東京新聞の記事【白血病発症で労災認定の元作業員 東電と九電を損賠提訴へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111702000134.html)。
《この間に計一九・七八ミリシーベルト被ばくした(原発作業員の被ばく線量基準は年間五〇ミリシーベルト、五年で計一〇〇ミリシーベルト以内)》。
このような被ばくの犠牲なくして成り立たない発電システムや、それを求める社会は間違っている。それを無視してでも、核発電所の再稼働や輸出を推進することは核発電「麻薬」中毒。いい加減に、手を切れ。
室井佑月さんは、《なんでもいいから安い電力が欲しいこの国の経済界に逆らう気もないし、首相もおなじ考え方なのかもしれない。途上国に金をばらまき、悦に入る。その金、税金なんですが……。自分だけが良い目をみればいい。それと、馬鹿のひとつ覚えみたいに原発依存をやめないし。世界は地球環境のため、再生可能な自然エネルギーへシフトしていっているというのに、この国は莫大な国費を原発につぎ込んで後戻りできないでいる》(『●TPP公約とその強行採決、「息吐く様に噓つく」アベ様…室井佑月さん「この方、ヤバいのではないか?」』)。本当に哀しい国です。
『●原発被爆労働という〝原発ジプシー〟の労災』
『●鳴き殺し・被爆労働者』
『●ある原発労働者のつぶやき』
『●原発を稼働させるということ = 誰かの犠牲の上でしか成り立たない社会』
『●原発で働く: 「コスト優先」、「命は二の次」』
『●特定秘密隠蔽法と恫喝:
被曝労働の上に世間に「声」を発することも許されず』
『●東電核発電人災…5年8カ月の忘れたころの余震
=何度「警告」を受けても再稼働を「合理的」に推進の狂気』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111702000134.html】
白血病発症で労災認定の元作業員 東電と九電を損賠提訴へ
2016年11月17日 朝刊
東京電力福島第一原発事故の収束作業などで被ばくし白血病になったとして、元作業員の男性(42)=北九州市=が、東電と九州電力に計約五千九百万円の損害賠償を求める訴訟を、二十二日に東京地裁に起こす。男性は昨年十月、白血病の発症で労災認定された。
弁護団によると、男性は二次下請け会社の作業員として、二〇一一年十月~一三年十二月、福島第一や第二、九電玄海原発(佐賀県)で主に溶接などを担当。福島第一で原子炉建屋カバーなどを設置したほか、福島第二の原子炉建屋の出入り口補強工事や玄海4号機の定期点検でも作業。この間に計一九・七八ミリシーベルト被ばくした(原発作業員の被ばく線量基準は年間五〇ミリシーベルト、五年で計一〇〇ミリシーベルト以内)。
男性は一四年一月、急性骨髄性白血病と診断され、抗がん剤治療などをした。昨年十月に、福島第一などでの被ばくが白血病の原因になった可能性があるとして労災を認められた。白血病で死ぬかもしれないという不安からうつ病とも診断され、今年五月に労災認定された。
弁護団は、東電や九電は現場施設管理者として作業員の安全を守る責任があったが、十分な被ばく防止対策を怠ったと主張。男性は白血病になる遺伝的要因などはなく、労災認定の専門家会議でも原発作業での被ばく以外の原因は認められなかったとしている。
東電は「詳細は承知していないが、訴状が送達され次第、適宜適切に対応する」とコメント。九電は「提訴について承知しておらず、現時点ではコメントのしようがありません」とした。
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