欧州ラウンド始まりの地、スペインのシルクイート・デ・バル
セロナ・カタルーニャにて、14日(土)日本時間21時から2016
年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP予選が実施された。
事前に行われた土曜フリー走行ではメルセデスのロズベル
グがトップタイムを刻み、チームメイトのハミルトンが0.126秒
差でそれに続いている。3番手に入ったフェラーリのベッテル
の後ろには今週末からレッドブルドライバーとなったフェルス
タッペン(元トロ・ロッソ)が控え、もう一台のレッドブルを駆る
リカルドが5番手だった。
気温22℃、路面温度42℃、湿度49%のドライコンディションで
Q1がスタートすると、ソフトタイヤを履いたマノーのバリアント
とウェーレインが先陣を切る。フォース・インディアの2台が最
初の1周だけハードを使ったものの。同チームのドライバーた
ちを含め全車がソフトタイヤでタイムアタックに乗り出した。
王者メルセデスはロズベルグが1分23秒フラット、ハミルトンが
同じく1分23秒台を計測して早々にピットへ戻っていく。3番手
につけたのがフェルスタッペンで、ライコネンとベッテルのフェ
ラーリ勢がトップ5につけるも、最後にタイムアタックを開始した
フェルスタッペンの僚友リカルドが4番手に飛び込んだ。
終盤は暫定10番手以降のドライバーがQ2行きを目指してプッ
シュし、マクラーレンのアロンソとバトンは11番手と12番手でそ
ろって第一関門を通過。対してウィリアムズのマッサはノックア
ウトゾーンに転落し、17番手パーマー(ルノー)を始めマッサ、エ
リクソン(ザウバー)、ナッサー(同)、ウェーレイン、バリアントが
Q1で予選を終えた。
Q2で最初に動いたのはメルセデスで、ハミルトンが今週末最速
となる1分22秒159をたたき出し、ロズベルグが0.6秒遅れの2番
手につける。フェルスタッペンとリカルドの新レッドブルコンビが
3番手と4番手タイムを記録した後でフェラーリの2台が出陣し、
3番手からはフェルスタッペン、ライコネン、ベッテル、リカルドと
いう並びに入れ替わった。
上位5名以外がQ2ラストアタックに臨み、地元スペイン出身のサ
インツ(トロ・ロッソ)とアロンソが9番手と10番手でQ3行きの切符
をつかむ。
11番手のヒュルケンベルグ(フォース・インディア)以降、バトン、
クビアト(トロ・ロッソ)、グロージャン(ハースF1)、マグヌッセン(
ルノー)、グティエレス(ハースF1)の予選順位がここで決した。
Q3でもハミルトンとロズベルグの順でメルセデス勢からコースに
向かうも、ハミルトンはターン10でタイヤにフラットスポットを作っ
てしまう。最初のアタックラップではロズベルグがトップに立ち、
ミスを犯したハミルトンを抑えてフェルスタッペンが2番手につけ
た。3番手ハミルトンからベッテル、ライコネンまでの5名が初回
のタイムアタックを済ませ、残る5名はセッション後半の1アタック
に賭ける。
最後には10台すべてがコース上に揃い、ハミルトンが渾身のア
タックで1分22秒000をマーク。ロズベルグは0.280秒届かず、ハ
ミルトンがポールポジションを獲得した。
2列目に並ぶのはQ3で新チームメイトを上回った3番手リカルド
と4番手フェルスタッペンのレッドブル勢。以下、ライコネン、ベッ
テル、ボッタス、サインツ、ペレス、アロンソが予選トップ10に名
を連ねた。
マクラーレン・ホンダ、2戦連続のダブル入賞を期待しましょう!