細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

天気

2013-01-19 14:29:30 | 研究のこと

今年はセンター試験の監督業務から外していただいたので(その分,前期試験や後期試験で働きますが),この週末はたっぷりと仕事することができます。いよいよもって,週末にしっかり仕事をしないと回転できなくなってきました。家族との時間も大切にしつつ,リラックスして仕事をこなしていきたいと思います。

明日,日曜日の夜に,またまた山口県に向かいます。今年度だけでも,以下の5回の出張を重ねてきましたが,6回目です。
5月9日(JCIデータベース全体委員会)
8月22日(山口県の講習会で講演)
10月11日(下関での施工状況把握の研修祭り)
12月26-27日(ひび割れ抑制システムの前後の構造物の目視評価祭り)
1月12日(萩のまちづくりの勉強)

2月22日も山口宇部空港に朝一番で入って,徳山に泊まって,翌日は鞆の浦に行く,という熱血ツアーが組まれていますので,さらに回数が伸びそうです。

明日の夜に出張するのは,1/21(月)に山口県の美祢市で橋台のたて壁のコンクリートの打込みがあり,施工状況把握の勉強をさせていただくためです。10/11に下関で,ボックスカルバートの側壁の施工状況把握をさせていただきましたが,時間も短かったですし,やはり橋台の施工をきちんと見ておかないと,東北や横浜などでの品質確保をリードしていくことができないからです。徹底して「実践主義」「現場主義」を貫きたいと思います。自分自身,いいかげんなようで,しつこく食い下がるときは徹底しているな,と最近思い始めています。

さて,1/21(月)の山口県の天気予報が良くないのです。もし雨が降って打込みが中止になっても,そのまま出張は敢行して,施工者さんへのヒアリングなどを行う予定ではありましたが,打込みが見たいに決まっています。これほど何度も天気予報を確認したのは記憶にありません。

先ほど,二宮さんから,1/21(月)の打込みは実施することに決まった,と連絡があり,思わず「やったー」と声を上げてしまいました。バレエの練習から長女と一緒に帰ってくる途中だったので,長女に「何がうれしいの?」と聞かれましたが,詳しく説明してやりました。

小雨が降るかもしれない,ということで施工者さんもより一層の事前準備をなされることと思います。小雨の可能性あり,ならではの勉強ができると思い,より楽しみです。また,二宮さんらと移動の時間も充実した情報交換,議論の時間が取れるでしょうから,これもいつもどおりの楽しみです。

今日は,長女がバレエを練習している間に,喫茶店で片づけるべき仕事のリストを作りました。相当な数ですが,当然にできうる量ですから,優先順位を付けて片づけていきます。気分転換,読書,休養,夕食作りなどと合わせて,有意義な週末にしたいと思います。

先ほど,土木史のレポートの採点をしました。終盤に差し掛かりましたが,依然として学生たちの意識が変わり続けているようで,この講義の重要性ややりがいを毎回認識させられます。あと2回で終了です。古代ローマの話は前回で打ち止めしましたので,あと2回は日本の歴史のすごさ,面白さを強烈にインプットして,終了になります。


精神と心

2013-01-19 10:56:48 | 人生論

齋藤孝さんの本は好きで何冊も読んでますし,私の考え方や行動にも少なからず影響しています。

昨日,数冊本を買ったのですが,「大人の精神力」という本を読み始めてあっという間に終わりそうです。良書です。

今回もいろんなことを学び,いろんな本を紹介してもらっているのですぐにアマゾンで連鎖的に購入です。楽しみなのが,エッカーマン著の「ゲーテとの対話」です。

齋藤さんの本でなるほど,と思ったのが「精神と心」。
人間は身体と心と精神から成っていると考えているそうです。心と精神はひとくくりで言われることもあるが,別物。

心とは喜怒哀楽。欲望。

精神は日本人に伝統的に受け継がれているものの考え方,あるべき姿。例えば武士道。

どっかりとした精神の上に,ちょこっと心が乗っかっているのが,江戸時代の頃の日本人であったのに,今は精神が無くなりかけており,心だけが肥大化している状態。なるほど。

心が引き起こすのがストレス。精神は揺るがない。

私がほとんどストレスを感じなくなったのも,精神が成長し,心の出る隙間が無くなってきてぶれなくなったから。スポーツでも,心に支配されると上達せず,岡村甫先生に昔に紹介された「インナーテニス」もこの本でも引用されていましたが,とにかく自分の動作に集中すると,上達が早くなる。武道で言うところの「型」です。

私も,自分の行動に対して迷うことはほぼ皆無です。判断も迷うことはほとんど無いし,やるべきと自分が思うことを徹底的にやるだけ。

すごく納得したので,今後の教育にも活用します。さっそく,火曜日の土木史と技術者倫理で説明します。もちろん,「精神」をどうやって成長させるかの方法も,いつも言っていることではありますが,セットで。

いくつも紹介したいことがありますが,興味ある方は齋藤さんの本を買ってください。あと一つだけ紹介。

宮沢賢治が母校の盛岡中学校校友会誌に寄稿した「生徒諸君に寄せる」という詩の一部。

 「この四ヶ年が
  わたくしにどんなに楽しかったか
   わたくしは毎日を
   鳥のやうに教室でうたってくらした
   誓って云ふが
   わたくしはこの仕事で
   疲れをおぼえたことはない」

素晴らしい。熱血教師のはしくれとして,このような教師生活を送れるように,さらに精進いたします。