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今日も私の好きな聖書の言葉から。
…この息子は，死んでいたのに生き返り，いなくなっていたのに見つかったからだ。」そして，祝宴を始めた。
[ルカ 15-24]
本当の自分が生きていないのが，「死」であり，「いなくなる」「迷子」です。復活は，本当の自分，「私が生きている」と腹から実感しますから，陽気で楽しいが生まれます。
待て待て，陽気で楽しいから，復活するのかもしれませんよ。
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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ ： 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか？』
１５章。「過去に行ってみよう：EMDR」，p.261，ブランクから。
睡眠の繋がりを探す
EMDRを学んだすぐ後に，マサチューセッツ州精神保健センターの，アラン・ホブソンが所長をしている睡眠研究所で，私の仕事について話すように言われました。ホブソン（と，彼の先生の，マイケル・ジューヴェ）は，夢が脳のどこで生まれるのか見つけたことで有名で，彼の研究仲間の１人，ロバート・スティクゴールドは夢の働きを当時，研究し始めたばかりでした。私は１人の患者さんのビデオをお見せしました。その患者さんは，恐ろしい自動車事故の後に13年も重度のPTSDに苦しんでいたのに，２回EMDRのセッションをしただけで，どうにもならないパニックに苦しんでいたのに，自信に満ちた，自分の意見をしっかりと人に伝えることができる女性に変わったしまった，と話しました。ボブは，すっかり魅了されてしまいました。
EMDRは，ペッソ・ボイデン体感療法と同じ位，効果のあるセラピーです。
これが，夢の研究者ホブソンが，EMDRと脳の関係を研究する端緒になったみたいです。
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Toys and Reasons 『おもちゃ と 賢慮』から，Ritualization in Everyday Life 日常生活の中で礼拝すること の p.90，1行目途中から。
しかし，私どもが個体発生，すんわち，「私が生きている」根源的な心の習慣を創造する時、人がウソとゴマカシをする傾向と，自分自身にウソとゴマカシをする傾向にも気付きたいものですね。この2つのウソとゴマカシをする傾向は，心魅せられたことに，事実の合計以上の意味と歓びを見出すことや，日常生活を礼拝にする陽気で楽しいことの影です。私は，発達の舞台ごとに，広範な社会病理の源（元素）を名付けようと思います。広範な社会病理によって，日常生活を礼拝にすることが，現実（議論した3つの意味で，訳注：現実の3つの関係が）全てに対する「神様がまします整った」関係の中で，日常生活をウソとゴマカシにすること，あるいは，もっと単純に，「形だけの礼拝にすること」と呼びうるものに，向き間違いを起こし，あるべきものから変質します。
エリクソンの日常生活の礼拝の心理学は，この現実の3つの関係を，神様がまします秩序だった関係，すなわち，自由平等友愛の関係にする心理学です。日常生活を礼拝にするときには，神様，あるいは，神様は目には見えませんから，正確にはキリストに自分が向く，自分を向けることが中心にあります。しかし，それができませんと，金，権力，組織，地位などの偶像に，自分が向き間違えるとともに，日常生活の現実との3つの関係が，ウソとゴマカシになってしまいますから，人に自由と勇気をプレゼントするだけの自由もなく，上下関係があり，しかも，何時もどっちが上かを争っているのに，円満を装う「形ばかりの礼拝」に日常生活が，変質してしまう訳です。
現世考： 山でも，学校でも，学習しない教員たち宇宙に対するお礼 今朝は、マハトマ・まど・みちおさんの言葉から（『どんな小さなものでも みつめていると 宇宙につながっている』より）。 ......
私事にわたることで恐縮ですが，４月の後半，部屋の片づけをして，ずいぶんスッキリした感じになっています。ふと，昔の学会の文書を読んでいましたから，2004年の学会の論文集が出てきました。それは，2004年9月3日（金）から5日（日）にかけて，埼玉県越谷市の文教大学であった，人間性心理学会の論文集です。この時の講演会の講師は，大江健三郎さんでした。演題は 「「言葉の力」はどのように成り立つのか？」でした。
その時の私のメモも出てきました。この時の大江健三郎さんの講演の講演集があるか，昔，学会に問い合わせたことがありましたが，調べてもらったところ，「残念ですが，ありません」ということでしたから，このメモが出てきたときに，「しめた！」と嬉しかったんです。
権力者でもない人の，ふつうの言葉の中に，どのように「言葉の力」を見出すか？ それが，大江健三郎さんが掲げた問いです。
この講演は，ほぼ，エリック・エリクソンの話でした。心理学会だったからだろうと思います。そして，初めからHabit，習慣の話でした。大江健三郎さんは，エリクソンの『ヤングマン・ルター』と『ガンジーの真理』を読んで，「50歳まで生きていける」と思ったそうです。息子さんの光さんのことで，心底苦しんでいた時期だったんでしょう。
Habit，習慣は，必ず，繰り返すものでしょ。小説家の大江健三郎さんは，繰り返し書く，すなわち，書き直すことを大切にするのだということです。書き直すこと，英語では，elaborate が大事で，そのことで言葉を正確に定義するとともに，構造化するんだそうです。その正確に定義した言葉によって，確信したことを構造的に文章にすることが，言葉の力になる，というのが大江健三郎さんの主張です。その際に，言葉を分節化したうえで，結びなおすことが，明確な発言となり，言葉の意味を伝えることになる，ということです。構造化，構造的，という言葉は難しいですが，それは，目的，究極的な目的を明確にする，あるいは，文章を究極的な目的を明示するものにする，ということだと，私は考えます。
エリクソンの文章を繰り返し読み直していると，同じことが繰り返し出てきます。エリクソン自身も，書き直すことで，自分の考えを深めると同時に，その意味を明確にしたんだと思います。そう考えると，最後の著作，『ヴァイタル・インヴォルヴメント・イン・オールド・エージ』に，凝縮した表現があることに，思い至りますね。
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