GWに台湾で,徳山高専の田村先生と数日間ご一緒し,夜も含めて非常にたくさんのお話をしました。また,5/9にも山口県でJCIデータベース委員会の全体委員会があり,午前は山口県の生コンのエースの方々,午後は全体委員会,夜は懇親会,二次会で田村先生と上田さんと。相当に濃厚な一日でした。
私がいなくても,山口県のひび割れ抑制システムはもちろん存在したわけですが,私はこのシステムと出会って,大きく変わりました。このシステムに関わる方々と出会ったことによって,私の人生は明らかに変わったと思います。おそらく,このシステムに元から関わっていた方々も大きく変わったと思います。
いろいろと偶然が重なってこのシステムに出会いましたが,出会った後の行動は私の自発的な選択の積み重ねです。ここまで深く関与することになったのは,私がそうすることを心から欲したからです。
ある程度,人生の方向も固まってしまっているように傍からは見えるかもしれませんが,転機となる出会いは数多くあり,自分の選択で変わっていきます。
昨日も鹿島の現場を訪れました。見学会などを除いて鹿島建設の現場と本格的に絡むのはこれが初めてですが,一気にいろんなことが動き始めるように思います。これも,山口県のシステムとの出会いの延長にあります。
今日も,起床してからバタバタとパワーポイントを仕上げましたが,夕方にJCIの関東支部の総会で「津波による橋梁の被害と原因分析」というタイトルで特別講演(45分)をしてきます。まだ進行中の研究ですが,皆様と連携してやっている研究の方向性について,興味を持っていただけるよう,楽しく話してまいります。
人前で話したり,会議で話したり,我々ですと講義で話したり,とにかく人は,他人に何かを伝える機会が非常に多いです。その場合の説得力はとても大切です。
長々と話してもダメ。雄弁であることと,説得力があることは別です。全く別と言ってもよい。
相手に理解してもらうためには,まずは理解してもらうために必要な情報が不可欠です。その情報が不足している場合が多い。話している本人は分かっているつもりでも,聴く相手は初めてなのです。相手の気持ちになって,理解するために何が必要な情報なのかを瞬時に判断して,かつダラダラと長くならないように話す必要がある。
長いとダメ。結論から言いましょう。結論に魅力を感じれば,そこに至るプロセスにも興味が湧きます。とにかくまずは相手に興味を持ってもらうこと。興味を持ってもらうつもりが無いなら,そもそも話すことをやめましょう。お互いに時間の無駄。
後は,相手のリアクションをきちんと見ること。納得しているときはそれなりのリアクションが必ずあります。興味を持っているかどうかも分かる。理解してもらっていないようであれば,何度も言葉を変えながら,最も伝えたいことをきちんと伝える。この辺りが表現力になってきます。
お互いを理解できれば,新たな展開が生まれてきます。理解できなければ,何も生まれない。だから大事です。