西表島に入ってもう早3日目になってます。
今回の旅、最大のミッションをそろそろ果たさねば。
それは、ヒナイサーラの滝に陸路でいくことです。
ヒナイサーラの滝へ行くのは山道ではなく、カヤックで行くのが一般的かと思われます。
ではなぜそうしないのか。
学生時代、金がなくて、カヌーを借りれなかったから?
それはあるかもしれない。
学生時代になんとか陸路でたどりつけないか、模索したのですが、陸路で行くための道を見つけることができませんでした。
今回はネットサーフィンをしていて、ヒナイサーラへの山道をご丁寧にGPSデータで公表してくれているサイトをみかけ、ルートを知った限りです(^^;)
カヌーで行くのも悪くないのですが、救命胴衣を着させられたり、集団行動だったり、カメラを制限されたり(濡れると壊れるから)と、いろいろあるので、自分勝手な僕には合わないんです。
というわけで歩いて出発です。
昨日一日、かなり重い荷物を背負って歩き回ったため、ちょっと肩が凝ってしまいました。
なので、この日は荷を最小限に絞りました。
入り口はマーレ川です。
マーレ川河畔にはサガリバナがたくさん見られます。
サガリバナの下の水場にとんとんみーこと、ミナミトビハゼがたくさんいました。
まあ、せっかくなので、記念に一枚。

撮っていると熱が入り・・・

こんなアップを撮る羽目に。

水面に落ちたサガリバナ。
数はあまり落ちてませんでした。
最盛期だとここは一面花で埋め尽くされることもあるはずです。

イヌビワの木の板根。

マーレ川渡河ポイント。
ここ近隣の水源らしく、人工物が目立ちます。
水源の施設は無人でしたが、監視カメラが設置されていました。

コナカハグロトンボ。
これも石垣・西表島の特産種だそうです。

マーレ川を渡って、小道を少し進むとこんな看板が。
ヒナイサーラの滝はともかく、テドウ山に行く人なんているのか?

道はこんな感じ。
ところどころにテープのマーキングがされています。
(iPhoneで撮影)

道は意外としっかりしてる。

テドウ山から反対側に降りるとマリウドの滝やカンピレーの滝に抜けられます。
しかし、その道はほとんど廃道だという。

ヒナイサーラの滝に出る手前の谷で、こんな渓流を発見。
ここならオオハナサキガエルやコガタハナサキガエルに出会えるかもしれない。
でも、駐車場からここまで直で来ても1時間半かかるんだよね。

サキシマキノボリトカゲ。

何の木か存じませんが、あまりに立派な木だったので、時間をかけて撮影しました。
ヤエヤマオオタニワタリが二つも乗っかっていることからわかるように、かなり立派な木です。
樹齢何年か知りませんが、直径1mはあります。
数々の台風によくぞ堪えたものです。


板根が見事でした。
板根の根元は高さ1mを優に超えてました。

ヒナイサーラの滝の手前の木のウロに卵が!
これぞアイフィンガーガエルの卵に違いありません!

アイフィンガーガエルは生涯を樹上で過ごします。
そのための工夫がこれです。
木のウロの水たまりだなんて、そんなに安定した環境ではないのですから、何も無理せず、普通に地面の水たまりに産卵すればよいものなのに、徹底したものです。

木のウロは乾燥の危機が常につきまとうだけでなく、餌もありません。
そこでアイフィンガーガエルはなんと、受精卵を産んで餌として幼生に与えるそうです。
子育てをするカエルなんだそうです。
これって、ものすごいことではありませんか?

ヒナイサーラの滝上にたどり着きました。

落差50m。
とにかく高い。
やっとここに来ました。
下にはツアーで来たと思われる一団がいました。

ちょっとした秘境です。

植生は・・・ジャングルそのものですね。
大型のシダ植物がたくさん。
多くはヒカゲヘゴ。

遠くに船浦の干潟と橋がみえます。

ヒナイサーラの滝の上流。
上流にもう一つ滝があるみたいですが、そこまで行く気力なし。
岩がヌルヌルすべって危ない。

のんびり写真を撮りながら来たため、すでに時刻は16時半。
滝の下まで降りて、見上げたかったですが、初めての山で夜を迎えるのもなんなので、これで退散しました。
もし、このときヘッドライトをテントの中に置き忘れていなかったら、万全の装備だったので、もしかしたら、ゆっくり夜になるのを待ってから帰ったかもしれませんでしたが。
懐中電灯を二つ持ってましたが、夜の山行ではヘッドライトもあった方がいいのです。
さて、キャンプ場へ戻り、晩飯を食って、夜の森へとレッツゴーしようかと思ってました。
ところが雲行きが怪しい。
レーダーを見ると、強烈な雨雲がまっしぐらにこちらに向かってきている。
これでフィールドに出たら地獄だ(>人<;)
やむなくキャンプ場に留まりました。
しかし、このままテントに入って寝るのもしゃくなので、キャンプ場にいた人たち(今夜は僕を入れて4人しかキャンプ場にいなかった)に声をかけて、ビール片手に東屋に集まってもらったら、一人がさすらいの漁師で、今日海で採って来た推定1kgのシャコガイとタカミ4個持ち寄ってくれました。

せっかくなので、火であぶって食べようかということになり、適当に蒔きを集めて、僕のガスバーナーで火起こしをすることに。
慣れない火おこしに少してこづったけど、なんとか火ができました。


フライパンの大きさと比較してみると、シャコガイの大きさがわかるかと思います。
大味でしたが、よい土産話となりました。

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