<お笑いタレントのいとうあさこが主演を務める異色のディストピア映画。
現人神である「カミサマ」を国家元首にいただく、某島国のとある町。
少子化にあえぐその町では、市民投票により、45歳以上の未婚者は市民権を
失うという条例が制定された。市民権を剥奪された者は町を出ていくか、
軍に入隊してお国のための強制労働に就くか、いずれかを選ばなければ
ならない。町で介護施設を営む未婚のよしこは、45歳を目前に控え、
排除される不安を抱えながら日々を過ごしていた。市民権をあきらめて
町を出るという選択もあるが、施設に入居している老人たちを見捨てる
ことはできない。そんな中、施設にひとりの身元不明の中年男性が
迷い込んでくる。よしこはその男と結婚することを考えるが……。
監督は、自主制作映画「ぴゅーりたん」が第31回ぴあフィルムフェス
ティバルに入選した佐々木想。共演に佃典彦、大方斐紗子、保永奈緒、
宍戸開ら 映画.comより>
何が言いたかった」映画だったのだろうか・・・と考えてしまった。
「鈴木さん」という一個人をどう捉えたらいいのか少し解りづらかった。
いとうあさこさん演じるよしこが高齢者を置いて出て行くわけには
いかないので葛藤していた。「鈴木」さんが助けてくれてはいたが、
若い連中が工作員だとして追い出しにかかるが、よしこがそんな人は
いないと言い張る。鈴木さんはメイクをしてスーツを着て自転車に乗り、
よしこを助けにいこうとするが・・・途中で町の連中やら若い連中やら
みんなして鈴木さんを追い詰める。鈴木さん、実は「カミサマ」だった😁
全然解らなかったから・・・髭生やして髪もボサボサだったから・・・
この町の連中は新興宗教のカミサマを信じていたのだ。
この町のルールに従って生きてきたから、よしこはこの鈴木さんと
婚姻を結べば、この町に残れると信じたからこそ、婚姻届を出そうと
していたのに・・・
そんなよしこが警察に捕まったので鈴木は自分をさらけ出したのに、
町の連中は信じてくれなかった。銃弾が鈴木の足を命中させていた。
警察の車に乗せられていた鈴木と何も知らないよしこがトボトボ
帰ってくるが(途中から自転車で帰ってきたが・・・)
すれ違いざまになってしまったのが残念だったな~。
こういう人里離れた場所で生きていくって大変かもしれない。
地域ごとのルールもあるだろうし、難しい問題がいくつも入っている
ような気がした。高齢者だって生きているんだし、誰かが世話をしなければ
いけないからね。そういう人達に自治体や政治がもっと関わって
欲しいな~と思ってしまった。そこじゃないってっか?
よしこのやってることが全うな人間の考えることだとおもうがね。
その中にも人としての優しさとか出ていたような気がする。
ぶっきらぼうでも、心優しいよしこ。
主役はよしこじゃないんだけど・・・😀かったるそうな役を目一杯演じていた
いとうあさこさんに拍手を送りたい。
主役の「鈴木さん」役は佃典彦さんと言う方らしい。
知らない役者さんだが、ボツトツとした感じの役にぴったりだな~。
舞台役者さんかもしれない。よしこを温かく見守ってくれる素敵な方だった。
異色の顔あわせだったのかもしれませんから。
キャスティングの妙ってヤツですか?まずまずの映画でした😊