写真1 我が国の水稲に初使用の自走式コンバイン(前部・ベルギー製)
写真2 我が国の水稲に初使用の自走式コンバイン(後部・ベルギー製)
写真3 我が国の水稲に初使用の自走式コンバインのプレート。商標:CLAYSON
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水稲を走りながら刈り取って脱穀する自走式コンバイン。
我が国で初めて使われたのは、いつ頃で、どこか、国産か否か。
答えは諫早干拓資料館の案内板に知る。次のようである。
初めて使われたのは昭和38年(1963)。
処は長崎県総合農林センターの干拓試験地と当地域(研修用)。
ベルギー製のコンバイン。
価格:540万円。
出力:54馬力。
サイズ:長さ6.45m・高さ3.5m・幅3.0m
性能は1時間あたり、水稲では30a、麦では50aを刈取り脱穀。
このコンバインは同館に保存展示されている(写真1~写真3)。
現在、秋の収穫期、ほとんどの田んぼで使われている自走式コンバイン(弊ブログ2013年08月27日)。
当該コンバインの嚆矢は、50年前、ベルギー製の麦刈り用コンバインだった。
写真3の「Leon Claeys」は次のようである。
Leon Claeys はベルギー人。
彼は、1906年に開発した脱穀機の製造工場とClaeys社を1909年に同国の Zedelgemに創設。
1952年にはヨーロッパ初の自走式コンバインを開発・販売。
Claeys社は、1960年代にヨーロッパ最大のコンバインメーカーの一つに数えられ、
1964年にはSperry New Holland社(スペリー・ニュー・ホランド社)に買収される。
Sperry New Holland社は1967年に社名をClaysonへ変える。
Clayson 社は、1986年にフォードと合併し、
1991年にはFiatagriに買収されて会社名をNew Hollandに変える。
引用・参考文献等:Claeys (company);From Wikipedia, the free encyclopedia(Last modified on 23 March 2013 at 07:38)
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年11月08日 撮影地:諫早市小野島町