夜景がまばゆいマリーナ・ベイに特設されたシン
ガポール市街地サーキットを舞台に2017年FIA
F1世界選手権第14戦シンガポールGP決勝レー
スが開催され、メルセデスのミルトンが波乱の
レースを制した。
シンガポールを苦手とするメルセデスが苦戦を強
いられる中、週末を通してレッドブルが速さを示し
たが、土曜日に行われた予選でポールポジション
を手に入れたのはフェラーリのベッテル。Q3で
ラップをまとめることに成功したベッテルは1分39
秒491をたたき出している。レッドブルのフェルス
タッペンが0.323秒差で2番手に入り、相棒のリカ
ルドが3番手に食い込んだ。フェラーリを駆るライ
コネンを挟んでメルセデス勢はハミルトンが5番
手、ボッタスは6番手にとどまった。
ザウバーのエリクソンがギアボックスを交換して
予選に挑んだため、5グリッド降格処分を受けた
ものの、20番手でQ1敗退を喫しており、スタート
位置に変更はない。
全長5.065kmを誇るシンガポール市街地サーキッ
トに人口照明が灯された決勝レースは61周で争
われる予定だったが、今年は2時間レースの規定
に従ってチェッカーが振られている。雨が降りしき
る中、気温28℃、路面温度32℃、湿度76%のウ
エットコンディションでスタート時刻を迎えた。ピレ
リがシンガポールの一戦に用意したドライタイヤ
はソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3種類。
決勝用にソフトとスーパーソフトを1セットずつ確
保するよう義務付けられるも、ウエット路面とあっ
て全車が雨天用タイヤでフォーメーションラップに
臨んだ。
シグナルが消えた後、好発進したライコネンが左
を取り、フェルスタッペンを挟む形で右側にベッテ
ルが並んでターン1に向かうも、その手前でライコ
ネンとフェルスタッペンが接触! ベッテルもぶつ
かったようだが、ひとまずターン1を通過していく。
コースを飛び出したライコネンが隊列に戻ろうとし
た際に再度フェルスタッペンとぶつかってしまい、
さらにダメージを負って2台ともレース終了となっ
た。その際、マクラーレンのアロンソも巻き込ま
れ、マシンが大きくはずんだが、多少なりとマシン
に損傷がありながらも走行を続けている。
その頃、ベッテルが単独スピンを喫してしまい、ス
タート直後の接触の影響があったようでマシンダ
メージがひどく、ベッテルもマシンを降りた。これ
で上位チームの3台が戦線離脱。とりわけフェ
ラーリは2台とも姿を消しており、チャンスが一転、
最悪の週末となってしまった。
このインシデントでセーフティカーが導入され、混
乱のさなかに先頭に躍り出たのはハミルトン。リ
カルドが2番手につき、ヒュルケンベルグが3番手
に上がった。セーフティカーは4周目の終わりに解
除されてリスタートを迎える。
雨脚は弱まっていたようだが、水しぶきが激しく上
がるエリアもあり、難しい状況が続いた。ダメージ
を抱えながら走るアロンソはマクラーレンにマシン
状態を確認するも、ピットウオールではマシン
データを得られていないとのことで「自分でやって
もらうほかない」との返答が伝えられている。た
だ、8周目の途中でアロンソからチームに問題多
発によりリタイアすべきとの意見が伝えられ、マク
ラーレンはレース断念の判断を下した。
その3周後、必死にドライブに集中していたトロ・
ロッソのクビアトがバリアに突進してクラッシュし
てしまい、再びセーフティカーが出動する。クビア
トはスピードをコントロールできておらず、コー
ナーを曲がりきれなかったようだ
このタイミングでレッドブルがリカルドをピットに呼
び入れてタイヤを交換。新しいインターミディエイ
トタイヤを装着してコースに戻る。ルノー勢とマク
ラーレンのバンドールンもタイヤ交換を済ませた
が、メルセデスの2台とトロ・ロッソのサインツはス
テイアウトを選んだ。他に、ウィリアムズ勢とハー
スF1のグロージャン、ザウバーのウェーレインも
スタートと同じタイヤを履き続けている。
ウエットタイヤでステイアウトしていたマッサはマ
グヌッセン(ハースF1)とオコン(フォース・インディ
ア)に追い抜かれた後、ピットに戻ってインターディ
エイトタイヤに交換。最後までウエットタイを履き続け
たウェーレインは22周目の終わりにイターミディエイト
に履き替えた。
ハミルトンが25周を走り終える頃、ハースF1が動
