病名という名のかくれみの 1
病名という名のかくれみの 2
「病名」という名の隠れみの」 3 の続きです。
私が、脳脊髄液減少症の
「隠れみの」となりうる「病名」
だと感じるものをあげます。
(誤診されやすい病名だけに限らず、状態もあげます。症状が重なるもの、症状が似ているもの、気づき次第順次追加します。)
( [ ]内は脳脊髄液減少症のその人の症状が
既成のその病名の症状に似ている場合、一度は医師に疑われることもあるかもしれない病名だが、
脳脊髄液減少症が原因でその器官に二次的に異常が出ていなければ、
あるいは、もともとその病をその人が抱えていなければ、
検査では全く異常が出ず、
結果的には原因として、否定されると思う病名。
これはあくまで素人の患者が、今までの経験や、考えをもとに書いているということをお含みおきの上、
実際とは違う病名、状態、重なっているものもあるかもしれませんが、
そういう病名だとご誤診しかねない症状だとご理解ください。
脳脊髄液減少症になると、
感染症にかかりやすく治りにくく、重症化しやすく、くりかえし次々と感染することもあるので、
感染症の病名の影に「脳脊髄液減少症」が隠れていることもあると思いますが
感染症は病名が多いためはぶきましたので、お含みおきください。
しかし、感染症に限らず、たとえば、脳脊髄液減少症での嚥下障害、それによる誤嚥性肺炎などの炎症が起きると、脳脊髄液減少症の体は免疫力が落ちているのか、治りにくく重症化する特徴から、脳脊髄液減少症の感染症で命を落とす危険も私は感じていますので、医師の方がたには見逃さないでいただきたと思います。)
脳脊髄液減少症が隠れている可能性のあると
患者の私が思う「病名」と
脳脊髄液減少症の一部の症状にのみ、病名が付けられている可能性があると思う
「病名」、状態をあげます。
慢性疲労症候群
線維筋痛症や
アロディニア(ささいな痛みがものすごい痛みに感じる異痛症)
(脳脊髄液減少症ではなんでもない刺激がものすごい苦痛に代わるのは
光も音もそうなんだから、触覚だって痛みだっておかしくなって倍増されたってあたりまえでしょ?)
いちいち病名つけていたらきりがないと思う。)
反射性交感神経ジストロフィー
うつ病(うつ病そっくりです。でもそういう症状が脳脊髄液漏れで起こることは精神科の医師の多くは
まだご存じないと思います。)
季節性うつ病
現代型うつ病、非定型うつ病
パニック障害(パニック障害とは自律神経の乱れから起こる発作であることは精神科医も知っています。でも、その自律神経を乱す原因のひとつに、脳脊髄液漏れなど脳脊髄液の減少がかかわっていることは
精神科の先生はまだあまりご存じでないと思います。)
過呼吸症候群
身体表現性障害
社会不安障害
適応障害
境界性人格障害
解離性障害
不安神経症
広場恐怖症
対人恐怖症(脳脊髄液が漏れて減った脳はさまざまな程度で、精神的不調を引き起こします。)
統合失調症
ストレス症
PTSD (心的外傷後ストレス障害)
心因反応
心因性とう痛
限局性とう痛症
心因性リウマチ
睡眠障害
不眠症
過眠症
ナルコレプシー
気分障害
強迫性障害(脳脊髄液が漏れた脳は、急に精神的にもとても不安定になります。強迫性障害といってもいいような状態を経験しています。)
ADHD・大人の発達障害(計算ができない、文章が理解できない、空気が読めない、自分のことばかり話してしまう、かたづけができない、聴覚過敏、触覚過敏、光過敏などの脳脊髄液減少症の症状をとらえれば、高次脳機能障害というより、発達障害に近いと判断される人も中にはいると思う。)
