結局,この議論になってしまうのですが,「手段」と「目的」。
社会マネジメントシステムの国際会議で,招待講演などを聞いていていろいろと考えています。山口県のシステムの発展と各地への展開は,私が直接かかわっている社会マネジメントシステムです。
このシステムの「目的」とは?5/9に山口県でJCIのデータベース委員会の全体委員会を開催しますが,特に夜の意見交換会でこの議論が白熱すると思います。システム全体の目的も大事ですが,その要素である,「打設管理記録」を施工者が提出することの目的とは?
私は,「目的」とは"Philosophy" であると思っています。Policyでもいいけど,Philosophyでありたい。
社会マネジメントシステムとは政治も含んだものです。山口県のシステムも,社会マネジメントシステムだと思っていますが,その中の政治的要素,policyの決定は誰が担っているのか。 Policy,Philosophyの無いシステムは行き詰まり,魅力を失い,失速します。
私自身は,いろんな視点で,多角的に,「目的」を設定したいと思っています。山口県のシステムの目的も多角的に設定できるし,いろんな次元がある。一つの目的に固定する必要はない。「打設管理記録」の目的もいろいろと語ることができます。
今の世の中は,PolicyやPhilosophyが一元的になりすぎている。得する,得しないとか,非常に低レベルの一元的な目的に縛られすぎていると思う。
どんな物事にでも,ポジティブに目的を設定すれば,楽しくなります。
人間個人の行動においてもそうなのだから,もっと複雑な社会システムの目的が一元的なわけがない。
もっと自由闊達に,我々が進むべき方向を議論しましょう。