本日から読売新聞で、
また5回連載で
「続・見えない脳外傷」の連載がはじまりました。
( ついにでました。!6月22日追記
(6月23日追記
(⑤6月24日追記「損傷、見える検査へ工夫」http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=42724)
脳脊髄液減少症にかかわるすべての人たちに
できれば
「軽度外傷性脳損傷と同じ症状が脳脊髄液減少症の治療で症状が改善、または完治した」人たちに、
ぜひ今回の医療ルネサンス連載記事を読んで、
考えてほしいと思います。
を読んでこのブログにも昨年の記事にもかきましたが、
あの記事の反響が大きかったようで続編が今回出たようです。
(脳脊髄液減少症とほぼ同じ原因と症状をとりあげた記事に
反響が大きいということは、
つまり治療で治る可能性を秘めた
脳脊髄液減少症の潜在患者が、日本にまだまだたくさんいるってことだと私は思うけど?)
読売新聞は脳脊髄液減少症には関心が薄いのに、
軽度外傷性脳損傷についてはよく書くよね。
同じものを見るのでも、時には視点を変えて見てみると
全く別のものが見えてくることもあるのに。
(記者が若いんだな、きっと。)
私はもう、おととしも、昨年も、ことしの震災前にも
充分、「軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点」について、
いまさら、またこの連載記事①②に対して言い返す気にもなりません。
正直うんざりです。
私のこのブログでの過去記事
しかし、あえて、また私自身の経験から意見するなら、
脳脊髄液減少症は「軽度外傷性脳損傷」という病名に言い換えられても
少しもおかしくない病態なのです。
つまり、脳脊髄液減少症患者が万一、はじめに「軽度外傷性脳損傷」と誤診されてしまうと、
病名がついただけで安心しきってしまい、別の可能性、
脳脊髄液減少症の可能性には気づけず、
脳脊髄液減少症の脳外科の専門医にはなかなかたどりつけず、
脳脊髄液漏れが見逃され、治療されないまま放置されてしまう可能性があるということです。
軽度外傷性脳損傷と整形外科医師に診断される前に、
必ず、治療で治る可能性のある「脳脊髄液減少症」を発症していないか?を
確認してほしいと思います。
別の脳脊髄液減少症専門の脳外科医に相談したり、検査したり、診断を受けてほしいものです。
「だからぁ、脳脊髄液減少症という観点でも同じ患者を診て調べてよぉ~」
「RI検査で、髄液漏れの有無を確認してからにしてよ~
それも確認しないで
最初から軽度外傷性脳損傷って決め付けるのは早いよ~」
「画像診断だけで、異常なしっていうのは、
普通の脳のMRIとかMRAで、異常なしって判断しちゃう、
脳脊髄液減少症の知識も経験もない医師たちだってば~」って叫びたくなる。
「軽度外傷性脳損傷友の会」の患者団体も、記事を見て問い合わせてきた患者に対して
軽度外傷性脳損傷という病名のみにこだわらず、
脳脊髄液減少症って病名や、RI検査で脳脊髄液漏れがわかること教えてあげてほしい。
今回の読売記事で、
また、本当は脳脊髄液減少症なのに、「軽度外傷性脳損傷」だとの病名と説明に
「自分も症状がそっくりだ、そうに違いない」と思い込んでしまい、
脳脊髄液減少症の可能性については全く気づけないまま、
脳脊髄液減少症の脳外科の専門医からどんどん遠ざかってしまう患者や、
脳脊髄液減少症の治療中なのに、自分も「脳外傷では?」と脳脊髄液減少症の治療を途中で放棄しててしまう患者がでないか、とても心配です。
軽度外傷性脳損傷の診断からのルートでは、
脳脊髄液鼻漏には詳しい耳鼻科医にはたどりついても、
脳脊髄液減少症の専門の脳外科医にはなかなかたどりつけないのではないでしょうか?
