写真1 地上で採餌のソウシチョウ(写真2と同一)
写真2
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1.美しい鳥 ソウシチョウ
椿山荘庭園を散策中、色彩鮮やかな初見の鳥(写真1・写真2)。
ヤマガラなどと混群で移動・採餌中。
その名はソウシチョウ(相思鳥)。
つがいを分けると互いに鳴き交わすので、この名がついた。
全長(仰向けで、くちばし先端から尾の先までの長さ。)約15cm。
2.飼育等禁止のソウシチョウ
本種の飼育は、「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」で、
法施行前からの飼育を除き禁止されている。
本種の保管・運搬・輸入も禁止されている。
日本の侵略的外来種ワースト100 の1種。
そもそも、自然分布地は中国南部・ベトナム北部からミャンマー北部・インド(アッサム地方)・ヒマラヤ西部。
江戸時代から愛玩鑑賞用に移入し飼育されていた。
輸入は、日中国交正常化(1978年08月・日中平和友好条約調印)もあり、1980年代以降増えた。
野生化は、愛玩鑑賞者からの逸出や経営破綻の輸入・販売業者の大量放鳥と考えられる。
生息確認(野外定着)は、1931年(昭和6)に神戸市・再度山(ふたたびさん・六甲山地・標高468m)、
他地域では1980年代前半以降。
繁殖記録は、近畿(兵庫・大阪・和歌山・奈良)、東海(三重・愛知・静岡)、九州(宮崎・熊本・大分・福岡)、
関東(神奈川・山梨・東京・茨城)の15都府県にある。
分布記録は、近畿・中国・四国・九州の全府県及び岐阜・福井・長野・群馬・埼玉・栃木・山形の各県にある。
営巣場所が競合する在来鳥類(メジロ・ウグイス・コマドリ・コルリなど)は悪影響を受ける可能性がある。
餌が競合するだけでなく、在来鳥類の巣にある卵を食べる可能性もある。
1910~1920年代に観賞用に移入・放鳥されたハワイでは、在来鳥類減少の一因と考えられている。
学名:Leiothrix lutea チドリ科
引用・参考文献等:*独立行政法人 国立環境研究所 侵入生物データベース
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2013年03月19日 撮影地:東京都文京区・椿山荘庭園