R 05,10,12 強 力2 NO.3988
江戸で裁判を起こされた地方の人は、裁判のたびに江戸に出向かなければならなかった。
その旅程には多額の費用がかかった。 今でいう裁判の手続き(準備書面や答弁書)
の書き方かきかたも、 裁判の手続きもわからない。
「公事宿」と言って、今でいう弁護士事務所と旅館をかねた施設があって、その世話に
なったが、裁判が長引くと家産が傾くほどの費用がかかった。
だから裁判そのものは不本意ながら、早々打ち切るために、訴人に対して不本意ながら
いくらかの金銭交付して内済(和解)した。
強力とはそういう金銭を巻き上げる目的で訴訟を起こす事件屋であった。
現代だって無知なものは「知恵ある悪魔」に食われる。