4月19日には『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にゲスト出演し、安倍首相主催の「桜を見る会」に言及。自身も招待を受けていたがそれを断ったと告白して、さらに、巨泉氏とは逆に出席する道を選んだ太田光こう批判している。

   「お前利用されてるんだよ。今日のスポーツ紙に出てたよ。
    『ああ、安倍さんって心の広い人だなあ』って(大衆に)思われちゃうんだよ」

 さらに同番組では、テレビ朝日とNHKが自民党に呼び出された一件についても「とにかく、自民党に呼ばれて行ったテレ朝とNHKはいかん。なんで一政党に呼ばれて、言論の自由を守らなければいけない放送局が出て行く? これが陰ながらの圧力なんだ」「俺は戦いたい。(略)言論の自由っていうのはね、命をかけて守るべきものなんだよ」と発言。政権に忖度して自粛を繰り返すメディアの姿勢を痛烈に批判した。

 また、同じく15年の「週刊朝日」(朝日新聞出版)9月18日号では、1934年生まれで実際に先の戦争を見てきた自身の経験を踏まえ、戦争がいかに人の命を軽んじるものであるかを痛切に訴えている

   〈何故戦争がいけないか。戦争が始まると、すべての優先順位は
    無視され、戦争に勝つことが優先される。
    昔から「人ひとり殺せば犯罪だけど、戦争で何人も殺せば英雄になる
    と言われてきた。
     特に日本国は危ない。民主主義、個人主義の発達した欧米では、
    戦争になっても生命の大事さは重視される。捕虜になって生きて帰る
    と英雄と言われる。日本では、捕虜になるくらいなら、自決しろと教わった。
    いったん戦争になったら、日本では一般の人は、人間として扱われなくなる。
     それなのに安倍政権は、この国を戦争のできる国にしようとしている。
    (中略)
     ボクらの世代は、辛うじて終戦で助かったが、実は当時の政治家や
    軍部は、ボクら少年や、母や姉らの女性たちまで動員しようとしていた
    11、12歳のボクらは実際に竹槍(たけやり)の訓練をさせられた。
    校庭にわら人形を立て、その胸に向かって竹槍(単に竹の先を斜めに
    切ったもの)で刺すのである。なかなかうまく行かないが、
    たまにうまく刺さって「ドヤ顔」をしていると、教官に怒鳴られた。
    「バカモン、刺したらすぐ引き抜かないと、肉がしまって抜けなくなるぞ!」
     どっちがバカモンだろう。上陸してくる米軍は、近代兵器で武装している。
    竹槍が届く前に、射殺されている。これは「狂気」どころか「バカ」であろう
    それでもこの愚行を本気で考え、本土決戦に備えていた政治家や軍人が
    いたのである。彼らの根底にあったのは、「生命の軽視」であったはずである〉

 このように巨泉氏は、いかなる戦争も個人の尊厳を破壊するものとして一貫して反対する姿勢を貫き、「戦争のできる国作りを画策する安倍政権に対し批判を続けてきた。その姿勢は、病に倒れた後も決して変わることはなかったのだ。

 大橋巨泉が集中治療室に入り、長らく続けられていた「週刊現代」の連載が終了したことは各テレビ局でも大きく報道された。しかし、巨泉氏が最も伝えたかった安倍晋三の野望はおそろしい〉〈選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さいというメッセージを放送した番組はひとつたりともなかった巨泉氏が危惧していたメディアの萎縮は残念なことにここでも起きてしまったのだ。

   〈書きたい事や言いたい事は山ほどある〉
   〈このままでは死んでも死にきれない〉

 と自身でも綴っているように、現在の閉塞した言論状況にあって巨泉氏は貴重なリベラル論客であり、まだまだ語ってほしいことがたくさんある。巨泉氏の「最後の遺言」を胸にきざむと同時に、なんとか回復しまた舌鋒鋭い批判を繰り出してくれる日が訪れることを祈りたい。

(新田樹)
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●争点は「壊憲」: 公明党と共に《(戦争への)「この道を。力強く、前へ。」(選挙後に壊憲)―自民党》

2016年07月03日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の社説【参院選 争点化避けた憲法 同じ轍は踏ませない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016070102000137.html)。

