林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
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バンドの歴史55(素敵な農民たち)

2024年07月20日 08時17分02秒 | バンドの歴史

みなさま、お元気ですか?

いよいよ、本格的に、夏ですなあ(遠い目)

今年の夏も暑くなりそうですなあ、去年の夏みたいだと嫌だなあ・・・(ため息)

というか、もう、東京はとんでもない暑さになりつつありますが。

 

 

さて前回、立川の路上で演奏していて、警察の方に注意され、誓約書を書くことになったところまで語りましたな。

いやあ、もう10年以上たっているから、冷静に考えることができるので。

あの時は、見知らぬおじさんのマンションに迷惑をかけてしまっていたんだろうなあ・・・

と申し訳ない気持ちになりますが、当時は、それどころじゃありませんでした(遠い目)

 

当時のおいらたちとしては、迷惑にならないようにずっと配慮してきたつもりだったのに・・・ダメなのか・・・

という絶望感と、虚無感と、これからこのバンドをどうしようか、という不安と・・・

いろんな気持ちでいっぱいでした・・・

 

 

当時のうちのバンドにとっては、路上ライブができないという事は、人前で演奏ができないという事。

つまり、バンドとして、完全に致命傷なんですわ・・・

もちろん、うちのバンドの再結成のきっかけになったイベント、ホット・ロッキン・ナイトがありますけども。

これは当時は、年に1回しか開催されていませんでした(遠い目)

年1回しかライブをやらないバンドなんて・・・(さらに遠い目)

 

そういうふうに考えて、不安な気持ちになっていた時に、

これも前に書いた通り、おいらがマーチンを修理したお店で、農家のことを紹介してもらったのです。

立川で音楽をやっているなら、農家を知らないといかんよ。

とまで言われたら、気になりますよね(笑)

 

おいらはワラにもすがる気持ちで、農家に連絡を取ります。

調べてみたら、アコギで弾き語りをするのが主流な、かなり小さなお店だったので、

うちのバンドが出演したら、カホンがうるさいんじゃないかなと。

 

そこらあたりを心配して、

カホンを叩いても大丈夫ですか? 

とメールしてみたわけです。

 

 

そうしたら、女将さんから、

全然かまわないですよ~。

いつでもいらしてください~。

というあたたかいお返事がいただけまして。

 

まずはオープンマイクに参加して、

その後、毎週土曜日に開催されていた「農家の歌会」のレギュラー・バンドにしてもらって。

みるみるうちに、おいらたちは、すっかり農家の常連さん(「農民」と呼ばれる)になっていったのです。

こういうのって、やっぱり相性がありますからね、今考えてみると、

最初に農家を選んだのは、大成功だったと思ってます。

たまたま、うちのバンドがドラムを使わないバンドだったからできたことでもあるでしょうね。

 

 

「農家の歌会」というのは、だいたい3~4組くらいの出演者があらかじめ決まっていて。

聞きに来た観客が、その後のオープンマイクで2曲ずつくらい歌う、というイベントでした。

これはいつも大盛況でして、おいらたちは、たくさんの人の前で演奏できる機会があって、とても嬉しかったのです。

しかも、チケットのノルマなどが無いことも、とてもうれしい事でした。

ライブハウスに出演することの、1番大きなネックは、チケットの販売、集客ですからね・・・

これについては、次回詳しく書くことになります(遠い目)

 

そこに集まっている人たちは、おいらたちよりも10歳くらい年上の方たちばかりでして。

昭和歌謡やフォーク・ソングを好きな人が多かったので、おいらたちは浮いていたんですけども。

ビートルズ大好きなせいいちさんに、かわいがってもらえたことが大きかったのですわ。

 

せいいちさんは、農家で知らぬ者がいない程の常連さんで、ほぼ毎週末、農家に来ている人でした。

そのせいいちさんが好きな音楽と、おいらたちの演奏する音楽が、ほぼいっしょだったのです。

おかげで、せいいちさんを通じて、他の農民さんとも、どんどん仲良くなれたのです。

 

やまちゃん

こまっちゃん

よしえさん

ダニエルさん

きんちゃん

まささん

たまちゃん

あまちゃん

みっちーさん

へっどさん

ちーちゃん

それこそ挙げていけばキリがないくらいの農民さんと知り合いになることができたのです。

これはほんとーに、大きなことでした。

おいらたちはずっと路上で活動していたから、音楽仲間と呼べるような人たちが居なかったのです。

 

ホット・ロッキン・ナイトでご一緒する人は、1年に1回しか会わないわけですからね・・・

それが、年上の優しい「音楽仲間」と呼べるような人たちと、たくさん知り合うことができたのです。

農家が閉店してしまった今も、牛浜の「しろうたカフェ」や、東大和の「COO」などで、ご一緒すると本当に楽しいです。

 

やっぱり、バンド活動には、バンド・メンバーだけじゃない「仲間」も必要だと痛感しました。

 

ここで手に入れた人脈のおかげで、おいらたちは、人前で演奏する機会をより多くもつことができるようになったのです。

 

以下次号じゃ!

 



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