2人の子を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ:篠原涼子)とIT機器メーカーを
経営する夫・和昌(かずまさ:西島秀俊)。
娘の小学校受験が終わったら、離婚すると約束した夫婦のもとに、
突然の悲報が届く。娘の瑞穂(みずほ)がプールで溺れ、
意識不明になったというのだ。回復の見込みがないわが子を生かし続けるか、
死を受け入れるか。
究極の選択を迫られた夫婦は、和昌の会社の
最先端技術を駆使して前例のない延命治療を開始する。
治療の結果、娘はただ眠っているかのように美しい姿を取り戻していくが・・・
電気で刺激して手を上げたり、口角が上がったりすることは本当に生きていると
いえるのだろうか?和昌は疑問に思ってきた。
薫子の狂気を呼び覚まし、次第に薫子の行動はエスカレートしていく。
それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。
これがだんだん薫子が背負ったものに変わっていく。
過酷な運命を背負うことになった彼らの先には、衝撃の結末が待ち受けていた。
最後、自分の娘に包丁をつきつけ警察に自ら電話をした薫子。
警察官に娘が死んでいるか、生きているか、判断してもらうが一人一人が薫子を説得したが包丁を娘につきさそうとしたら和昌が飛んできて制止した。
瑞穂ちゃんの従姉妹が「私の代わりだったの!ごめんさい!ごめなさい!」
と涙の説得。これが一番 効いたのか包丁を捨てた。
とある日娘がきがついて母親に「長い間ありがとう」と言って亡くなった。
葬式には身内の他担当医も来てくれた。(家で葬式してた)
竹かご(7歳児が寝られるような大きさ)に横たわっていた。
いっぱいの花に囲まれいた。家族葬ならこういう葬式が出来るんだね驚いた。
後に元気な男の子がとある場所に来た。
実はこの子は瑞穂ちゃんの心臓をもらっていたらしい。
この子の中で瑞穂ちゃんは生きている。
脳死で延命を希望するか臓器移植するか・・・親として苦悩するだろう。
それを見事演じた篠原涼子のすさまじい演技に驚く。
母親がどこまで葛藤するか考えたこともなかったが・・・
私はどこまで耐えられるだろうかと考えてしまった。
『この子を殺して私も死ぬ』が出来るだろうか?と。
内容的に重いテーマだったが見られないほど重くなくてよかった。
(原作は未読です。まだブックオフでは安くなってな~い)