潰瘍性大腸炎の再発なら、すぐ医師も診断できるんだね。
いいよね。
すぐ医師に診てもらえて検査してもらえて、
再発をすぐ医師に見つけてもらえるんだから。
脳脊髄液減少症の再発はね、そう簡単にはいかないの。
一度、脳脊髄液減少症と診断され治療を受けた患者が、一度治療で回復しても
また、症状がきつくなってきて、
症状から「これは髄液漏れが再発しているかも?」と感じていても、
潰瘍性大腸炎みたいなわけには、簡単に再発を医師に見つけてもらえないんですよ。
そもそも、医師を受診したくても、
脳脊髄液減少症の専門医は患者で一杯で、
予約がなかなか取れません。
だから、すぐ診てもらえないし、同じ理由で検査もなかなかしてもらえない。
症状が複雑だから、
専門医だって、再発による症状なんだか、一時的な症状悪化か、詳しい検査をするまでわからない。
脳脊髄液減少症に詳しい医師が少ないからすぐ検査してあげたくても、
患者が一杯で医師もなかなかすぐ検査ができない。
だから、結果的に、患者の再発を見逃す事もある。
患者も、専門医が患者で一杯だからといって、専門医ではない普通の医師に、いくら症状のきつさを訴えても、
普通の病院の、
普通の医師では、
脳外科医だろうが、神経内科医だろうが、
麻酔科医であろうが、
脊髄に詳しい整形外科医だろうが、
教授だろうが、
医長だろうが、
脳脊髄液漏れを見逃す。
患者の訴える不定愁訴なんかからでは、
脳脊髄液漏れの再発なんか、そう簡単には医師に疑ってもらえない。
優しくて親切な医師が腰とか頭とか、検査しようとMRIとか撮ってくれたとしても、
脳脊髄液減少症に普段から興味を持って勉強していない普通の医師では、
その検査画像から、脳脊髄液漏れの兆候を見いだせない。
結果的に、「異常はありませんでしたよ。」と言われてほうりだされる。
悲しいかな、これが現実。
だから、
医師に早期に再発の兆候を見つけてもらえる病気の人って、
私はうらやましくなる。
医師に、
きちんと、医師の役割を、
患者として尽くしてもらえているなって。
交通事故、スポーツ事故、など、
人体に加わるはげしい衝撃で
誰にでも起こる脳脊髄液減少症を
この国の総理はご存知なのだろうか?
いかに、患者たちが、身近に診てもらえる医師がいなくて困っているか、ご存知なのだろうか?
何かあったら、医師が飛んで来て診てくれる身分の方になんか、
交通事故被害者なのに、遠くの専門医まで行き、自費で治療をしてきた、
かつての脳脊髄液減少症患者の精神的、身体的、経済的、苦しさなんか
わからないだろう。
患者差別なんか、コロナの比じゃありませんよ。
もう、何年もですから。
たぶん、すべてご存知ないのだろう。
この国の総理は。
たとえ、病名だけは、
どこかの国会議員や
知ったかぶりすら医師みたいに、知っていたとしても、
患者が経験してきた症状のものすごさ、
見た目でも、普通の検査でも、
なかなか理解してもらえない症状のつらさなんて、
わかってなんかいないんだろう。
脳脊髄液減少症の症状で学校に行けないのに、
不登校や、
起立性低血圧と間違われている子供達がいる事も、
知らないんじゃないかな?
あくまで私の想像だけど。