荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「はこべらや焦土のいろの雀ども」

2023年03月11日 | 散文

先日の「天声人語」は、花粉症状で始まって街路樹の根本のハコベに至り、タイトルの句を詠んだ俳人石田波郷に触れたものでした。

「1945年3月10日の東京大空襲で義母らを失った波郷は、翌年に上京してこの句を詠んだ。当時住んだ現在の江東区一帯は『目立つ建物も見当たらぬほど広大な焼け野原だった』焼き尽くされた大地にハコベが芽吹き、白い花が咲く春先にスズメがついばむ光景が目に浮かぶ。」

久しぶりに行って見ようと思いました。砂町の小名木川土手に立てられた「石田波郷生誕百年記念碑」です。

 

「石田波郷は大正二年(1913)松山市に生まれた俳人。戦後の昭和二十一年から十二年間、砂町にある妻あき子の実家で暮らし、「江東歳時記」や「借命」に下町の風情や闘病中の句を詠みました。

 

「雪敷ける町より高し小名木川」

 

石碑の傍の新開橋から見る小名木川です。一直線に、日本橋に向います。

 

東側の景色です。江戸の開発に際して、千葉や茨城から米や野菜や塩を運ぶ為に、徳川家康が造った運河です。

 

波郷が愛した小名木川は、戦前から戦後復旧にかけて地下水や天然ガスを汲み上げた結果、海抜ゼロメートル地帯となった町より高くなりました。川の両側は長い坂道です。

 

さて、近くに石碑が有ります。

 

「繁縷や焦土の色の雀ども  波郷」

 

 

天霊山妙久寺です。

 

隣に説明板が立っています。

 

現在は、カネセン商事株式会社です。

 

その隣に狭い路地を挟んで神社が在ります。「志演尊空神社」です。

 

波郷が親しんだ場所だと想像します。

この話、続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔵前神社早咲きの桜とミモザが満開!

2023年03月10日 | 散文

先日のTVニュースを見てやって来ました!想像以上の景色です。桜が満開です!

 

奥に黄色い花が見えます!ミモザです。桜はおかめ桜と寒緋桜だと思います。この3本が一緒に満開になるのはとても珍しいそうです。

 

人力車も来ています!

 

ここには昔、大相撲の蔵前国技館が在りました。大日本(今は「日本」)相撲協会はここの氏子です。

 

桜とミモザが同時に満開です!

 

 

 

ミモザです。

 

 

 

 

ミモザと桜です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の人出です。

 

東京に春です!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上川口屋のお婆ちゃんが行く大塚「記念湯」

2023年03月10日 | 散文

鬼子母神上川口屋のお婆ちゃんが行くという大塚の銭湯「記念湯」へ行ってみます。お婆ちゃんになったつもりで、鬼子母神前停車場から、雑司が谷、向原の次、3つ目の大塚駅前にやって来ました。途中で佐藤錦の満開を見ました。坂を下って都電が行きます。

 

電車を降ります。左側のホームをこちらに来ます。

 

商店街に入ります。

 

私もよく来る「サンモール大塚商店街」です。洋食のGOTOOにもよく来ます。こんな所に銭湯なんてあったっけ??

 

真直ぐ、坂道を行きます。

 

天祖神社を右に見ながら行きます。

 

すぐに看板が見えました。お婆ちゃんの言ったとおり、停留場からすぐです。

 

ここです。

 

上層階は「サウナ大塚」と経営者の自宅及び共同住宅のようです。

 

もう開店していました。

 

 

 

こんな浴場です。

 

隣にコインランドリーです。

 

 

銭湯「記念湯」です。どんな謂われの命名でしょうか?