 《憲法改正をめぐる論戦が低調だ。安倍政権が争点化を避けているためだが、参院選後に一転改正へと突き進むことはないのか。同じ轍(てつ)は絶対に踏ませない》。

 争点は「壊憲」、三度目のアベノサギを許していいのか?
 2016年7月参院選が終わり、壊憲派が「2/3」を握れば…「公明党と共に《(戦争への)「この道を。力強く、前へ。」(選挙が終われば壊憲)―自民党》」…です。

 与党・「癒(着)」党が「2/3」に届こうとしているそうです。本当にこのままでいいのでしょうか? 「眠り猫」の皆さん、目覚めなくていいのですか?
 以下の小沢一郎氏の言葉を、いま立ち止まって、聞いてみて頂きたいです。

   【「投票率が減ったら自民党が勝つ」 生活・小沢氏】
       (http://www.asahi.com/articles/ASJ6Z6CTGJ6ZPTIL02B.html?iref=comtop_list_pol_n04
    「民主主義国家とは、国民が最終的に決定する権限を持つ。
     国民主権を行使する機会は選挙しかない。参院選だから
     無関心の人が多く、投票率は50%を割るんじゃないか
     と言われている。自民党の票は絶対に増えないと思うが、
     投票率が減ったら自民党が勝つ
      自分たちに与えられた権利を放棄しておいて、『政治が悪い
     と文句を言う資格はない先人が汗水垂らして血を流して獲得した
     民主主義であり国民主権この選挙で必ず投票して下さい
     そして、ともに安倍政権を退陣に追い込もうではないか」


   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
      『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016070102000137.html

【社説】
参院選 争点化避けた憲法 同じ轍は踏ませない
2016年7月1日

 憲法改正をめぐる論戦が低調だ安倍政権が争点化を避けているためだが参院選に一転改正へと突き進むことはないのか。同じ轍(てつ)は絶対に踏ませない

 「改憲勢力3分の2うかがう」。先週、本紙を含む各紙がそろって掲載した参院選の序盤情勢を分析した記事の見出しである。

 政権与党である自民、公明両党と、「改憲勢力」とされるおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の四党合計の議席が、非改選を合わせて三分の二以上に達するとの情勢を報じたものだ。


◆戦後政治の転換点か

 自公両党はすでに衆院で三分の二以上の議席を確保しており、参院でも三分の二以上に達すれば憲法改正の発議が可能になる戦後の日本政治を大きく転換する可能性を秘めた政治情勢である。

 安倍晋三首相は今年の年頭会見で「憲法改正はこれまで同様、参院選でしっかりと訴えていく」と述べ、改正を二〇一八年九月までの自民党総裁の「在任中に成し遂げたい」とも明言している。

 自民党総裁として、結党以来の党是である憲法改正を成し遂げたいのなら、公約ので明確に位置付け、選挙戦で堂々と訴えるのが筋である。

 しかし、七月十日投開票日の参院選では激しい舌戦にもかかわらず、憲法論議が深まっていない。

 自民党は、一二年に憲法改正草案を発表しているが、参院選公約では最後に「国民の合意形成に努め、憲法改正を目指します」と明記するにとどめている

 首相は参院選で、自らの経済政策「アベノミクス」の前進か後退かを最大の争点に掲げ、憲法改正については選挙で争点とすることは必ずしも必要はない争点化することを避けている街頭演説で改正に触れることもない


◆改正求める声は少数

 公明党に至っては国民に選択肢を示して選んでもらうほど議論は成熟していないだから参院選の争点にならない(山口那津男公明党代表)として、公約では憲法について掲げてさえいない

 憲法争点化をめぐる与党の消極姿勢は、報道各社の世論調査で、安倍首相の下での憲法改正に反対する意見が賛成を上回っていることと無縁ではなかろう。

 集団的自衛権を行使する安全保障関連法の廃止と立憲主義の回復を掲げ、全改選一人区で候補者を一本化した民進、共産、社民、生活の野党四党と同じ土俵に乗ることを避けたのかもしれない。

 自民党が安倍首相在任中の憲法改正を断念したのなら、争点化に慎重な態度も理解できる。

 しかし、私たちは安倍内閣の下での過去の選挙を振り返り政権の意図を見抜く必要があろう

 一三年の前回参院選で、安倍首相は「三本の矢」と呼ぶ自らの経済政策の成果を強調して選挙戦に臨んだが、選挙後に成立を急いだのは、公約に明記されていなかった特定秘密保護法だった。

