19の舞台を巡るF1一行の終着点、アブダビのヤス・マリー
ナ・サーキットにて、28日(土)日本時間22時から2015年
FIA F1世界選手権第19戦アブダビGP予選が実施された。
初日と2日目に計3回行われたフリー走行はいずれもメル
セデスコンビが1-2を決めている。
予選開始時の空は沈みゆく夕日の色に淡く染まっており、
気温27℃、路面温度36℃、湿度65%のドライコンディショ
ンだった。
予選Q1が始まるとリカルドとクビアトのレッドブルデュオが
真っ先にコースに入る。
マクラーレンのガレージからはスーパーソフトを履いたアロ
ンソが姿を見せ、ややあってからバトンも同じコンパウンド
でタイムアタックを開始する。
タイムシート上ではメルセデスのハミルトンを筆頭にロズベ
ルグ、ライコネン(フェラーリ)、マルドナド(ロータス)、グロ
ージャン(同)がトップ5に並ぶ。
Q1終盤はメルセデス勢とライコネン以外の全員がオプショ
ンを使ってタイム更新に乘り出し、フォース・インディアのペ
レスとヒュルケンベルグが3番手と4番手につけた。
ノックアウトゾーン付近では15番手からさらに上のポジショ
ンを目指していたアロンソがパンクチャーを喫し、タイムア
タックを中断してピットレーンへ戻っていった。また、なんと
フェラーリのベッテルもタイム更新ができず、予選16番手に
沈んでいる。
Q1でノックアウトされたのはベッテル、アロンソ、エリクソン
(ザウバー)、スティーブンス(マノー・マルシャ)、メルヒ(同)
だった。
Q2が始まる頃には日がほとんど沈みきり、アブダビの空を
夕闇が覆いつつあった。最初にコースインしたのはウィリ
アムズのマッサで、メルセデス勢もそれに続く。
ライバルたちが最初のタイムアタックを終えて戻ってきたタ
イミングでライコネンがコースへ向かい、ハミルトンとロズ
ベルグに次ぐ3番手タイムを刻んだ。
Q3にコマを進めたのはハミルトンをはじめ、ロズベルグ、
ぺレス、ライコネン、リカルド、ボッタス(ウィリアムズ)、ヒュ
ルケンベルグ、クビアト、マッサ、サインツ(トロ・ロッソ)の
10名。
トロ・ロッソのフェルスタッペン以下、バトン、マルドナド、ナ
ッサー(ザウバー)、グロージャンがQ2で予選を終えた。
Q3ではフォース・インディアの2台が先陣を切り、サインツ
を除く9名が順次タイム計測に入る。暫定ポールポジション
につけたのはロズベルグで、ハミルトンは0.278秒差の2番
手。強豪チームを抑えてフォース・インディアのペレスが3
番手に入って いた。
9人がいったんピットに帰還した後、今度はリカルドからラ
ストアタックが始まった。サインツを含めた10台すべてがコ
ース上に集結し、まずはハミルトンがロズベルグのタイムを
上回る。しかし、ロズベルグがさらに早いペースを発揮し、
僚友に0.377秒差をつけて6戦連続でポールポジションを獲
得した。
3番手ライコネン以降はペレス、リカルド、ボッタス、ヒュルケ
ンベルグ、マッサ、クビアト、サインツが予選トップ10に名を
連ねた。
アロンソはパンクチャーでQ2進出ならず、でも決勝では頑
張ってくれるでしょう!