銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

ぶきっちょな、三十代独身男・・・・・婚活の2

2009-04-12 11:50:37 | Weblog
(中華街の健全男と、奈良の犯人を対比して)

 以下の原文は、二〇〇五年の一月に書いたものです。でも、コンカツの2として、ここに再録をさせてくださいませ。評論的ではなくて、一種の短編小説風に書いております。その頃、小太りの男性が、小学生を誘拐して殺害し、前歯を抜くという事件があり、その犯人と、今日の主役のお顔が似ていたので、さまざまなことを思い至っております。

 その三十代の男性と、アラフォーに見える女性は、遠くから横浜へ、わざわざホテルを取って遊びに来ている模様です。うまく行けば婚約にいたるデートだったはずです。お正月休みを利用したようですね。男性にとっては、大切な大切なデートだったみたいですが、うまく行っていないみたいな様子から、私がさまざまなことを考えた話です。では、どうか、よろしく。


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 海外にいらっしゃる方のために念のために言うと、昨年くれ、逮捕された36歳のぼんやりした顔の男が居ます。この男は、小学一年生の女の子を殺害したあと、その前歯をペンチか何かで抜いて、しかも、親元へ、携帯の映像メールでそれを送りつけたと言うすこぶる怖い、犯人でした。しかし、育ちを見ると、私が総ての犯罪者に共通する、要素だと考えている・・・・・愛情不足で育った人間の一人で、・・・・・ありました。

 彼は、実母を、小学4年生頃に弟の出産が原因で亡くしていて、その後、殆ど養育忌避の状態で、育ち上がった男だったのです。その犯人に連動して、二つ大きく考えました。それのうち、今日は、軽い方を、先に申し述べさせてください。

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 それは、女性には、異性の友達が居なくても大丈夫だけど、男性には異性の友達が居なくては駄目だと言う事です。女性の方が、本質的には動物として強いのでしょう。男性の方が生き物として、多分、ずっと弱いのです。で、その点について、例のごとく、実例をもって考えて見ましょう。私は別に評論家ではないのですから。

・・・・・昨日みなと未来に行った帰り道、中華街に寄りました。この文章を、書いたのは、2005年ですが、中華ランチ・バイキングに入りました。私たちは質素な生活を好む60歳の夫婦です。だから、それで、いいんですが・・・・・

 が、結構はやっているお店で、午後の三時ぐらいなのに、全ての席が満席でした。ただ、どうも隣の様子が変なのです。会話が弾まない程度が激しすぎるのです。いや、私たちだって静かなものです。あの例の(北朝鮮の)工作船(それがみなとみらいに係留されている)の事は隣で、誰が聞いているかわからないし、中国語が飛び交う店内では政治の事はご法度でしょう。だから、会話と言ったら、「このタピオカ、粒が小さいわね。だけど、ココナッツミルクの方はちゃんと濃いわ」ぐらいなものです。

 でも、途中で時計を見た私が、「え、もう45分も経っているわ。そんなに時間が過ぎているなんて知っていた? ただ、食べるだけで、45分も過ぎたのよ」と言ったら主人も小さく笑っていました。それで、実は最後には二人で、中皿を七枚も空にして、「まるで、回転寿司みたい」とコレも小さく笑いあったものです。

 ところが、お隣のテーブルはほとんど同じ時間いたのに、たった四さらしか汚れて居ないのです。三十歳台のカップルにしては恐るべき小さな食欲です。二人は楽しく無さそうです。

 最初に男性の方が「これって、薬膳みたいだね。いろいろ香料が入っていて」と言ったときに、女性がうんとも、スンとも答えなかった時に、「変だな」と思ったのですが、それ以来、ずっと、二人の会話はかみ合わないのです。『倦怠期に入った夫婦なのかなあ』とさえ思ったのですが、途中で、男性の方が「君は明日はワシントン・ホテル? 僕も明日はワシントン・ホテル。でも、君は僕の部屋に来ない。寂しいなあ。孤独だなあ」と言ったので、『あれ、独身同士なのだ』と驚きました。

 でもね、『ははああん、コレじゃ駄目よね』とわけがわかりました。途中で「君は昔お母さんに、お土産を買って帰ったでしょう。今日も買って帰るの?」と男性が聞いても、女性はうんでも、スンでもないのです。相当長い付き合いみたいなのに、楽しい会話が無い。

 恋愛に慣れていない男性にとっては、難しいことかも知れないのですが、恋愛の最初の段階では男の方に演出が必要なのです。恋愛の初期にはもっと豪華なレストランに誘って行かなければだめなのです。周りが充分広くて、誰にも二人の会話を聞き取られる事が無い。お値段も5000円以上のところに行かなければ。・・・・・そう言う場所で、夢のような甘い言葉をかけて貰う。そういう夢が無いと、女性は駄目なのです。

 それは私の主人がそう言う駄目な方のタイプだったから、(いや、その後の四年間で抜群に変ってくれましたが)私だって一生、残念に思っているポイントです。でも、私は昔風のところもある人間だから、我慢の程度が深いから、夫婦が四十年以上もっているわけで、現代の女性だとそれが、通じないと思います。彼女がずっと黙って居るのは不満の塊に成っているからで、だから、何も食べる気がしなくて、最初からデザートを取っているぐらいです。

 でも、男性は彼女の不満やら、不機嫌に気が付きません。それで、私は声だけではなくて、彼の体型やらをちょっと観察をしました。すると、例の奈良の犯人にそっくりです。小太りで、メガネを掛けていて、『うわっ。若さを感じない』というタイプです。でも、彼は一生懸命だし、帰りにレジで、『何とか世界』と言う中華街随一の娯楽施設の在りかを尋ねていたぐらいですから、彼なりに積極的にがんばって居るわけで、「成功してね」と心の中で祈りましたけれど、・・・・・

 このもてるとか、もてないと言う事は、男性にとっては本当に重要な事なのだなあと、思います。特に犯罪が起こったときにしきりと、かつ特別に、思います。

 だからもてるためのちょっとしたマナーとかエチケットとかを教育する場が日本には無いのを、私は悲しみますね。これも家庭教育だと思うのだけど、そう言う部分まで教育する家庭ってあまり無いでしょう。もちろん、思いやりが有る事が一番です。でも、それプラス、洗練とか、夢を与える振る舞いとかは、絶対にあるわけで、それを、映画などから、さえ、全く学ぼうとしない、日本の男性文化って、女性にとっても不幸ですよね。

 だから、ちょっと、若くて勝気で才気煥発な女性は、どんどん、ニューヨークに逃げてしまっているのです。ずいぶんたくさんの、そう言う女性たちにあちらで出会いましたよ。元日本人でも「外人と結婚をするつもりだ」と彼女たちは明言をしていました。

 まあ、ともかく、犯罪防止のためにも、男性たちに、学校の勉強以外の事をいろいろ、学んで欲しいです。
 2005年1月5日 初稿 

ところで、グーブログ開示は、2009年4月12日ですが、その時点では、コンカツと言う事が今の日本で大流行で、言葉も概念も広まっているし、テレビのドラマでも、NHKがものすごくリアリティのある設定で物語を展開しています。だから、上に述べたような男性も、がんばっていて洗練をされてきているかもしれません。それなら、よいのですが・・・・・
                        雨宮 舜
コメント
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