青と白のコントラストを奏でる空が美しいシルク
イート・デ・バルセロナ・カタルーニャで14日(日)、
2017年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝
が開催され、メルセデスのハミルトンがポール・
トゥ・ウィンを飾った。
前日の予選はメルセデス勢とフェラーリ勢が100
分の数秒を争う激戦を繰り広げ、最終的にはハミ
ルトンがポールタイムを刻んだものの、フェラーリ
のベッテルガ0051秒差と気迫の走りを披露してフ
ロントローを獲得。2列目からもう一台のメルセデ
スを駆るボッタスとフェラーリのライコネンがス
タートした。
スタートにミディアムタイヤを選んだのは後方17
番手パーマー(ルノー)と最後列のクビアト(トロ・
ロッソ)とバンド―ルン(マクラーレン)。バンド―ル
ンはレース前にセンサートラブルが発覚したのに
伴って交換を強いられたエネルギー貯蔵とコント
ロールエレクトロニクスが5基目に達したことから
合計10グリッド降格ペナルティを受けている。
フォーメーションラップが始まった時点でバルセロ
ナの天候は晴れ、気温24℃、路面温度44℃、湿
度42%のドライコンディション。1周4.655㎞のカタロ
ニア・サーキットでのレースは66周で争われた。
シグナル消灯と同時にハミルトンがターン1に向
けて加速するも、先にスピードに乗った2番手ス
タートのベッテルがリードを奪う。ただ、その後方
ではボッタス、ライコネン、レッドブルのフェルス
タッペンがサイド・バイ・サイドのバトルでターン1
に飛び込み、インサイドをとったボッタスがライコ
ネンに接触したはずみで外側にいたフェルスタッ
ペンとライコネンが交錯してしまい、2人ともマシン
にダメージを負った。
時同じくして7番手からスタートしたマクラーレンの
アロンソがウィリアムズのマッサと接触し、グラベ
ルにはまる。一方、マッサはパンクチャーを抱え
て緊急ピットインを強いられ、最後尾で隊列に戻っている。
ライコネンとフェルスタッペンはインシデント後も走
行していたが、ライコネンはピットにたどり着く前
にストップ。フェルスタッペンはピットに帰還を果た
すも、そのままガレージにマシンを収めてしまった。
先頭に立ったベッテルとハミルトンは2.5秒ほどの
間隔でそれぞれにペースアップを図るが、3番手
にいるボッタスが少しずつ遅れていく。徐々にハミ
ルトンがタイムを削り始める中、フェラーリが先に
動いて15周目にベッテルのタイヤを新品のソフト
に交換した。逆転を狙うメルセデスはハミルトンと
ボッタスにステイアウトを指示し、そこから7周を経
てハミルトンが最初のピットストップを終えてい
る。メルセデスはハミルトンに新しいミディアムタイ
ヤのセットを履かせてコースに送り出した。
第1スティントを長くしたボッタスはベッテルに接近
されながらも巧みにマシンを操ってオーバーテイ
クを許さない。チームメイトのハミルトンに周回遅
れのマシンを料理しながら差を詰めるチャンスを
与えたボッタスだったが、ハミルトンがようやく2人
を視界にとらえ始めたところでベッテルが攻防戦
に終止符を打った。ボッタスは結局、27周目に最
初のピットストップを行い、ハミルトンと同じくミディ
アムタイヤに交換している。
隊列が落ち着きを見せ始めた34周目、ポイント圏
外でポジションを争っていたマッサとバンド―ルン
が接触。ホームストレートでマクラーレンマシンに
追いついたマッサがターン1のインに飛び込んだ
ところ、アウト側からドアを閉める恰好となったバ
ンド―ルンとぶつかり、勢いでバンド―ルンがコー
スオフを喫した。バンド―ルンはマシンにダメージ
を負っており、グラベルに乗り上げて停車したた
め、黄旗を経てバーチャルセーフティカーが発令
されたが、2周ほどで解除されている。
コースがクリアになったタイミングで最後のピット
ストップを行ったベッテル。ピットレーンを出てきた
ところにハミルトンが襲来し、超接近状態でターン
1に向かったところ、わずかにマシンが触れてハミ
ルトンがコース外に押し出された。ランオフエリア
