細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

成功体験,パンチドランカー

2012-05-03 07:50:47 | 人生論

昨夜は,国際会議@高雄のWelcome Party@ホテルのプールサイド,でした。

途中からはホテル内のテーブルに日本のBig Professorたちとご一緒し,野球談議?でした。

岡村甫先生,丸山久一先生,前川宏一先生と田村隆弘先生と私。岡村先生も,田村先生も野球部の監督ということで,話が盛り上がっていました。野球の本質は,研究にも,人生にも通じそうで,いろいろと示唆深い教訓が飛び交っておりました。

人間は成功体験が大切。成功体験をきっかけに伸びていく。これは,私の娘たちの成長の仕方を見ていても痛感します。学生の指導にも通じるのでしょうが,私はまだ教師として未熟でしょう。

東大野球部が,岡村先生が二度目の監督になる前後,1勝60敗という時期があったそうな。部員たちは球場に向かうときも戦場に向かうという雰囲気ではなく,敗れて帰るバスの中も悲壮感が漂っていないことに先生は疑問を感じたそうな。ですが,それだけ負け続けると,いちいち悲しんでいては精神が持たないから,そのような状況になるのだそうです。言葉は正しくないかもしれないけど,パンチドランカー。

今の我が国も,似たような状況ではなかろうか。危機的な状況から目や耳を塞いで,布団の中に隠れている状態。成功体験をきっかけにそれぞれが大いに伸びていくべき状況なのに,お互いが足の引っ張り合いばかり。

もう一つ,昨日再認識したのは,一級になっていく人というのは,どの分野でも,努力を継続できる人であること。誰よりも努力できる人が超一級になる。超一級になる人は,質の高い努力を継続できる。どうすれば質が高くなるかを常に考えている。

質の高い努力を継続できない人は,一級になれない。

自分自身をどのような特長を持った研究者,教育者にしたくて,日常の努力に創意工夫をするか,できるか,継続できるか。

私も全く未熟ですが,自身の特長には気づいている,もしくは気づき始めているとは思っています。

人生とは奥深いねえ。