先日も記事にしましたが、
明日の日本脳神経外科学会第69回学術総会で
10月27日のプログラムに
脳脊髄液減少症の演題があるようです。
くわしくはこちら。
140ページ目
あと、28日の282ページと283ページにも
http://jns2010.umin.ne.jp/files/pdf_program_02.pdfでも、どれだけの脳外科医の先生が
「脳脊髄液減少症がさまざまな身体精神症状を抱えた患者を救う可能性のある
重大な病態」だと深い関心を持ってくださっているでしょうか?
私が現実で出会った、主治医以外の脳外科の先生たちは、
どうも「脳脊髄液減少症」という病態を甘く見ているようでした。
みなさん立派な脳外科医なのに、
「脳脊髄液減少症?あぁ、低髄液圧症候群ね。起立性頭痛が特徴でしょ?
ブラッドパッチなんて、神の手が必要ない、誰にでもできる簡単な手術だしね。」
「理食塩水パッチ?あんなのはあまりおすすめできないね。」
などなど、
患者のように実際に体で経験したこともないくせに、
誤解と偏見に満ちた脳脊髄液減少症の知識しかありませんでした。
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(そのときの私の内心はこうでした。
あなたが考えているような簡単な症状、簡単な病態じゃないのよ。
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早期発見早期治療が遅れると、深刻な事態になるのに。
それに、私は低髄液圧症候群ではないってば!脳脊髄液減少症ですっ。
こういう従来の低髄液圧症候群の医師の既成概念を取り除くためにも、
せめて患者や家族は「低髄液圧症候群」の病名や、ましてや「低髄」って略語は使ってほしくないと思って
きたし、
だから、私はこのブログでもあえてその言葉は使わないできたのにぃ~。
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低髄じゃなくて、脳脊髄液減少症なのに・・・。
低髄液圧症候群に対し
、「脳脊髄液減少症」は保険病名ではないからこそ、あえて、普及させるべく、私は無理してでも毎回のように、わざと記事に病名を入れて書き続けてきました。
最初は、漢字7文字を打つのもめんどうで大変だったけど、
あえて、願いをこめて「脳脊髄液減少症」という治療のパイオニアの先生方が提唱する病名を使い続けてきました。
「私たちは脳脊髄液減少症であって、低髄液圧症候群ではありません。」とおっしゃる、この方と
私も同じ考えです。
過去の既成概念にこり固まった病名は
脳脊髄液減少症患者にはつかわないでほしい。
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はやく「脳脊髄液減少症」が正式病名としてみとめられましように。
でも、脳脊髄液減少症の患者の現実をあまりわかっていない医師には「
本当に脳脊髄液が減っているかどうかなんて誰にもわからないじゃないか?そんな病名は不適当だ。」なんてこといわれそうだけど、患者は体でいろいろ学んで知っているんだから、患者の言い分にも耳を傾けてほしい。
ブラッドパッチ治療に取り組む医師を「神の手」じゃない、なんてそんなに見下すなら、そんなに簡単だというなら、あなたも積極的に脳脊髄液減少症のブラッドパッチ治療に取り組んでよ。
誰も脳脊髄液減少症患者の訴えを信じてくれず、患者を異常なしと見捨て、
誰も患者を救ってくれなかったころから、
早くから脳脊髄液減少症という病態の存在に気づき、なんとかして患者を苦痛から救おうと、
バッシングをうけながらも努力し続けてくださった医師こそが、
神の心と神の目、神の洞察力、神の手を持った医師だと私は思っていますよ。
あんたとは違うのよ。
脳脊髄液減少症かどうかの検査も診断もできないくせに。
症状の多彩さも、患者の、見かけからは絶対わからない、ものすごい症状の数々と、
死んだほうがましだと思うほどの苦しさも、回復の過程でのつらさもまったく知らないくせに、
脳脊髄液減少症をたいしたことのない病、治療は神の手は必要ない誰にでもできる、とバカにするな!
見下すな!)・・・・・・・とね。
だまっていたけど、いつも否定派医師の冷ややかな視線や態度や無理解な言葉に出会った時
こんな怒りの感情が私の心には渦巻いていました。
脳外科医ですらこれですから、
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脳脊髄液減少症患者がそうとは知らずに症状抱えて受診する可能性のある、
内科医や神経内科医や、心療内科医や、精神科医や整形外科医や、婦人科医や小児科医や、耳鼻科医や眼科医や、内分泌内科医や、泌尿器科医や、
つまりすべての科のすべての医師が、
大学の医学部でまったく学んでいない脳脊髄液減少症の最新知識を
自ら学んで頭に叩き込んで、
「脳脊髄液減少症が潜んでいるのかも?」といった目で患者を診るようになる日は、
まだまだ先のようです。
それまで、体調不良や、多彩な不定愁訴や精神状態の不調を抱えた患者の中にいる
脳脊髄液減少症患者の見逃しは
今後も続きそうです。
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医師に脳脊髄液減少症の知識が広がるのを待ってなんかいられませんから、
患者が「脳脊髄液減少症」について自ら学び、
詳しい医師を探しあて、
自己防衛することです。
結局、最後は自分を救うのは自分なんですから
自分で、体からの必死のSOS信号である症状という「暗号」の見かけの意味にまどわされず、
その暗号の示す「本当の意味」を読み解くことです。
それが読み解けるかどうかが
自分を救う最初の一歩だったりするのですから。
テレビ情報
本日深夜(正確には明日未明2時から)「
ためしてガッテン 長引くせき」が再放送されます。
脳脊髄液減少症の激しい呼吸困難を経験したことのある私は、脳脊髄液減少症でも、気管支の狭窄は起こりえるし、窒息の危険もありえると考えています。
それに、脳脊髄液減少症になると免疫力が落ち、感染症にかかりやすく、かかると重症化します
そのため、私は風邪をひんぱんにひき、一度かかると1ヶ月以上治らなかったことが何度もあります。
そのため、せきと黄緑色の痰が出て苦しみましたし、まして発熱があると当然内科にかかります。
当時は、そういった症状の影に、脳外科分野の病、脳脊髄液減少症が隠れていたとはまったく気づきませんでした。
呼吸器科や内科の医師にも、脳脊髄液減少症での呼吸困難と、呼吸器感染症のかかりやすさ重症化しやすさと、
「脳脊髄液減少症でも嚥下障害や二次的な呼吸器の感染症で、ながびくせきが出ることもあることを知っていただきたいです。
今夜8時
みんなの家庭の医学
「認知症になる脳、ならない脳」
あの~
脳脊髄液が増えすぎたり、漏れてしまっても、減ってしまっても、脳脊髄液の循環状態が正常でなくなっても、
「認知症」と呼ばれる状態になってしまうこともあると思うんですけど。
その患者の年齢が高齢でなければ、同様の状態につけられる病名は、「認知症」ではなく
「高次脳機能障害」や「発達障害」や「学習障害」や「ADHD」や「パーソナリティ障害」などなど脳外傷分野や、発達障害分野や、精神科分野などの他の病名かもしれないですけど・・・
あと、
先日記事にもしたように、「手術で治る認知症」が
10月31日にNHKスペシャル
「
認知症を治せ」で放送されるようです。