 そして翌一四年七月一日には、歴代内閣が継承してきた集団的自衛権の行使を憲法違反とする政府解釈を一内閣の判断で変更し、行使容認の閣議決定に踏み切る。

 首相自ら「アベノミクス解散」と名付けた一四年暮れの衆院選では経済政策への支持を訴えたが、選挙後は「安保国会」と化し、多くの憲法学者らが違憲と指摘した安保関連法の成立を強行した。

 選挙で争点とせず選挙後は多くの国民が反対する政策を強行する。そんなことが安倍政権下で続いてきた。今回の参院選でも同じことを繰り返すのか憲法改正の争点化を避けながら選挙後に一転、進めるような暴挙を二度と許すわけにはいかない

 改正手続きが明記されている以上、現行憲法は改正が許されない「不磨の大典」ではない。改正の必要があれば国会内で議論を深め、幅広い賛同を得て国民に堂々と訴えかければいい

 しかし、憲法を変えなければ国民の平穏な暮らしが脅かされる恐れがあり、改正を求める切実な声が国民から澎湃(ほうはい)と湧き上がる政治状況でないことは明らかだ。

 にもかかわらず、改正を強引に進めるのなら、内容よりも改正自体が目的だと断ぜざるを得ない。


◆主権者にこそ決定権

 集団的自衛権の行使を容認した閣議決定からきょうで二年。私たちが目の当たりにしたのは憲法に縛られる側の権力者がその解釈を意のままに変え、戦後日本が歩んできた平和国家という「国のかたち」を変えてしまったことだ。

 憲法で権力を律する立憲主義が蔑(ないがし)ろにされれば、民主主義は成り立たない。憲法は主権者である私たち国民のものであり、その在り方を決めるのも権力者でなく国民自身だ。その強い決意を、参院選を機にあらためて確認したい。
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●争点は「壊憲」: 「投票しないということは『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」

2016年07月02日 00時00分38秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見http://lite-ra.com/)の伊勢崎馨氏による記事【参院選を前に女性たちが安倍政権に危機感…ファッション誌「LEE」も「自民党に改憲を許す」危険性を警告】(http://lite-ra.com/2016/06/post-2366.html)。

 《7月最新号では、「『憲法』『育児・待機児童』問題 もしあなたが投票に行かなかったら……再び」という、参院選を見据えて11ページもの大ボリュームで政治特集を組んでいる》。

 何度も訴えます。
 「眠り猫」の皆さんは目覚めて、三度目のアベノサギの阻止をして頂かなければ、困ります。ニッポンは破滅です。創価学会の皆さんや、「積極的平和主義」を愛する公明党支持者の皆さんには、何を言っても無駄。何の期待も持っていません。「20XX年、再び戦争が始まった…」時、子や孫に《ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね》とでも答えることでしょう。


 それを阻止するためには、50%近い「眠り猫」の皆さんの目覚めしかないのです。「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない。子や孫に《ごめんよ…》なんて言わなくて済むように、投票に行きませんか?
 《投票しないということは『現状に不満はない』という『黙認』を意味》し、アベ様や《政府にとっては都合のいい無関心”》。それで本当にいいのですか? 創価学会の皆さんや、「積極的平和主義」を愛する公明党支持者の皆さんの「騙されることの責任」に匹敵する、「眠り猫」の皆さんの「考えないことの罪」「無関心の罪」です。

   『●「騙されることの責任」とハンナ・アーレント氏「考えないことの罪」

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」:
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」

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http://lite-ra.com/2016/06/post-2366.html

参院選を前に女性たちが安倍政権に危機感…ファッション誌「LEE」も「自民党に改憲を許す」危険性を警告
伊勢崎馨 選挙 雑誌 2016.06.27

     (「LEE」(集英社)2016年7月号)

 福島原発事故や安保法制議論をきっかけに、女性週刊誌や女性ファッション誌で頻繁に社会派記事が掲載されるようになったが、その流れは今でも健在なようだ。

 30代ママ層を主なターゲットにしたファッション誌「LEE」(集英社)の7月最新号では、「『憲法』『育児・待機児童』問題 もしあなたが投票に行かなかったら……再び」という、参院選を見据えて11ページもの大ボリュームで政治特集を組んでいる。