を抜けてコースに戻ったハミルトンはベッテルの
後ろにつく。スチュワードの審議は行われず、
レーシングインシデントと判断されている。
その直後、3番手を走っていたボッタスにエンジン
トラブルが発生。「パワーがない」と無線で訴えた
ボッタスのマシンはリアのフロア部分に炎が確認
され。コース脇にマシンを止めるよう指示を受け
てリタイヤを喫した。
最終スティントにミディアムを履いたベッテルに対
し、ペースの速いソフトタイヤを選んだハミルトン
は終盤の対決に備えて早めに追い抜きたいが、
ベッテルも簡単には抜かせず、チャンピオン経験
者同士が巧みな走りで魅了。それでも、直線で
フェラーリのスリップに入ったハミルトンが43周目
にリードを奪い返して先頭に立つ。しばらく、思う
ようなペースを出せなかったが、数周を走るとラッ
プタイムが落ち着き、ベッテルとの間隔は3秒前
後で推移した。
ハミルトンはその後、4番手にいたフォース・イン
ディアのペレスまでをも周回遅れにし、最後まで
ベッテルを近づけさせぬままトップでチェッカーを
受けている。2位ベッテル、3位にレッドブルのリカ
ルドが入って表彰台に上った。
4位以下、入賞はペレス、オコン(フォース・イン
ディア)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、ウェーレイン
(ザウバー)、サインツ(トロ・ロッソ)、クビアト、グ
ロージャン(ハースF1)だ。1ストップ戦略を成功さ
せたウェーレインは最初で最後のタイヤ交換に向
かう際、ピットエントリーのボラード右側を維持で
きなかったとして5秒のタイムペナルティを食らっ
たおり、レース中はポジションダウンの可能性も
考えられたが、後続とのギャップをつけてゴール
した結果、レースタイムに5秒が加算されても7位
をキープした。
マクラーレンのアロンソは12位完走を果たしてい
る。
アロンソは次回、モナコGPを欠場し、インディ500
に参戦します。
全く違ったレースでどんな結果を残せるでしょう
か、楽しみではあります。
イート・デ・バルセロナ・カタルーニャで14日(日)、
2017年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝
が開催され、メルセデスのハミルトンがポール・
トゥ・ウィンを飾った。
前日の予選はメルセデス勢とフェラーリ勢が100
分の数秒を争う激戦を繰り広げ、最終的にはハミ
ルトンがポールタイムを刻んだものの、フェラーリ
のベッテルガ0051秒差と気迫の走りを披露してフ
ロントローを獲得。2列目からもう一台のメルセデ
スを駆るボッタスとフェラーリのライコネンがス
タートした。
スタートにミディアムタイヤを選んだのは後方17
番手パーマー(ルノー)と最後列のクビアト(トロ・
ロッソ)とバンド―ルン(マクラーレン)。バンド―ル
ンはレース前にセンサートラブルが発覚したのに
伴って交換を強いられたエネルギー貯蔵とコント
ロールエレクトロニクスが5基目に達したことから
合計10グリッド降格ペナルティを受けている。
フォーメーションラップが始まった時点でバルセロ
ナの天候は晴れ、気温24℃、路面温度44℃、湿
度42%のドライコンディション。1周4.655㎞のカタロ
ニア・サーキットでのレースは66周で争われた。
シグナル消灯と同時にハミルトンがターン1に向
けて加速するも、先にスピードに乗った2番手ス
タートのベッテルがリードを奪う。ただ、その後方
ではボッタス、ライコネン、レッドブルのフェルス
タッペンがサイド・バイ・サイドのバトルでターン1
に飛び込み、インサイドをとったボッタスがライコ
ネンに接触したはずみで外側にいたフェルスタッ
ペンとライコネンが交錯してしまい、2人ともマシン
にダメージを負った。
時同じくして7番手からスタートしたマクラーレンの
アロンソがウィリアムズのマッサと接触し、グラベ
ルにはまる。一方、マッサはパンクチャーを抱え
て緊急ピットインを強いられ、最後尾で隊列に戻っている。
ライコネンとフェルスタッペンはインシデント後も走