く。マグヌッセンをピットに呼び入れ、ウルトラソフ
トタイヤを履かせてコースに送り出した。ウィリア
ムズも同様にマッサのタイヤをウルトラソフトに変
えている。雨天用タイヤのままではポジションアッ
プが難しいと見た下位グループの面々が賭けに
出た格好だ。
マグヌッセンがセクター1のファステストを更新した
のを見て他陣営も動きを活発化させ、レッドブル
は28周目の最後にリカルドをピットインさせてウ
ルトラソフトに交換した。他の上位勢もドライタイ
ヤに切り替えたため、ハミルトンもならって30周目
をスタートさせる。トップ4に並んだドライバーは
ユーズドタイヤを選択。
そこからしばらく上位勢のオーダーに大きな変化
はなく、38周目にザウバーのエリクソンがアン
ダーソン橋でスピンを喫してガードレールにリアか
らぶつかり、3度目のセーフティカー出動となっ
た。コース幅が狭い場所でのアクシデントだった
ため、マシン回収に時間を要し、
ハミルトンはバーチャルセーフティカーで十分で
はないかと嘆いたが、ザウバーマシンがコース上
にとどめておくことはできないため、コースマー
シャルがタイミングを見ながら対応にあたった。
2時間レースの規定まで残り30分を切った後、41
周目の終わりにセーフティカーピリオドが終了。リ
スタートではポジションの入れ替わりがなく、ハミ
ルトンが先頭をキープして厳しいレースの終盤に
入った。その中でヒュルケンベルグとマグヌッセン
はマシントラブルによりリタイアを喫した。
全体的に安定した状態となった終盤はポジション
の変化もなく、レーススタートから2時間経過後、
58周を走り切った時点でトップに立っていたハミ
ルトンが優勝を果たし、リカルドが2位、ボッタスが
3位で表彰台に上っている。
4位以下、入賞したのはサインツ、ペレス、バン
ドールン、ウィリアムズのストロール、グロージャ
ン、オコンだ。マッサとウェーレインが完走を果た
した。
マクラーレン・ホンダは、大波乱の中、アロンソは
スタートで3番手に上がっていましたが、フェルス
タッペンとライコネンのインシデントに巻き込まれ、
結果リタイヤ。
バンド―ルンは、7位完走。
次戦のセパンで、もっと結果を出して欲しいです
ね。
ガポール市街地サーキットを舞台に2017年FIA
F1世界選手権第14戦シンガポールGP決勝レー
スが開催され、メルセデスのミルトンが波乱の
レースを制した。
シンガポールを苦手とするメルセデスが苦戦を強
いられる中、週末を通してレッドブルが速さを示し
たが、土曜日に行われた予選でポールポジション
を手に入れたのはフェラーリのベッテル。Q3で
ラップをまとめることに成功したベッテルは1分39
秒491をたたき出している。レッドブルのフェルス
タッペンが0.323秒差で2番手に入り、相棒のリカ
ルドが3番手に食い込んだ。フェラーリを駆るライ
コネンを挟んでメルセデス勢はハミルトンが5番
手、ボッタスは6番手にとどまった。
ザウバーのエリクソンがギアボックスを交換して
予選に挑んだため、5グリッド降格処分を受けた
ものの、20番手でQ1敗退を喫しており、スタート
位置に変更はない。
全長5.065kmを誇るシンガポール市街地サーキッ
トに人口照明が灯された決勝レースは61周で争
われる予定だったが、今年は2時間レースの規定
に従ってチェッカーが振られている。雨が降りしき
る中、気温28℃、路面温度32℃、湿度76%のウ
エットコンディションでスタート時刻を迎えた。ピレ
リがシンガポールの一戦に用意したドライタイヤ
はソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3種類。
決勝用にソフトとスーパーソフトを1セットずつ確
保するよう義務付けられるも、ウエット路面とあっ
て全車が雨天用タイヤでフォーメーションラップに
臨んだ。
シグナルが消えた後、好発進したライコネンが左
を取り、フェルスタッペンを挟む形で右側にベッテ
ルが並んでターン1に向かうも、その手前でライコ
ネンとフェルスタッペンが接触! ベッテルもぶつ
かったようだが、ひとまずターン1を通過していく。
コースを飛び出したライコネンが隊列に戻ろうとし
た際に再度フェルスタッペンとぶつかってしまい、
さらにダメージを負って2台ともレース終了となっ
た。その際、マクラーレンのアロンソも巻き込ま
れ、マシンが大きくはずんだが、多少なりとマシン
