写真1 デミズ、石垣からしみ出ている。棚田の貴重な水、命の水
写真2 石垣からしみ出る水、デミズ。温めるために溝を回す。
写真3 V字状棚田最上部の溜池。デミズを溜める。秋、水は溜まってない。
写真4 V字状棚田の底にある三面コンクリートの用水路・排水路(写真の右)。水を堰き止めて使う。
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棚田には手がかかる。
ここは雲仙市千々石町下峰名(ちぢわちょう しもみねみょう)。
棚田を歩きながら、米作りを始めて半世紀余のH氏に次の如く教えていただく。
まず、石垣。
草が生えぬように年3~4回むしりとる。
鎌も使う。
石垣にマムシがいることもある。
長い棒を用意し、マムシがいたら殺す。
足を噛まれぬようゴム長靴を履く。
次に米作りの水。
デミズを使う。
石垣からしみ出す水。
田植え前のシロカキは、溜まれば掻く、溜まれば掻くを繰り返す。
平坦地では1日あれば済むのに、棚田では3~4日かかる。
その割に収量は低い。
1反あたり5~6俵(60kg)、平坦地の6割、良くて。
平坦地では8~9俵。
今年は、1反8畝で16袋(30kg)とった。
“食べるひこあった”(食べるだけとれた)
水不足の年は、下から水を運んで作る。
それは、それは高くつく米。
棚田の最上部には小さな溜池がある。
その水や、そこから流れ出る水を利用する田もある。
引用・参考文献等:弊ブログ2013年11月16日・18日・19日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年11月07日 撮影地:長崎県雲仙市千々石町