~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

最終日に

2009年06月14日 | 日々徒然
ルーブル美術館展、今日最終日にやっと行って来ました

 「最後尾ここから、120分待ちです。」

と声をかけられた時は、予期していたものの「うわぁ~~すごいね。」と娘と顔を見合わせてしまいました。
今更何言うとるんって感じですが、今まで、入場にこんなに長い時間並んで待った美術展はありませんでした。
並びながらも、本当にびっくりでした

しかし、この美術展。観に行かれた方それぞれが、「待った甲斐があった」と思ったのではないでしょうか?
私は、遅ればせながら、最後の最後に閉館までいたのですが、「これぞルーブル!」の豊かな世界を堪能できました
単純に、教科書の範囲内のことだけですが、世界史、美術史、また哲学、宗教でも名を連ねている、名作、作家ものがズラリという感じで、17世紀のヨーロッパの絵画というサブタイトルにふさわしい深い関連性を見ることができたのもとても楽しかったです

絵画の解説や感想などは、いろいろなところで沢山書かれているので私が書くまでもありませんが、少しだけ。

あの、大話題の、フェルメール晩年の究極の一枚だともいわれている「レースを編む女」。
とても小さい絵でしたが、私は、やっぱりしびれました
やわらかな美しい光が、女性に注がれ、その光が、尚、この手仕事をより丁寧に描き出しているのです。
女の繊細な表情、手先。少しだけ眉間に力を入れ、意識を集中させて、仕事をする時の女の真面目な姿を実に生々しく伝えています。
また、そのひとの日常の生活ぶりや心情までも自然体の女性を描ききっているように感じました。
指の先をじっと見ていて、レースの編み上がりを待っていたいような見入ってしまう作品でした

そのほかにも話題作はいっぱいでしたが、庶民の生活を描いた明るい風俗画も好きでした。
花や食べ物やお酒、歌あり演奏ありで楽しんでいる人々。顔の表情が豊かで陽気になります

また、裸婦もそれぞれの絵に随分登場していますが、私も熱視線を向けてしまうほどです。
姿は、優しく美しく、そして逞しくしなやかで、顔の表情が慈愛に溢れ、前を見る強い意思があるのがまたさらに美しく、喜びを感じます

最後の「ペテロの涙」は嘆きと悲しみが深い絵でしたが、このままでは終わらない我は揺るがじなる、前を見据える聖母の顔が印象的な絵でした。

家に戻ると、娘がお土産に買った、一番好きだといっていた、赤いドレスと真珠の耳飾りをつけた犬がちょこんとすわっている絵の一筆箋にさらさらっと書いて私にくれました。
その最初の一行には、「今日は、長い時間待ったケド、全部キレイで待った甲斐があったね」と書いてありました。

それならば、もっと、よかったよかった