 「LEE」といえば、これまでも度々、憲法や政治関連の特集を組んでおり、今年2月号でも「もし、あなたが投票に行かなかったら……」という選挙関連特集を掲載し大きな話題となった。今回はその第二弾というわけだが、第一弾同様、その内容は安保法制、憲法改正、そして待機児童問題など政治に関する様々な問題に切り込んだものだ。

   「気軽に政治にかかわってほしい。そうした声をしっかり届ければ、
    社会を変えるパワーに必ずなります

 冒頭、「LEE」読者に選挙について“講義”するのは政治学者の岡田憲治氏だ。岡田氏はママ世代の政治や選挙について分かりやすく解説していく。例えば「自分が1票を投じただけでは何も変わらない、意味がない」と思っている読者の疑問に、こう答えている。

   「現在の小選挙区制度は、一票の価値ってとても大きいんです。
     例えば09年の衆院選。その前の選挙で圧倒的人気を誇った
    小泉内閣が獲得した多数の議席を民主党が奪い、政権交代が実現した。
    これって実は、いつも自民党に投票していた人のわずか10%前後の人が
    民主党に入れたから、政権がひっくり返ったと言われているんです。
    『最近の自民党は感心しないから、お灸を据えよう』と思ったのか、
    それくらいの人の支持が変わっただけです」

 その上で、投票にいかないことがどんな意味をもつかについても、丁寧に解説していく。

   「投票しないということは『現状に不満はない』という
    『黙認』を意味します。仮に現在の与党に対して不満があった
    としましょう。もし投票しなかったら、今の制度では
    『現状のままでよい』と見なされます。(略)不満を持っている党や
    依頼な(???)候補者を応援することになっちゃうわけです」

   「無投票は『ただ投票しなかった』だけでなく、まして『抗議』の効果
    なんてなく、『投票に行った人への賛成』を意味する。この点は
    知っておいてほしいです。前回の衆院選で与党第一党に投票した人は、
    比例で全有権者の17%小選挙区で約25%です。もし今の政治に
    不満があるならば、投票に行かないことは、この人たちに、
    いろんなことを丸投げするということなんです」

 また、一人では無力感があるという質問に対して、PTAやサッカーチームでもいい、意見をもち寄って調整し、仲間をつくり、増やすことが「政治」であり、またSNSを活用して政治の情報収集することも可能だと“身近な政治”を提案している。

 さらに、投票のために“知っておくべきこと”として「改憲」の問題が取り上げられているが、ここでは安保法制集団的自衛権の憲法解釈などについて、憲法学者の木村草太氏による具体的な危険性が提示される。

 例えば、昨年成立した安保法制で何が変わるかとの質問に、木村氏はこう答えている。

   「安保法制というより“自衛隊海外活動拡大法”と呼ぶべきでしょう。
    (略)自衛隊がこれまで以上に危険な状況に陥り、戦闘で死者が出る
    可能性が高くなるということです。この法律が通ってしまった背景には、
    日本人が外国の紛争解決に“貢献”しない点に対する後ろめたい気持ちが
    あると思います。その後ろめたさが安保法制について真正面から
    考えさせないでいる。それは自衛隊の活動を拡大した政府にとっては
    “都合のいい無関心”になります」

 また、緊急事態条項についてもこう説明する。

   「戦争や災害時に緊急事態を宣言して政府が一時“独裁”する
    との条項です。(略)自民党草案の緊急事態条項は、
    三権分立基本的人権を停止する効果まで定められています。
    とても危険な内容で、とうてい許容することはできません」

 他にも、少子化はそこに予算をかけない政府の政策ミスであり、自然発生ではなく人為的なもので、子育て世代は声を上げるべきだといった内容や、自民党・木村弥生議員と民主党の山尾志桜里議員のインタビューを並列して掲載するなど、力の入った特集となっている。

 「LEE」は2014年12月号でも「母親たちの初めての憲法特集」という企画を組んでいるが、実際にこうした硬派な記事は読者にも好評を得ているという。それは翻れば、現在の政治状況に多くの女性が危機感をもっていることの証明なのだろう。

 舛添要一都知事問題などのセコい話だけでなく、こうして幅広く政治的関心をもち、同時に権力に対する危機意識をもつ。それが政治に関わる第一歩だ。

伊勢崎馨
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