おとな患者なんか、学業もないし、
仕事もしてない主婦患者なんて、
症状あっても、家で寝てればいいじゃない。
そう世の中から言われているような気がするのは私だけ?
「一生、症状とうまく付き合っていくしかないじゃない。」
そう、複数の人や医師に実際に言われてきたのは、私が大人患者だから?
「私たちの子供患者には未来があるのよ、
学校行かせなきゃならないのよ、
学校休んでられないのよ、
あなたたち大人患者なんて学校ないんだし、仕事もしてないなら、そのままで耐えてよ!」
子供の患者の親たちに、
押し寄せる患者をさばくのに大変な専門医に、
そう言われているような気がするのは私だけですか?
被害妄想?
そうとも言えない。
みんな心の中でそう思ってない?
「大人患者は病院だって入院だって自分でなんとかできるでしよ!症状だって大人なんだから自分で医師に言えるでしょ?耐えられるでしょ?
大人患者やましてや高齢患者なんて、
先がない人たちなんて、
治さなくて放っておいて苦しませておけばいいのよ。
未来ある子供患者優先で救ってもらわなきゃ私たち困るんです!って、
子供患者の親たち、
本心はもしかして、そう思ってない?
思ってるでしょ?
私の子供が患者なら、私がそう思うもの。
私が医師なら、内心そう思うもの。
あなたがたは自分の子供の事で頭がいっぱいで、大人患者のつらさや危険性には全く気づかないかもしれないけど、
大人患者は大人患者ならではの大変さ、危険さがあるんですよ。
それは、子供患者の比ではないくらい、本人はもちろん周りに悪影響を、与えるんですよ。
タイタニックだったら、沈みゆく船から優先して救うべきは、若くて未来がある人間かもしれない。緊急時に年取って先がない人間を救ってられないから。
けれど、患者本人は元よりその周りの人たちの安全を守るという観点では、
大人患者の方が優先順位が高いかもしれない。
だから、年齢で、大人患者や高齢患者を軽んじないでほしい。
医師も、子供患者の親も、研究者も。
脳脊髄液漏出症の場合、平均余命の長い、短いでの人間での判断ではなく、
他の病や怪我と同じように、緊急時、重症度で、トリアージも必要だと思う。
同じ髄液漏れ患者でも
眠い、だるい、という不定愁訴レベルの患者は、数ヶ月の診察待ちができるかもしれない。
けど、
呼吸が苦しくて溺れているような患者、全身の激痛、激しい頻脈が止まらない患者が数ヶ月の診察待ちができるか?と言ったら、待てずに死ぬか症状に耐えきれず自殺する患者もいると思う。
当たり前だけど、怪我でも病気でも、即、緊急手術するか、しないかの緊急度は違うと思う。
しかし、脳脊髄液漏出症患者は一律で待たされる。
あまりにも残酷な世界。
怪我をして大出血している患者は、「診察待ちあと4月待ってね。それから診察から今度は検査入院待ち数ヶ月してね。」とはならないでしょう?
ましてや、検査で硬膜外持続注入したり、生理食塩水パッチをしたりして効果が出た後、これは髄液漏れてるでしょ、となり、ブラッドパッチ治療はまた入院待ち数ヶ月してね。
とは、あまりにもひどいでしょ。
髄液漏れで苦しんでいたら等しく助けて楽にしてあげてほしい。
緊急時は、きちんとトリアージして緊急対応できるくらい、
脳脊髄液減少症に詳しい医師が増えてほしい。
同時に、
脳脊髄液漏出症が見逃された事での悪影響が世の中を人たちをより多く不便を与え、危険に晒すのは働きざかりの大人患者である事に気づいてほしい。
認知症とされている患者の中にも髄液漏れ患者がいる可能性にも気づいてほしい。
その視点で考えた時、
学校にいけない子供患者より、被害が個人にとどまる子供患者より、
仕事に行けない、車を運転する、仕事でタクシーやバスを運転する、
幼い子供の面倒をみる
さまざまな役割を持った
大人患者の方が、
とんでもなくまわりの人たちに悪影響を与え、危険に巻き込む可能性があるって気づいてほしい。
決して大人患者も軽視できないの。
一刻も早く治さないと他の人も巻き込みかねない大変な事になる危険性があるのは、
子供患者よりむしろ、大人患者の方なんですよ。
大人だから、
高齢患者だから、
放っておいても構わないでしょ。親がうるさいから、子供患者優先でしょ?
子供の研究費出してもらってるから、
子供の脳脊髄液減少症患者治療で結果を出さなければ!と、医師の多くに思われて、大人患者が軽んじられては困るんです!