 

更に坂を上がります。すぐに交差点です。右を見ます。

 

古い桜並木です。すぐ先に踏み切りが有ります。

上川口屋のお婆ちゃんが乗って来る都電の踏み切りです。雑司が谷からこんな銭湯通いをしているんですね。私なら風呂上がりの一杯を求めて界隈の呑み屋を探す楽しみがありますが、下戸で内湯が無い都会暮らしは大変です。ましてや、駄菓子屋の収入で暮らすのは...。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐藤錦が満開!/2023年春

2023年03月09日 | 散文

春の陽気の都電脇です。大塚と向原の間の坂に、佐藤錦が満開です。例年早く咲く木ですが、今年は特に早いです。枝を剪定したおかげでしょうか?陽射しに艶やかです。

 

都電が下って来ます。春の景色です。

 

サクランボの高級品種佐藤錦の花です。

 

 

 

都電が上がって来ます。

 

この家の人が勝手に世話をしています。初夏のサクランボが楽しみです。

この木のサクランボの記事はこちら

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりの鬼子母神上川口屋

2023年03月09日 | 散文

店が開いていました。私には今年初めての事です。

 

お客さんが居ます。

 

 

「お久しぶりです。TV観ましたよ。お客さん増えたでしょう?」「私、暫く店を閉めていたのよ」「何度か覗いたんだけど、閉まっていましたね」「そうなの。帯状疱疹になってね。知ってる?帯状疱疹」「知ってますよ。痛いんでしょう?」「手首から、腕、肩、胸、お腹、火傷したような痛さ。裏の先生が毎日薬塗って、サランラップ巻いて、毎日よ!やっと治ったのよ」

 

TV出演の話になりません。まあいいや。話題を変えます。「表参道脇に『並木ハウス』って在って、手塚治虫さんが住んで居たの知ってる?」「知ってるわよ!まだそんなに有名じゃなかった頃にね。奥様と来店していたわよ。要町に引っ越したけどね」

 

そして、意外で楽しい話になりました。「私ね、都電に乗って銭湯に行ってるのよ。大塚とか庚申塚とか新庚申塚とか三ノ輪までも。みんな停留場のすぐ傍の銭湯。近くの銭湯が全て無くなったからね。老人は都電がタダだから良いわよ」「銭湯も割り引きで200円だしね?」「それが、豊島区は割り引きしないのよ。500円払っているわよ」「そうなんだ...負担が大きいね」

 

TV出演の話になりました。「暗算が得意な孫が後継者になるって出演していたけど、呼んだの?」「孫は受験だから来ないわよ。以前に撮った映像を使ったのよ」「そうなの?TVって大変だねえ!」こんな会話でした。

お婆ちゃんが都電で行っているという、大塚の銭湯へ行ってみようと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北大塚で「質さのや」を探して、

2023年03月08日 | 散文

北大塚の下り坂で質屋の電柱看板に出逢いました。そこの角を曲がる矢印です。

 

空蝉橋通りの角です。

 

お茶屋の角を曲がります。

 

路地に入りました。電柱看板が有りません。左へ行きます。

 

そこに有りました。こちらじゃなくて、さっきの路地を直進するようです。間違う人が多いのでしょうか?

 

分かりました。

 

直進しています。

 

右折入り口の看板です。

 

ここにも有ります。

 

ここにも。有り過ぎです。

 

この路地ですね?

 

分かりましたよ、と視線を上げたら、「さのや」の看板が有りました。

 

これ?!立派なビルです。

 

おお〜!ショウウィンドウが凄いです。

 

 

入り口です。

 

これはもう、質屋じゃないですね。

 

隣も?!こちらはジュエリーと?J&Bって何?

 

これはもう、進化した別の業態です。

大塚には質店が多いように思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カヤックで河津桜を観る旧中川

2023年03月08日 | 散文

今日も河津桜を観に行きます。我がクラブのこのシーズンの活動は河津桜の観賞です。沢山の人が出ています。

 

もう、みんな外ではコロナを気にしていません。

 

我々は水上から眺めます。

 

この旧中川は、江東区と江戸川区の境です。対岸は江戸川区です。

 

ずっと北上して、「ゆりのき橋」まで来ました。ここから先は進入禁止です。この先に「木下排水機場」が在ります。海抜ゼロメートル地帯に在る旧中川の水を、荒川に排水する施設です。排水時には、カヌーやボート等が吸い寄せられて危険です。その危険防止策です。

普段自転車や歩きで散策している仲間が言います。「この先の桜が綺麗なんだよ」

ゆりのき橋の袂です。

 

墨田清掃工場の煙突です。曇り空が残念です。

 

でも、見頃の桜です。

 

水上から楽しみます。

 

 

岸辺によちよち歩きの子供が居ました。お母さんが映像に収めています。見る方も幸せな光景です。

 

生まれて初めて見る桜ではないでしょうか?