軽度外傷性脳損傷(脳の画像に少しでも傷が映れば、脳脊髄液減少症はよけい見逃されやすいと思います。)
脳外傷(上と同じ理由)
頸椎症
頸髄症
[関節リウマチ]
肩頸腕症候群
頸椎捻挫(むちうち症)
頸椎ヘルニア(脳脊髄液減少症は事故で起こるため、なんらかの変化が頸椎に起っていることもあり、
その画像だけで、症状が、すべてそのせいだとされ、脳脊髄液減少症の可能性での症状かもしれないことは
見逃されやすいと思われます。)
頸性筋症候群
胸郭出口症候群
頸性ジストニア
頸椎症性神経根症
頚性筋症候群
頸椎ヘルニア
腰椎間板ヘルニア
脊髄終糸症候群
四十肩
五十肩
体幹機能障害
バレ・リュー症候群
緊張型頭痛
偏頭痛、
群発頭痛
慢性頭痛 (さまざまなタイプの頭痛がでます。起立性頭痛だけとは限りません。)
一過性脳虚血発作
脳過敏症候群
[未破裂動脈瘤やくも膜下出血の前兆症状]
[椎骨脳底動脈循環不全症]
脳循環障害
認知症(高齢の人がなんらかの衝撃でもし脳脊髄液減少症になれば高齢ゆえに認知症とされてしまい、脳脊髄液漏れを見逃されかねないと思います。)
ウェルニッケ脳症(脳脊髄液減少症の症状に加えて、めまいや吐き気で食事が充分取れなくなった場合、ビタミンB1不足が起こっている可能性もあり、
脳機能低下の本当の原因は、脳脊髄液減少症なのに、
ビタミンB1不足が判明しただけで、ウェルニッケ脳症と診断されてしまう恐れも感じます。
もし、脳脊髄液減少症が原因での脳機能低下だった場合、ビタミンB1を補っても、
症状は完全には消えないはずです。)
キアリ奇形(脳脊髄液漏れの患者の脳の状態によっては、さまざまな脳外科分野の病と似た画像が撮れます。)
下垂体腫瘍 (脳脊髄液漏れで機能障害を引き起こした下垂体はぜか影が映ることがあります。)
[尿崩症](脳脊髄液減少症でも、激しい頻尿や多尿の症状がでますが、検査でホルモン値には異常がでないことがあります。)
成長ホルモン分泌不全症
てんかん
外傷性てんかん(脳外傷があると、医師はそればかりに注意がいき、脳脊髄液漏れにはなかなか関心が向かないと思います。)
下垂体機能低下症
[甲状腺機能低下症]
ドライアイ(目がゴロゴロします。)
眼精疲労(目がショボショボし、目の奥が絞られるように痛みます。)
かすみ目
老眼
乱視、(ものが二重に見えたり、左右に揺れて見えたりします。)
近視
遠視 (とにかく見え方に症状がでます。)
眼瞼下垂
眼瞼痙攣
アレルギー性鼻炎(脳脊髄液が減るとなぜかもともとあったアレルギー症状がひどくなります。)
化学物質過敏症
味覚障害
嗅覚障害
嚥下障害
嗄声(脳脊髄液が減ると声が出にくくなります。以前透析している人が、透析の最中に声が出にくいといったのを聞いて、なんか脳脊髄液や血液の量と関係があるのかなと思いました。)
発声障害
発声時頸部ジストニアなど、
ジストニア症状(脳脊髄液減少症でも、体のあちこちがピクピクと不随意運動をしたり、麻痺したように硬直したりします。)
咽喉頭異常感
慢性咽頭炎
咽喉頭酸逆流症
慢性咽頭炎(なぜだか脳脊髄液減少症でものどが腫れます。)
心因性発声障害(本人は声が出にくい感じがします。)
痙攣性発声障害
まひ性発声障害
メニエール症
良性発作性頭位めまい症
[前庭神経炎]
特発性両側性感音難聴
乗り物酔い
デバルクマン症候群(海外オンリー?の病名=脳脊髄液減少症の海外版の病名か?)
