銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

和歌山のカレー事件を、私なりに考える

2009-04-29 12:22:16 | Weblog
 今日は昭和の日(旧、天皇誕生日)で全国的に晴れの模様で、皆様もゆったりとお過ごしでしょう。しかし、今朝、私は突然に、35年以上前の光景を思い出し、さまざまな思いに囚われました。それを、どうか、描かせてくださいませ。それは、ベランダ締め出しを、私が目撃したことから起こりました。最近、ひどい事件が起こりましたね。それに関連して思い出したのでしょう。その際のあれこれを、思い出しているうちに、当時の新興住宅地の暮らし向きを考察するように、心が向いてきて、その中で、例の和歌山砒素入りカレー事件に思いが及んで行きました。それに、ついて、今日は書かせてくださいませ。

 当時は、日本中いたるところで、新興住宅地ができて、それゆえに、近隣闘争が頻発をしていた時代です。アエラでママ間のカースト闘争と言う特集があって、私は未だにコピーを保存していますが、専業主婦同士と言うのは、激しく、上下を競い合っている、なかなかにして、大変な世界を構築しているのです。特にいっぺんに入居者が集まるこういう形式の、自治会では、自治会のルールを乗り越えて、激しい、主婦間闘争が起こります。会社に勤めている女性の間でも、大変なことはあるでしょう。しかし、ビジネス社会以上の陰湿な事が、頻繁に起きているのが、主婦社会、特に新興住宅地の三十年前での話でした。

 今はマンション生活をはじめとして、ルールが確立されたみたいで、他人に干渉をしないし、誰が、上だの下だのを、おもんぱかる雰囲気は減ったとは思っています。

 あの和歌山の砒素入りカレー事件も背景に、そういう問題が隠されているでしょう。だから、だんなさんが犯人とされている女性を、ひたすらかばうのでしょうね。彼女は、強気で活発な女性で、働き者でリーダーシップを取れるタイプで、しかし、ヒステリー性格は確実にあるタイプでしょう。事件当時は、そのヒステリー性格の部分が<化けの皮がはがれるという形で>露呈をしてしまい、町内から浮き上がっている存在になっていたと思われます。引っ越してきてから、十年間ぐらいは人気者で、町内会の催し物では、主役を張っていた方でしょう。それが、だんだん、住宅地全体が落ち着いてくると、そちらの方が排除されるようになるのです。彼女はそれを回復したかったと言うか、意趣返しをしたかったのだと思います。

 それから先なのですが、夫婦揃って化学科出身の我が家では、彼女が、砒素をカレーに入れた事が、あの犯罪を大きくしたと考えています。カレーと言うのは溶液ではありません。化学の用語で言えば、ゲルなので、無機物である砒素が解けにくいのです。で、彼女としては、みんなを懲らしめるために、中毒と言っても、腹くだし程度で、収まるはずだと思って、あの混入をしたのでしょう。しかし、混ざりませんので、固まりが入っている部分を食べた人は亡くなりました。

 つまり、もし、500ccぐらいの大カップにお湯を入れ、そこに少量の砒素をおとしいれ、よくかき混ぜた上で、その溶液を大なべの中で、さらに念入りにかき混ぜれば、彼女の意図通りに、腹下し、程度で終わったはずです。

 しかし、悪い事を隠れてやるという根本問題があるから、薬の扱いに慣れている夫に相談をする事も無いし、自分でも、大急ぎですべてを、こそこそっとやったから、ああいう結果になりました。

 単なるちょっとしたいたずらのつもりが、大事件になってしまいました。だけど、彼女は否定をしています。冤罪事件として主張をしています。これは、彼女には強いヒステリー性格があることを示しています。強いヒステリー性格のある人間は、自分のやった事を、結構な程度で、忘れてしまうのです。

 だから、本心から、「自分はやっていない」と思い込む事ができるのです。また、だんなさんがかばうのは、彼女はヒステリー性格の常として、強いものには従うので、だんなさんにとっては可愛い女性でもあったでしょう。あの丸顔は、若いときは美人だった相です。

 今、電車の中吊りで、NEWTON(化学系の雑誌)の特集が有機化学だと出ています。この砒素は有機ではないです。でも、「化学(または、科学)の基礎的な知識が、あの犯人にあったら、この、毒入りカレー事件は防げただろう」と主人は言いますし、私も賛成です。そして、神のレベルから言えば、それほどの悪人ではないだろう(*)、あの被告も、現在の法の元では、この裁きの結果も仕方がないのでしょう。

 と言うのは、すべての加害者は、その直前まで被害者であったという私の、常の考察からすれば、その町内で、陰湿な主婦間闘争が繰り広げられてきた歳月の、瑣末な事が表面には出てこずに、その部分への勘案が無いからです。その主婦同士の闘争と言うのは、さまざまな女性を悩ませるところがあるのですよ。

 私は既に、66歳で、こどもも成長して家を出ていますので、脱・主婦で済ませていられるので、楽なのですが、お子さんが、小学生以内のお母さんは、なかなかに大変な生活を送っているのです。そういう側面を、夫たるものはある程度理解をしてあげなければなりませんね。

 それから、働く主婦が多くなったのは、<その種の・・・・・不毛な・・・・・問題から逃れたい>という側面も多いでしょう。

 では、そのベランダ締め出し事件の主婦の方については、また、後日に。

   2009年4月29日           雨宮 舜
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