![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/59/7e82a2fcd638e7d9e61ca199a2c4756d.jpg)
写真1 梨畑の白棒 授粉樹の花芽をもつ発育枝にビニール袋を被せてある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e2/afd68673bc70e47326fdeeba4688edcc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/9b/0a3f60844d5c3c885bd935d906f886c1.jpg)
写真2 授粉するミツバチの巣箱
写真3 1回目の摘果を待つ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/8e/d9db781fddc8e7e421d92469c75c7ed7.jpg)
写真4 1回目の摘果で1花房あたり1果になった実 さらに2回目の摘果にも残る?
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春彼岸の頃、梨畑にキラキラ、白い直立棒(写真1・弊ブログ2014年04月05日)。
花芽を寒さや霜から、雪から護るためと考えた。
それから6週間後、05月04日、上記梨畑の経営者Tさんに邂逅。
キラキラの筒状ビニール袋について伺う。次のようにご教示いただく。
ナシは同じ品種の受粉では結実しない、実にならない(注1)
異品種の受粉で実になる。
ミツバチなどが運ぶ花粉による受粉・結実には異品種樹の混植が必要。
現在、混植を少なくして、異品種花粉購入による人工授粉の梨畑が多い。
Tさん宅は花粉購入の人工授粉でなく、ミツバチを飛ばす自然授粉。
ナシ栽培に従事する家族員はTさん独り。
Tさん宅は授粉樹(花粉を運ばせる木)と収穫樹(実を着ける木)を混植。
授粉樹は長十郎、今村秋、石井早生。
収穫樹は豊水、幸水、新高。
授粉樹と収穫樹の開花時期を合わせる必要がある。
開花の遅い授粉樹の開花促進のために筒状ビニール袋を被せる。
ミツバチは、かつて自家で飼い飛ばし、蜂蜜も販売していた。
現在、家族従事者が少なくなったので、友人がミツバチを飛ばしている。
すなわち、キラキラ筒状ビニール袋の中には次の特性・条件・方針が包み込まれている。
ナシの品種特性(自家不結実性)
家族条件(家族従事者減少)
経営方針(ミツバチによる自然授粉)
注1 同じ品種の花粉では結実しないのを自家不結実性、自家不稔性、自家不和合性などと呼ぶ。
受粉(授粉)とは花粉がめしべ・雌蕊の先端・柱頭に付着すること。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1;2014年03月23日 写真2~写真4;2014年05月04日
撮影地:埼玉県久喜市