 

手を降って交流します。

 

皆さん楽しんでいます。

 

 

コロナの終焉を願います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年春場所が始まる。

2023年03月07日 | 散文

声援無制限の体制で春場所が始まります。私の贔屓は伊勢ヶ濱部屋です。

 

部屋の前に荷物が届いていました。

 

おお〜!筍の差し入れです!若い者は肉類が好きだろうけど、食物繊維も摂らなければ駄目だよ。何より竹は、1日経ったら見違えたように成長する縁起物です。そう思ってタニマチが送ってくれたと思います。早晩、相撲取りたちは東京に居なくなります。

今場所は貴景勝の綱取り場所です。私は、押し相撲が好きではありません。受けて立つ横綱相撲が取れる力士が良いな。阿炎とか豊昇龍とか琴ノ若とか。若隆景も好きだけど、あの体格では大関候補ですね。十両の朝乃山の大躍進に期待します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千住元宿と「富嶽三十六景」と「おばけ煙突」と「日活映画」

2023年03月07日 | 散文

千住元宿に古い道標が立っています。もう文字は読めません。この街道は古くからある道です。

 

隣の説明板です。

 

葛飾北斎は富士山を描くのに、千住から3地点を選びました。ここの位置は、①です。

 

右上の絵は、葛飾北斎作「富嶽三十六景  武州千住」です。この場所から富士山を望む絵です。ここが土手の上で、荒川(現隅田川)の右向こうに富士山が見えます。

 

左上の説明絵図によると、江戸時代には富士山と江戸城が見えたようです。この説明板の前は、荒川に注ぐ「元宿堀」という運河です。元宿堀の傍には神社が在ります。今の「元宿堰稲荷神社」だと思います。昭和33年には、江戸城に代わって東京タワーが見えます。そして、荒川に「尾竹橋」が架けられて、「元宿小学校」と「おばけ煙突」が見えています。

平成24年になると、スカイツリーが建ちます。元宿小学校が「帝京科学大学」に代わります。更に、「おばけ煙突」が無くなります。

左下は、「元宿小学校」と「元宿堀」の写真です。

 

さて、現在の姿です。正面には「元宿小学校」に代わって「帝京科学大学」です。「元宿堀」は消滅しています。

 

尾竹橋から見る現在の隅田川(旧荒川)です。茶色の建物が帝京科学大学(元宿小学校が在った場所)で、右の紅白の塔が東京電力(旧千住火力発電所が在った場所)です。おばけ煙突は、その間の空間の位置にそびえていました。

 

帝京科学大学へ行きます。大きな輪っかの上半分は、おばけ煙突を解体したときに、元宿小学校に寄贈した煙突の一部です。帝京科学大学が引き継ぎました。

 

この建物の向こうに、写真のように煙突が立っていました。

 

おばけ煙突の縮小モデルです。見る位置によって、1本から4本に変わります。

 

鉄塔の手前の白い建物辺りに立っていました。

 

元宿神社は、葛飾北斎が富嶽三十六景を描いた時代からここに在って、

 

大正末に千住火力発電所ができた時から「千住四本煙突守護神社」となって今に至ります。

 

更に、葛飾北斎が富士山を描いた地は、日活映画が撮った「いつでも夢を」の舞台になったのでした。

歴史のある町千住元宿は、次は何を後世に残すのでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下町人情キラキラ橘商店街の早春

2023年03月06日 | 散文

春の空が青いです。商店街の西口です。

 

商店街なのに入り口で露店です。

 

