東京の気温が19度を超えましたが、吹く風は強く冷たく年に数度しか体感できない天候です。
このような天気を昔の人は何と呼んだのでしょうか?「春待ち日和」でしょうか?
そんな日溜まりに小さな祠がありました。
干された洗濯物と布団が眩しい午後です。
参道奥には天祖神社が木漏れ日に鎮座しています。
駒込の街の一角です。
祠と天祖神社の間には小さな路地があります。
東の参道です。
そこに、「縁結び子育て地蔵尊」と「水子地蔵尊」がありました。
説明板をそのまま転記します。
読み辛いですが、何となくこの天気に似合いの文章です。
「地蔵尊は江戸時代正徳2年5月(西暦1712年)の創建でありまして本駒込3-40-13天祖神社入口地蔵堂に安置してあります。
地蔵尊の御姿は風化雨触を受け僅かに輪郭を偲び奉る次第でありますが霊験あらたかなりと古えより遠近からの参訪者多く願いを掛ける者は祈縄にて尊像をしばり奉り満願成就の日、其の縄をほどきて篤く報恩の誠をあらわす風習ありしばり地蔵と尊称し祈りを捧げた人々は実に今に至る迄その数を知れない程であります。
殊に『縁結び』『鎮咳』の御利益に優れた為め広く子孫の無事成長を祈る人多く今に至るも参拝があります。
地蔵講に於きましては日詣りは勿論、正月24日、5月24日、9月の24日には殊に講中相寄り法要怠ることなく御勤めして参りましたが、去る昭和29年5月24日『縁結び子育地蔵尊』と改称し奉った次第であります。
地蔵講」
暫く佇んでいました。