に損傷がありながらも走行を続けている。
その頃、ベッテルが単独スピンを喫してしまい、ス
タート直後の接触の影響があったようでマシンダ
メージがひどく、ベッテルもマシンを降りた。これ
で上位チームの3台が戦線離脱。とりわけフェ
ラーリは2台とも姿を消しており、チャンスが一転、
最悪の週末となってしまった。
このインシデントでセーフティカーが導入され、混
乱のさなかに先頭に躍り出たのはハミルトン。リ
カルドが2番手につき、ヒュルケンベルグが3番手
に上がった。セーフティカーは4周目の終わりに解
除されてリスタートを迎える。
雨脚は弱まっていたようだが、水しぶきが激しく上
がるエリアもあり、難しい状況が続いた。ダメージ
を抱えながら走るアロンソはマクラーレンにマシン
状態を確認するも、ピットウオールではマシン
データを得られていないとのことで「自分でやって
もらうほかない」との返答が伝えられている。た
だ、8周目の途中でアロンソからチームに問題多
発によりリタイアすべきとの意見が伝えられ、マク
ラーレンはレース断念の判断を下した。
その3周後、必死にドライブに集中していたトロ・
ロッソのクビアトがバリアに突進してクラッシュし
てしまい、再びセーフティカーが出動する。クビア
トはスピードをコントロールできておらず、コー
ナーを曲がりきれなかったようだ
このタイミングでレッドブルがリカルドをピットに呼
び入れてタイヤを交換。新しいインターミディエイ
トタイヤを装着してコースに戻る。ルノー勢とマク
ラーレンのバンドールンもタイヤ交換を済ませた
が、メルセデスの2台とトロ・ロッソのサインツはス
テイアウトを選んだ。他に、ウィリアムズ勢とハー
スF1のグロージャン、ザウバーのウェーレインも
スタートと同じタイヤを履き続けている。
ウエットタイヤでステイアウトしていたマッサはマ
グヌッセン(ハースF1)とオコン(フォース・インディ
ア)に追い抜かれた後、ピットに戻ってインターディ
エイトタイヤに交換。最後までウエットタイを履き続け
たウェーレインは22周目の終わりにイターミディエイト
に履き替えた。
ハミルトンが25周を走り終える頃、ハースF1が動
く。マグヌッセンをピットに呼び入れ、ウルトラソフ
トタイヤを履かせてコースに送り出した。ウィリア
ムズも同様にマッサのタイヤをウルトラソフトに変
えている。雨天用タイヤのままではポジションアッ
プが難しいと見た下位グループの面々が賭けに
出た格好だ。
マグヌッセンがセクター1のファステストを更新した
のを見て他陣営も動きを活発化させ、レッドブル
は28周目の最後にリカルドをピットインさせてウ
ルトラソフトに交換した。他の上位勢もドライタイ
ヤに切り替えたため、ハミルトンもならって30周目
をスタートさせる。トップ4に並んだドライバーは
ユーズドタイヤを選択。
そこからしばらく上位勢のオーダーに大きな変化
はなく、38周目にザウバーのエリクソンがアン
ダーソン橋でスピンを喫してガードレールにリアか
らぶつかり、3度目のセーフティカー出動となっ
た。コース幅が狭い場所でのアクシデントだった
ため、マシン回収に時間を要し、
ハミルトンはバーチャルセーフティカーで十分で
はないかと嘆いたが、ザウバーマシンがコース上
にとどめておくことはできないため、コースマー
シャルがタイミングを見ながら対応にあたった。
2時間レースの規定まで残り30分を切った後、41
周目の終わりにセーフティカーピリオドが終了。リ
スタートではポジションの入れ替わりがなく、ハミ
ルトンが先頭をキープして厳しいレースの終盤に
入った。その中でヒュルケンベルグとマグヌッセン
はマシントラブルによりリタイアを喫した。
全体的に安定した状態となった終盤はポジション
の変化もなく、レーススタートから2時間経過後、
58周を走り切った時点でトップに立っていたハミ
ルトンが優勝を果たし、リカルドが2位、ボッタスが
3位で表彰台に上っている。
4位以下、入賞したのはサインツ、ペレス、バン
ドールン、ウィリアムズのストロール、グロージャ
ン、オコンだ。マッサとウェーレインが完走を果た
した。
マクラーレン・ホンダは、大波乱の中、アロンソは
スタートで3番手に上がっていましたが、フェルス
タッペンとライコネンのインシデントに巻き込まれ、
結果リタイヤ。
バンド―ルンは、7位完走。
次戦のセパンで、もっと結果を出して欲しいです
ね。