行していたが、ライコネンはピットにたどり着く前
にストップ。フェルスタッペンはピットに帰還を果た
すも、そのままガレージにマシンを収めてしまった。
先頭に立ったベッテルとハミルトンは2.5秒ほどの
間隔でそれぞれにペースアップを図るが、3番手
にいるボッタスが少しずつ遅れていく。徐々にハミ
ルトンがタイムを削り始める中、フェラーリが先に
動いて15周目にベッテルのタイヤを新品のソフト
に交換した。逆転を狙うメルセデスはハミルトンと
ボッタスにステイアウトを指示し、そこから7周を経
てハミルトンが最初のピットストップを終えてい
る。メルセデスはハミルトンに新しいミディアムタイ
ヤのセットを履かせてコースに送り出した。
第1スティントを長くしたボッタスはベッテルに接近
されながらも巧みにマシンを操ってオーバーテイ
クを許さない。チームメイトのハミルトンに周回遅
れのマシンを料理しながら差を詰めるチャンスを
与えたボッタスだったが、ハミルトンがようやく2人
を視界にとらえ始めたところでベッテルが攻防戦
に終止符を打った。ボッタスは結局、27周目に最
初のピットストップを行い、ハミルトンと同じくミディ
アムタイヤに交換している。
隊列が落ち着きを見せ始めた34周目、ポイント圏
外でポジションを争っていたマッサとバンド―ルン
が接触。ホームストレートでマクラーレンマシンに
追いついたマッサがターン1のインに飛び込んだ
ところ、アウト側からドアを閉める恰好となったバ
ンド―ルンとぶつかり、勢いでバンド―ルンがコー
スオフを喫した。バンド―ルンはマシンにダメージ
を負っており、グラベルに乗り上げて停車したた
め、黄旗を経てバーチャルセーフティカーが発令
されたが、2周ほどで解除されている。
コースがクリアになったタイミングで最後のピット
ストップを行ったベッテル。ピットレーンを出てきた
ところにハミルトンが襲来し、超接近状態でターン
1に向かったところ、わずかにマシンが触れてハミ
ルトンがコース外に押し出された。ランオフエリア
を抜けてコースに戻ったハミルトンはベッテルの
後ろにつく。スチュワードの審議は行われず、
レーシングインシデントと判断されている。
その直後、3番手を走っていたボッタスにエンジン
トラブルが発生。「パワーがない」と無線で訴えた
ボッタスのマシンはリアのフロア部分に炎が確認
され。コース脇にマシンを止めるよう指示を受け
てリタイヤを喫した。
最終スティントにミディアムを履いたベッテルに対
し、ペースの速いソフトタイヤを選んだハミルトン
は終盤の対決に備えて早めに追い抜きたいが、
ベッテルも簡単には抜かせず、チャンピオン経験
者同士が巧みな走りで魅了。それでも、直線で
フェラーリのスリップに入ったハミルトンが43周目
にリードを奪い返して先頭に立つ。しばらく、思う
ようなペースを出せなかったが、数周を走るとラッ
プタイムが落ち着き、ベッテルとの間隔は3秒前
後で推移した。
ハミルトンはその後、4番手にいたフォース・イン
ディアのペレスまでをも周回遅れにし、最後まで
ベッテルを近づけさせぬままトップでチェッカーを
受けている。2位ベッテル、3位にレッドブルのリカ
ルドが入って表彰台に上った。
4位以下、入賞はペレス、オコン(フォース・イン
ディア)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、ウェーレイン
(ザウバー)、サインツ(トロ・ロッソ)、クビアト、グ
ロージャン(ハースF1)だ。1ストップ戦略を成功さ
せたウェーレインは最初で最後のタイヤ交換に向
かう際、ピットエントリーのボラード右側を維持で
きなかったとして5秒のタイムペナルティを食らっ
たおり、レース中はポジションダウンの可能性も
考えられたが、後続とのギャップをつけてゴール
した結果、レースタイムに5秒が加算されても7位
をキープした。
マクラーレンのアロンソは12位完走を果たしてい
る。
アロンソは次回、モナコGPを欠場し、インディ500
に参戦します。
全く違ったレースでどんな結果を残せるでしょう
か、楽しみではあります。