商店街地図が更新されています。中心部と東口の南の一角に隙間が有ります。変わらない昔からの商店街が大きく変わって行っています。

 

商店街を行きます。

 

 

 

お昼前ですが、殆ど人出がありません。飲食店が少なくなったせいでもあるのでしょう。

 

八百屋も暇です。

 

この商店街の名物の店です。

 

老夫婦が店仕舞いした後、会社勤めをしていた現オーナーが引き継ぎました。

 

最近はオーナーよく見掛けます。専業になったんでしょうか?儲かっていると良いのですが...。

 

寂しいけど光明るい商店街です。

 

このスーパーマーケットはそこそこ流行っているようです。商店街組合はこのスーパーの進出で、集客を決断しました。私は、個別店へのトリクルダウンは発生しないものと思っています。

 

頑張れ商店街!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

町屋3丁目に「子宝湯」の在る風景

2023年03月06日 | 散文

荒川区を走っていたら煙突が有りました。路地を入ります。

 

見上げる煙突です。立派な煙突ですが、ちょっと違和感があります。

 

「子宝湯」です。銭湯はおめでたい名前を屋号にします。「子宝」は初めて見ましたが、おめでたい名前です。戦前・戦中又は戦後すぐの創業でしょうか?

 

これって、子宝湯の敷地なんだろうか?そのように見えます。

 

板を十字に打ち付けている場所は湯船でしょうか?

 

見上げていた路地を左に見ると、シャッターが下りた場所が、入り口のように見えます。

 

玄関灯が有ります。錆びついたシャッターです。

 

「定休日」の札です。銭湯だよ?!でも、今日(先週金曜日の訪問です)は定休日ではないんだけど..?

 

周囲を探索します。最初に煙突を見上げた路地の1ブロック反対側の路地です。

 

「子宝湯」の煙突です。

 

「子宝湯」の文字が見えます。そして、正面奥から「ゴンゴン」というボイラーの音が聴こえます。動いているぞ!?

 

もう1度見上げます。煙は出ていません。もっとも、煙は着火したタイミングでしか出ません。

 

玄関に戻りました。今日は月曜日じゃないけど、軒下の札は「定休日」だよなあ?さっきボイラーが動いていたよなあ??

グーグルで検索しました。・・・めっちゃ昭和レトロな銭湯らしいです。現役です!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「立花大正民家園」の庭園七福神

2023年03月05日 | 散文

旧小山家を退出しました。2つ目の玄関前を通って庭に向います。

 

布袋尊が有りました。そうです!ここの庭には七福神が有ると思います。

 

大黒天と恵比寿です。

 

庭から邸宅を眺めます。改めて、大きな硝子戸です。たっぷり光を取り入れられます。

 

庭を散策します。

 

枯れた池です。...枯山水庭園でしょうか?浅いのでそうかも知れません。

 

池から弁財天を眺めます。

 

そして、池の向こうに寿老人です。

 

池端には狸も有りました。界隈というか、東京の墨田・江東地区には狸伝説が残っています。現在も狸を見る事があります。身近な存在です。

 

区の職員でしょうか?広い庭を手入れしていました。

 

戻ります。

 

海抜−2mの、旧中川の土手です。ちょっともやった春の空気です。

 初めての「大正立花民家園」は楽しかったですが、こういったものは一度行ったらもう...です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「立花大正民家園」旧小山家主人居室

2023年03月05日 | 散文

主人の居室に戻りました。

 

 

煙草盆です。

 

引き出しも有ります。こちら側に座って、正面の板敷きに向かって、客に応接していたのでしょうね。

 

右手には、1つ目の玄関脇の格子戸です。来客の気配が分かります。

 

部屋を見上げます。

 

家紋です。何とかに「剣片喰」という紋所でしょうか?

