https://takahashik.com/presentation/post-8824/
上の文章読んでみて驚いた!
まあまあ 私の意見とあってるけど、
一ヶ所だけ、それ違うでしょ!
と思った点がある。
それは、
「EBPが短期間の効果しか示さない場合、プラセボ効果を否定することはできない。」
って記述。
それは違うよ!
高橋浩一先生!大橋先生!
「EBPが短期間の効果しか示さない場合は、
プラセボ効果かもしれないっていうの?」
それは誤解!
これだから嫌なのよ。
脳脊髄液漏れた事での症状の体験やブラッドパッチをされた経験もない人たちが、患者を外側からだけ見て考察するのは。
当事者の意見も聞かない時ダメなのよ。
ブラッドパッチって、即効性もある症状もあるけど、
ブラッドパッチ直後に一旦悪化したような症状が出る事があるのよ。
そして、そこからじわじわと数ヶ月かけて症状が改善したりもする。
ブラッドパッチしても漏れてるところが塞ぎきれなくて、
まだ髄液漏れていれば、症状が出てくるのはあたりまえですよ。
ブラッドパッチしても短期間しか効果がないから、
プラセボかもしれない、なんて疑うより、
漏れてたところにうまくブラッドパッチが命中しなかったのかも?と疑う方が先ではないですか?
起立性調節障害と解釈されていた脳脊髄液減少症の2例」に対する論説的コメント
本号のBrain and Development Case Reportsにおいて、大橋らは、起立性調節障害(OD)と診断されたが、後に脳脊髄液減少症(CSF)であることが判明し、硬膜外ブラッドパッチ(EBP)治療を行った2例の小児患者について報告した[1]。 最初の患者はわずかな改善を示したが、2番目の患者は有意な効果を示した。 著者らは、薬物療法に反応しないOD患者において髄液減少症を考慮することの重要性を強調した。 髄液減少症は過小診断される可能性があるが、過剰診断や過剰治療のリスクも考慮する必要がある。
起立性低血圧は、小児によくみられる心身症であり、自律神経のアンバランスから生じる循環障害によって引き起こされる。 この概念は主に日本で受け入れられており、瞬間的起立性低血圧、姿勢性頻脈症候群(POTS)、神経介在性失神、および遅発性起立性低血圧の4つのサブタイプがある [2] 。 ODは、国際的に起立不耐症として知られる概念と重なる [3]
。
髄液減少症は、髄液漏または自発性頭蓋内低血圧(SIH)としても知られ、国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では、「7.2 低髄液圧に起因する頭痛」に分類されている [4] 。 腰椎穿刺や外傷などの明確な誘因がない場合は、"7.2.3 SIHに起因する頭痛 "に分類される。
成人では、SIHの発症率は年間10万人あたり3.8~5人と推定されている [5,6] 。 結合組織障害のある患者はリスクが高い。 一般的な症状としては、起立性頭痛、吐き気/嘔吐、頻度は低いが、頚部痛/肩こり、耳鳴り/めまい、聴覚障害、視覚症状、認知症状、意識レベルの低下などがある [7,8] 。 診断には、低髄液圧(<60mm CSF)または画像診断による髄液漏出の証拠が必要である [4] 。 体位性頻脈症候群はSIHの鑑別診断と考えられているが [9] 、両疾患は重複している [10,11] 。
SIHの診断は難しい。 頭痛が常に起立性であるとは限らず [8,12] 、髄液圧が正常であることもある [8] 。 さらに、画像診断が大きな課題となる。 脳磁気共鳴画像法(MRI)は、びまん性髄膜下亢進や脳陥没など、頭蓋内圧低下の徴候を示すことがあるが、その感度は約80% [8,13] から約10% [14] までと幅が広い。 脊髄MRIは、髄液漏出とその部位を確認できる [13,15-17] 、一般的な部位は、胸椎、頸胸接合部、頸椎である [8] 。 脊髄MRIは脳MRIよりも感度が高い可能性を示唆する研究もあるが [13,15] 、逆の報告もある [8] 、 研究集団、撮像方法、条件の違いによるものと思われる。
MRI所見が不明確な場合は、コンピュータ断層撮影(CT)脊髄造影やラジオアイソトープ(RI)システノグラフィが考慮される。しかし、これらの検査でも髄液漏れの検出率は50~70%にとどまる [8] 。
シンポジウム14
その朝起き不良、頭痛は本当に起立性調節障害?~起立性調節障害の診断で留意すべき疾患、病態に関して
7月2日(日)14:20~15:50
E会場(パシフィコ横浜会議センター 3F 313+314)
座長:永井章(国立成育医療研究センター総合診療科)
「二次障害としての起立性調節障害」
演者:呉宗憲(東京医科大学病院 小児科・思春期科)
「起立性調節障害診療で留意すべき睡眠の問題」
加藤久美(太田睡眠科学センター)
「小児期・学童期の頭痛と脳脊髄液減少症」
高橋浩一(山王病院脳神経外科)
「小児の慢性疲労症候群」
永井章(国立成育医療研究センター総合診療科)
2023年7月1と2日に行われた第64回、日本心身医学会総会並びに学術講演会より
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/#10
さまざまな症状の体験者の私から言わせてもらえば、
脳脊髄液漏出症を一度も疑わずして、
起立性調節だの、
慢性疲労症候群だの、
体位性頻脈症候群だの、
線維筋痛症だの、
うつだの、
パニック障害だの、
双極性障害だの、
パーソナリティ症だの、
広場恐怖だの、
化学物質過敏症だの、
更年期障害だの、
心身症だの、
ストレス性だの、と
脳脊髄液漏出症の症状を体験した事がない人たちが、症状を過去の医学書に書かれている病名に当てはめて勝手な思い込みで、
「診断」という名の、「洗脳」を患者に行うのはやめてほしい!
原因が脳脊髄液漏出症だった場合、脳脊髄液漏出症に無知な医師の勝手な思い込みで、
患者の回復を閉ざすのはやめてほしい!
高橋浩一先生のblogより
https://takahashik.com/presentation/post-8824/
大橋裕子、渕上達夫、高橋浩一。 起立性調節障害と解釈されていた脳脊髄液減少症の2症例
脳と発達 症例報告2 100031, 2024
Brain and Development Case Reports
Yuko Ohashi, Tatsuo Fuchigami, Koichi Takahashi. Two cases of cerebrospinal fluid hypovolemia that had been interpreted as orthostatic dysregulation
Brain and Development Case Reports 2 100031, 2024
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2950221724000278
起立性調節障害を合併した脳脊髄液減少症
Yuko Ohashi, Tatsuo Fuchigami, Satoko Takahashi, Yuko Moriuchi, Tetsuharu Kamioka, Koichi Takahashi. A Case of Cerebrospinal Fluid Hypovolemia with Orthostatic Dysregulation. Int J Clin Pediatr. 1-5, 2021
小児期・学童期の頭痛と脳脊髄液減少症
シンポジウム14
その朝起き不良、頭痛は本当に起立性調節障害?~起立性調節障害の診断で留意すべき疾患、病態に関して
座長:永井章(国立成育医療研究センター総合診療科)
「二次障害としての起立性調節障害」
演者:呉宗憲(東京医科大学病院 小児科・思春期科)
「起立性調節障害診療で留意すべき睡眠の問題」
加藤久美(太田睡眠科学センター)
「小児期・学童期の頭痛と脳脊髄液減少症」
高橋浩一(山王病院脳神経外科)
「小児の慢性疲労症候群」
永井章(国立成育医療研究センター総合診療科)
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/data/1st_d.pdf
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/data/1st_poster3.pdf
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/data/2nd_d.pdf
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/data/2nd_poster3.pdf
プログラムより
https://med-gakkai.jp/jspm64/pro/#10
引用