NHK Eテレで再放送中「夜と霧」
昨年8月、見損ねた「100分で名著、夜と霧」
今年になってやっと再放送で見ている。
何の罪もない交通事故で脳脊髄液減少症という見えない後遺症を負い、
何年も病名さえつかず放置されて失われた年月。
考えただけで、
なんでこんな目にあったのかと、自分の運命をのろう。
思い出したくもない日々。
現代では、すでに病態の存在が認められ、
少ないながらも患者と向き合い治療にとりくむ医師もいる、
裁判で勝てる人もいれば、
障害年金ももらえる人もいる。
何にもなかった、昔の交通事故での脳脊髄液減少症患者と
現代の交通事故被害者での脳脊髄液減少症患者との
そのあまりの差に落ちこむ日々。
加害者と、罪のない被害者であり、だだでさえ症状に苦しむ被害者を、無理解でさらに苦しめた社会と医師とその時代に対する怒りとうらみ。
自分の運命をいまだ受け入れられない私。
それでも、日本のただの交通事故被害者の苦しみなんて、
アウシュビッツの体験なんかとは、比べ物にならない。
だから、そのアウシュビッツで生き残ったフランクルの
「フランクルの夜と霧」と向き合って、考え、
私も
「どんな時にも、人生にも意味はある。」と思えるようになり、
自分の運命と向き合って生きられるようになりたい。