整形外科医と脳外科医の間には
深くて見えない谷がありますから・・・。
ただただ、今回の記事で
治療で治る可能性のある脳脊髄液漏れを見逃される患者が
でませんようにと祈るばかりです。
読売新聞医療情報部の記者も、「軽度外傷性脳損傷」ばかり記事にとりあげないで、
そろそろ「脳脊髄液減少症」についても勉強して
専門医をきちんと取材して記事にしてほしいものですね。
読売新聞医療ルネサンスでは、
たしか、2005年に脳脊髄液減少症をとりあげて以来、もう6年くらい取り上げてくださっていないような記憶が・・・。
「脳脊髄液減少症」の最新連載記事を読めば、
私ももしかしたら「脳外傷ではなく脳脊髄液減少症かも?」
「ブラッドパッチで回復可能かも?」と
本人や家族が気づける人がいるかもしれないのに・・・。
「軽度脳損傷」と診断されて、病名もらって、
「ああ、私の症状には原因があった。私はうそつきではないことが証明された。」
「ああ、この先生だけは、私の苦しみをわかってくれた。」と
ほっとし、病名もらっただけで安心してしまうその患者の気持ちは
私もよくわかります。
でも、
「軽度軽度外傷性脳損傷」の病名をもらったところで治す手段はないそうですから、
病名がついたという、「安心」だけもらってもしょうがないんじゃあありませんか?
病名や診断はこれから医師と患者が治す努力をするための
方向性を決めるためにあるのではないでしょうか?
それなのに、「軽度外傷性脳損傷」の診断名で得られるのは、「自分の症状に病名がついて仮病
ではないことが証明された安心感」と裁判で使えることぐらいです。
「軽度外傷性脳損傷」と診断するだけで、その先は「治らない」「治療法がない」とその先の
治す努力や別の原因の可能性もさぐらない、脳脊髄液減少症の専門医にも患者を紹介しないような
医師は無責任ではないですか?
脳脊髄液減少症について、知識もあまりないくせに、
脳脊髄液減少症の専門医の治療をバカにし、連携もしようとしない医師は
「真摯な態度」がないのではないですか?
別の視点で見ると
それらの症状の影に、別の原因がひそんでいて、
治る可能性を秘めている病名があるのなら、
その治る可能性を秘めた原因についても探ったほうがいいと思うのです。
脳脊髄液漏れはブラッドパッチ治療で脳脊髄液漏れを止めることで症状が軽減したり、
早期発見早期治療なら完治も夢ではないのです。
少しでも、治療で症状が軽減したり、治る可能性のあるものに関しては、
お願いだから、どんな症状からでも、絶対に見のがさないでほしい。
立って30分以内に頭痛が悪化する人だけが、脳脊髄液漏れ患者じゃあないんです。
もし、脳脊髄液漏れだったら、たとえ今はめまいや頭痛があっても
自分で病院に行けるほど症状が軽くても、
漏れたままでは確実に症状が悪化します。
寝たきりにまで悪化し、
高次脳機能障害がだんだんひどくなってくることもあり、
放置されれば、取り返しのつかない大変なことになるから、脳脊髄液漏れは絶対に見逃さないでほしいのです。
読売新聞医療情報部は、「脳脊髄液減少症」の脳外科医よりも、
どうも「軽度外傷性脳損傷」の整形外科医寄りの意見の記事ばかり書いているように感じる。
読売新聞医療情報部へのあて先は、こちらの記事中に書きましたが、こちらへ
〒104-8243
読売新聞
東京本社 医療情報部 FAX03-3217-1960
メール iryou@yomiuri.com
読売新聞医療情報部の記者様たちは脳脊髄液減少症についてあまり知らないのでしょう。
この機会に私たち皆で教えてあげましょうよ!。
脳脊髄液減少症の原因、症状、周囲の無理解。
それが、
脳脊髄液減少症が「軽度外傷性脳損傷」と言われているものと
ほとんど同じ
原因と症状と経過だってこと。
6月22日追記
この記事は6月20日に書いたものですが、
けさ、6月22日の読売新聞朝刊を見てびっくり
③6月22日(水)
「脳脊髄液減少症も併発」
の記事があるじゃあありませんか。
しかし、この記事にはこの患者さんと、ブラッドパッチした治療した医師と、軽度外傷性脳損傷と診断した医師と、この記事を書いた記者の
大きな間違いと誤解が含まれていると私は感じます。
それについては、次回に詳しく書きます。
事故からの放置歴、病歴が10年以上の長い患者や、ブラッドパッチを複数箇所に受けた患者にしか、気づけないかもしれないことです。
それにしても、
この二つの病名の類似点に関して、
私はこのブログで何年も訴え続けてきましたが、やっと本日、はじめて、
軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症が関連付けられた記事を目にすることができました。
記事の内容はともかく、
やっとこの日がきたかという気持ちです。
これも、
皆様のおかげだと思います。
感謝いたします。
これからも、共に、手を緩めることなく、訴え続けていきましょう。
脳脊髄液漏れを見逃され続け、症状を誤解され、
私のように重症化し、難治化し、仕事や人間関係や貯金や多くのものを失い、
人生を台無しにされる人たちを二度と出さないために・・・。