[突発性難聴]
難聴
構音障害、
睡眠時無呼吸症.SAS(脳脊髄液減少症でも昼間眠りこみが起こりますし、呼吸がおかしくなりますし、
脳脊髄液減少症でものどや鼻に異常が出たり、鼻閉が起きたりするため、いびきをかくこともあります。)
原因不明の鼻づまりと耳がつまった感じ。
ワレンベルク症候群
[POCD・慢性閉塞性肺疾患](脳脊髄液減少症でも気管支が細くなり、息が吐きにくい症状や空気が充分吸えないような呼吸困難の症状がでます。それはぜんそくにも似ています。また、脳脊髄液が漏れた体は風邪をひきやすく、感染症にかかると治りにくく、咳や痰が続くこともあります。息切れがし、動くと動悸がおさまらず、ちょっと動いてもドキドキするところはPOCDそっくりです。)
[気管支ぜんそく]
月経不順(脳脊髄液が漏れると下垂体の機能障害がおこるのか、内分泌系にさまざまな影響がでます。)
過多月経
月経前症候群、
月経困難症(脳脊髄液減少症の女性は生理に伴う痛みなどが通常時より重くなる傾向あります。)
[子宮内膜症]
[異所性子宮内膜症](脳脊髄液減少症でも、生理周期に伴った症状がでることがあります。)
更年期障害
若年性更年期障害
loh症候群・男性更年期障害・ED
習慣性流産 (脳脊髄液漏れで下垂体が機能障害を起こしホルモン状態が不安定なら起こりうるのに、婦人科医は誰も気づいていないかも)
不育症 (上と同じ理由でありえると思う)
性機能障害 (男性の性欲低下やED 女性の膣粘液が分泌しなくなる。性欲低下、性器の性反応の消失や低下)
舌痛症(舌が痛んだり、しびれたり、動きにくくなったりします。)
歯痛、歯周病(たまたま歯や歯肉になんらかの疾患がみつかると脳脊髄液減少症が原因での歯や口の中の痛みに病名がつく可能性があります。)
顎関節症
開口障害
歯の知覚過敏
三叉神経痛
ドライマウス(脳脊髄液減少症では涙や汗同様、唾液も出にくくなります。そのための二次的なトラブルも起きます。)
顔面神経麻痺(脳脊髄液が漏れて減ると、頬が動きにくくなったり、顔がこわばったりします)
頻尿(尿をためることも、排尿も、神経系によってコントロールされていることは泌尿器科の医師はわかっていても、その原因となるもののひとつに、脳脊髄液減少症があることをご存じの医師はまだ少ないはずです。)
過活動膀胱
心因性頻尿(神経性頻尿)
[腹圧性尿失禁]
切迫性尿失禁
夜尿(夜間にも頻尿が起こるため、ありうると思います。)
過敏性腸症候群(脳脊髄液減少症でも、下痢をします。)
逆流性胃腸炎 (脳脊髄液減少症では嘔吐症状が出ます。)
慢性便秘
下痢、
周期性嘔吐症
高血圧症
低血圧症
起立性低血圧
自律神経失調症
起立性調節障害
起立性低血圧症
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)
食後動悸(ダンピング症候群)(脳脊髄液減少症でも、食後に動悸がしたりします。)
頻脈、(安静にしていても、突然胸がドキドキして脈が急にものすごく早くなったりします。)
除脈、(逆にものすごく脈が遅くなったりもします。)
[狭心症]
[発作性頻拍]
[心筋梗塞]
感染性心内膜炎(脳脊髄液減少症になると、激しいだるさと、手足の脱力や微熱の症状がでて、まるで感染症のように見えることがあります。また脳脊髄液減少症では、唾液や汗が出なくなり、口が渇き、口の自浄作用も落ちます。その上、激しいだるさ、で洗面所に立っているのも歯ブラシを動かすのも疲れてしまい、充分な歯磨きができません。そのため、歯肉炎になったりし、歯ぐきが腫れて血が出たりします。そこで口腔内の緑色連鎖球菌が、傷口に入ってしまったりすると、感染性心内膜炎になる可能性も否定できないと思います。
不整脈(脳脊髄液減少症の症状は心臓病にそっくりな症状もでます。しかし、検査では異常がでないか、病院に行って心電図をとることができるほどの元気な時には、症状が治まっていることが多く、異常として検査結果にはでないのです。)
[重症筋無力症]
[ALS]
[狭心症]
[心筋梗塞]
[ギランバレー症候群]脳脊髄液減少症でも手足に力が入らなくなります。
顔面神経麻痺
顔面ジストニア(脳脊髄液減少症でも顔のあちこちが意識と関係なくピクピクと不随意運動を起こします。)
認知症(アルツハイマー型でも脳血管障害型でもない物忘れは、脳脊髄液の増えすぎる水頭症や減りすぎる脳脊髄液減少症かもしれません。)
ディクレキシア(失読症)
高次脳機能障害
他にもまだまだあります。気づき次第、追加します。
自分は脳脊髄液減少症と診断される前はこんな病名がついていたという方は
お知らせください。
脳脊髄液減少症を発症した患者は
内科、胃腸科、婦人科、眼科、耳鼻科、精神科、神経内科、整形外科、内分泌代謝科、小児科、循環器科など、
口腔外科、歯科、リハビリテーション科など、
実にさまざまな科を訪れる可能性があると思います。
人間は脳によってコントロールされているのですから、
脳脊髄液が減って脳が正常でない状態におかれて起こる症状は、
人間の機能すべてにかかわるものであるのは
冷静に考えれば当たり前のことです。
しかし、細分化された診療科の、
各分野の専門家の医師が
患者の症状のうち、自分の担当科の症状しか興味のない様では
脳脊髄液減少症が隠れていても絶対に見抜けません。
人間まるごと、総合的に見なければ、
それが脳脊髄液漏れによるものだと、気づけません。
一度病名をつけたら、二度と脳脊髄液減少症という病名には意地でもかかわりたくないと
お考えの医師には、
患者に症状に潜んだ脳脊髄液減少症を一生見抜くことはできません。
脳脊髄液減少症の症状は実に多彩です。
でも、その症状の多彩さと、原因がわからない過去の検査歴と、
症状が起こるまでとその経過をよく問診すれば、
慣れれば脳脊髄液減少症が早期に見抜けるはずです。
すべての医師は
脳脊髄液減少症が関係のない診療科などない、と思って
いつも頭の片隅において、診察にあたっていただきたいのです。
患者は、
脳脊髄液減少症とは、体にも精神機能にも
実にさまざまな症状が出て、
検査をしても異常が見つからないことが多く、
原因不明の難病扱いされたり、気のせい扱いされたり、精神的なものや、ストレスのせい、
自律神経失調症など、
さまざまな病名に誤解されることがある、という事実を
肝に銘じていただきたい。
結局自分を回復に向かわせるのは、
自分の気づきであることに、まずは気づいていただきたい。
自分で気づいて、自分で行動を起こさないと、自分を救えないこともあるのです。
「医師」という、他人の任せにしないことです。
脳脊髄液減少症を見逃すことは、
個人の時間とお金と労力の損になるのみならず、
なかなか治らないければ、損害保険会社の損、
患者が放置されてまた事故を起こせば、さらなる損害保険会社の損、
患者が病名を探してあちこちで検査と診療、治療や投薬を繰り返せは、医療費の無駄で
国家の損
脳脊髄液減少症であると見抜けずに、他の病名の治療や対症療法でも軽快しない場合、
それも医療費の損、
いつまでも働けない人を生み続けることも、
国家の損、であることに、
はやく気づいてほしい。
脳脊髄液減少症の早期発見、早期治療は、患者を救うだけでなく、
国も損保も、患者の家族も、すべての人たちを救うのです。
なぜ、そのことに気づけないのか!
なるべく患者を見逃さない診断基準を作り、
常に意識して診察に当たり、脳脊髄液減少症の早期発見に真剣に取り組めば、
慣れれば、医師ならやがて必ず早期発見できるはず。
今まで認知されていなかったから患者も医師も気づけなかっただけ、
症状の特徴と原因が世間一般と医師に知れ渡れば、
必ず早期発見できるはず。
追記:
コブクロの小渕健太郎さん、声が出にくい症状で「発声時頸部ジストニア」と
「病名」ついたようですが、
もしかして、過去に交通事故にあっていませんか?
黒田俊介さんも、のどの疲労と腰痛を訴えているそうですが、
一緒に車に乗っていて、事故にあったことは過去にありませんか?
多くの医師は、まだまだ脳脊髄液減少症の症状がどんなもので、
どんな特徴があるのか知りません。
医師が「診断」する病名は
その医師が「知っている病名、知っている症状」から選ばれること、
多くの医師の頭の中の病名の選択肢に「脳脊髄液減少症」はまだないこと、
患者はいつも忘れないでください。
この記事の前に書いた、
病名という名の隠れみの1、
病名という名の隠れみの2
病名という名の隠れみの3も読んでみてください。
「脳脊髄液減少症という病態の知識がない医師がつけた、他の病名」について
それが、脳脊髄液減少症という本当の病名を隠してしまい、よけい本当の治療と回復へ
患者がたどりつけなくなっている、隠れみのになる危険性があると
私は思っています。