 

部屋の一角です。

 

 

仏壇だと思います。

 

神棚です。15束有ります。1束25両として375両でしょうか?...金メッキでしょうか?薄暗い部屋で輝いています。

 

畳の一部に板間が有ります。

 

開けてみます。暗くて見えませんが、内部は広いようです。

 

煙草盆から振り向くと、この景色です。

・・部屋を出て、庭を散策しようと思います。

この話、続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「立花大正民家園」の旧小山家内部

2023年03月05日 | 散文

玄関を入ると沓脱ぎが有って、広い板張りの部屋が有りました。先ずは右へ行きます。

 

台所です。床は使い込まれたそのままです。

 

台所続きの部屋に廊下が付いています。この戸の向こうは何だろう?

 

風呂です。湯船と水風呂のようです。

 

台所続きの部屋に戻ります。

 

突っ切って玄関脇の部屋に来ました。奥に「主人居室」とあります。主人はここに座って、来客対応や家業の切り盛りを行っていたのでしょう。興味ありますが、奥の光が当たる部屋の方が気になります。右手の赤い色が興味をそそります。時節柄(2月末の訪問です)あれではないでしょうか?

 

日か当たる明るい部屋に入りました。やっぱり雛人形です。しかも3基も有ります。いや、多分もっと有って、代表的な物を展示しているのだと思います。

 

雛壇の上には、沢山の弓矢が飾られています。端午の節句用ですね。立派な物のようですが、これも1部の物だけの展示だと思います。

 

2間続きの広間です。ここにも雛飾りと雛の掛け軸が有ります。

 

2つの広間の間の透かし彫りは、富士山です。民家らしく派手さはありませんが、田舎家に無い上品さがあります。

 

大きな硝子戸から入ってくる明かりで雛飾りが映えます。

 

広い庭から沢山の明かりが入って来ます。よく見ると、硝子が歪んでいます。建設当時の硝子です。

 

自然光の中で掛け軸を見ます。

 

廊下との間の明り取りです。

 

ここにも富士山です。三保の松原でしょうか?

 

廊下の行き当たりに戸が有りました。

 

開けると、机が収納されています。傷防止の為でしょうか?畳で抑えられています。抑えているのは、三叉の桜の枝です。

 

そして、壁に切り込みが有って、ここに雨戸が収納されていました。

 

廊下の反対側の行き当たりの戸の中はトイレでした。

 

手入れされた庭が望める明るく暖かい縁側です。

 

歪んだ硝子を通した陽射しは、柔らかいような気がします。ここに座って、庭を眺めながら瞑想したいです。ゆっくり時間が流れています。

 

2つ目の玄関側に押し入れが有ります。

 

お〜!沢山の弓矢が入っていました。やっぱりね。

 

庭を見ます。

 

明り取りの障子の桟がシンプルで上品です。住人のセンスが伺えます。

さて、主人居室も気になっています。

この話、続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての「立花大正民家園」訪問

2023年03月04日 | 散文

墨田区立花に居ます。旧中川の土手上の道路です。

 

川と反対側の土手下に、看板が掛かった屋敷が在りました。海抜−2mの土手の下ですので、海抜−5m位の位置だと推察します。

 

目を上げると、先程訪問した「中川湯」の煙突が、空に突き出しています。位置関係が理解できます。

 

石段を下ります。

 

門を入って庭を行きます。煙突に向かって行きます。初めての訪問です。

 

石畳の道脇に毘沙門天が有りました。きっと七福神が有るのだろうと思います。

 

ヒマラヤ杉の所で、道は左右に分かれています。

 

左には干上がった池が有ります。

 

ヒマラヤ杉の根本には福禄寿が有りました。

 

さて、右の道から邸宅の玄関に向います。

 

左にも玄関が有りました。へえ~、立派な屋敷です。

 

「旧小山家住宅」です。大正6年、典型的な農家の構造様式と町家の伝統に客間を充実させた構造とを併せ持っている、近代以降に普及した都市近郊住宅の特色をよく留めた建築物です。」「正面に玄関を二つ設け」との記載も有ります。

 

ちょっと下がって全体像を眺めます。

 

左右二つの玄関を眺めます。

 

さて、入ります。

この話、続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする