駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

鷹山作 一字書 

2010年02月10日 | 将棋駒製作
鷹山作の一字書です。

機械彫りの駒ですが、木地は本黄楊です。

使い込んでいたら新たな模様が浮き出てきました。

中央の角は、意外にも虎斑模様です。

新しい駒をどんなに磨いても、直ちに

こういう風合いは出ませんね。

使い込んで行くうちに、また新たな魅力が増す、

これが将棋駒の魅力かと思います。


古い話で恐縮ですが、学生のころ、

東京上野にある御徒町将棋センターで

手合い係りのアルバイトをした

お金で購入した思い出深い駒です。

当時、茨城の田舎道場では五段で指してましたが、

御徒町では参段に甘んじていました。

当時この道場は別格で、現在プロ棋士の

堀口一史座さん、櫛田陽一さん、

立石流で有名なあの立石さん、

アマ王将の橋本喜晴さん、横山公望さん、

中村千尋さん、嘉野満さんなど

数多のアマトップクラスがゴロゴロいました。

そんな中、「倉さん」という五段の方に、

角落ちで負かされた事が非常に悔しく、

家までの帰り道、心の中で強くなりたい!

と思っていたら、自然に地元盤駒店の

ショーケース前に立っていました。

この駒が飴色になるまで、使い込めば

あと香車一本強くなれると信じて、

即購入し、来る日も来る日もこの駒で

棋譜をならべていました。

半年後四段に昇れた日、嬉しくてこの駒を

何度も磨いていました。


すみません。つい昔話になってしまいました。。(了)

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