少し雲が多かったものの、秋晴れの鈴鹿サー
キットで8日(日)、2017年FIA F1世界選手権第16
戦日本GP決勝レースが開催され、メルセデスの
ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。
前日の予選で他者を寄せ付けず、1分27秒319の
スーパーラップでポールポジションを獲得したハミ
ルトン。僚友ボッタスが2番手に続いたが、予定外
のギアボックス交換でグリッドペナルティを科せら
れたため、フロントローにはハミルトンのライバル
であるベッテル(フェラーリ)が並んだ。
ボッタス以外ではフェラーリのライコネンが同じく
ギアボックス交換で降格処分を受け、マクラーレ
ンのアロンソ、トロ・ロッソのサインツ、ルノーの
パーマーがエンジン交換に伴う大量のグリッドペ
ナルティを科せられた。そのため、ポールシッター
のハミルトン以外は予選順位からスターティング
グリッドが変更となっている。
全長5.807kmの鈴鹿サーキットを舞台に53周で争
われた決勝は気温25℃、路面温度42℃、湿度
59%のドライコンディションでスタート時刻を迎え
る。鈴鹿にミディアム、ソフト、スーパーソフトのド
ライタイヤを持ち込んだピレリはレース中にミディ
アムまたはソフトのいずれか1セットを使用するよ
う義務付けた。
シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンは
隣のベッテルをカバーしながらターン1に飛び込
み、後方ではバンドールンがコースを飛び出して
大きく順位を落としてしまう。さらに、トロ・ロッソと
最後のレースに挑んだサインツが混戦のさなか
にスピンを喫してグラベルにはまり、コースに戻
れぬままマシンを降りることになった。サインツは
無線を通して「こんな最後になっちゃってごめん」
とチームに謝罪している。
黄旗が振られる中、ペースが上がらないベッテル
を後続ドライバーが次々に追い抜き、ベッテルが
6番手に後退した状態で2周目に入ると、サインツ
のトロ・ロッソマシン撤去のため、セーフティカー
が導入される。3周目の終わりにセーフティカーが
解除されると、ホームストレートでベッテルがペレ
ス(フォース・インディア)にオーバーテイクを許
し、結局、チームからピットインの指示が出てマシ
ンをガレージに収めた。しばらくコックピットに座っ
たままだったベッテルだが、最終的にリタイアが
確定している。
ハミルトンが少しずつペースを上げていく中、ザ
ウバーのエリクソンがデグナーの1つ目を通過し
た後、グラベルにはまってタイヤウオールに突っ
込んだことでバーチャルセーフティカーが発令さ
れたが、2周ほどで解除されると、ホームストレー
トでフォース・インディアのオコンにリカルドが襲い
かかり、リカルドが3番手に上がった後、次のラッ
プでボッタスもオコンのオーバーテイクを成功させ
た。
中団では片翼を欠くフェラーリのライコネンがウィ
リアムズのマッサをかわして7番手に浮上。さらに
ライコネンはその先にいたフォース・インディア勢
を追いかけ、20周目のホームストレートでペレス
を料理した。
上位勢で最初に動いたのはレッドブル。フェルス
タッペンを22周目にピットに呼び入れ、新しいソフ
トタイヤを履かせてコースへと送り出した。フェル
スタッペンは戦略が異なるライコネンの目前で隊
列復帰し、前を抑えられることなく好タイムを連発
していく。フェルスタッペンの翌周にはメルセデス
もハミルトンのタイヤ交換を済ませている。その
間、先頭に立っていたリカルドは25周を走りきっ
て新しいタイヤに履き替え、ユーズドのスーパー
ソフトで第1スティントを走っていた中では最も遅
いピットストップとなった。
グリッドペナルティを踏まえて予選Q2のベストタイ
ムをソフトタイヤで刻んでいたライコネンは28周目
に入るタイミングでスーパーソフトタイヤに交換。
ボッタスはさらに3周引っ張ってピットストップを完
了した。ライコネンが新品セットを持っていた一方
でボッタスはユーズドしか残っておらず、少しでも
長くソフトで周回を稼いだようだ。
新品のソフトタイヤでスタートしたルノー勢はヒュ
ルケンベルグが39周目にピットストップを終える
も、その後、DRSが閉じないトラブルに見舞われ
て緊急ピットインを強いられ、結局、コースには戻
れずにマシンをガレージに入れている。パーマー
は41周目にスーパーソフトのニューセットに履き
替えた。
終盤の47周目、ウィリアムズのストロールがマシ
ントラブルでコースオフを喫し、右フロントタイヤに
パンクチャーを抱えてストップしてしまう。ストロー
ルはコースに戻ろうともがいたが、マシンが動か
ずコース脇に停車。これでバーチャルセーフティ
カーが発令された。
同じ頃、ポイント圏内では多くのバトルが繰り広
げられ、バーチャルセーフティカーが解除された
直後には先頭を走っていたハミルトンがバイブ
レーションを訴えて2番手のフェルスタッペンに接
近を許したほか、フォース・インディア勢が6番手
を競い、8番手はマグヌッセンとグロージャンの
ハースF1対決、ペースに苦戦しながら10番手を
キープしていたマッサには大好きな鈴鹿で気を吐
くアロンソが猛チャージをかけた。
どの攻防戦も1秒とない差で激しい競争となった
ものの、結局、ポジションは入れ替わらず、ハミル
トンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンと
リカルドのレッドブルコンビが2-3で表彰台に上っ
ている。
スタート直後に後退したマクラーレンのバンドール
ンは14位で完走した。
最後部スタートとなったマクラーレン・ホンダの
アロンソは、11位とわずかにポイント圏内には
届かなかったですが、頑張りましたね。
キットで8日(日)、2017年FIA F1世界選手権第16
戦日本GP決勝レースが開催され、メルセデスの
ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。
前日の予選で他者を寄せ付けず、1分27秒319の
スーパーラップでポールポジションを獲得したハミ
ルトン。僚友ボッタスが2番手に続いたが、予定外
のギアボックス交換でグリッドペナルティを科せら
れたため、フロントローにはハミルトンのライバル
であるベッテル(フェラーリ)が並んだ。
ボッタス以外ではフェラーリのライコネンが同じく
ギアボックス交換で降格処分を受け、マクラーレ
ンのアロンソ、トロ・ロッソのサインツ、ルノーの
パーマーがエンジン交換に伴う大量のグリッドペ
ナルティを科せられた。そのため、ポールシッター
のハミルトン以外は予選順位からスターティング
グリッドが変更となっている。
全長5.807kmの鈴鹿サーキットを舞台に53周で争
われた決勝は気温25℃、路面温度42℃、湿度
59%のドライコンディションでスタート時刻を迎え
る。鈴鹿にミディアム、ソフト、スーパーソフトのド
ライタイヤを持ち込んだピレリはレース中にミディ
アムまたはソフトのいずれか1セットを使用するよ
う義務付けた。
シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンは
隣のベッテルをカバーしながらターン1に飛び込
み、後方ではバンドールンがコースを飛び出して
大きく順位を落としてしまう。さらに、トロ・ロッソと
最後のレースに挑んだサインツが混戦のさなか
にスピンを喫してグラベルにはまり、コースに戻
れぬままマシンを降りることになった。サインツは
無線を通して「こんな最後になっちゃってごめん」
とチームに謝罪している。
黄旗が振られる中、ペースが上がらないベッテル
を後続ドライバーが次々に追い抜き、ベッテルが
6番手に後退した状態で2周目に入ると、サインツ
のトロ・ロッソマシン撤去のため、セーフティカー
が導入される。3周目の終わりにセーフティカーが
解除されると、ホームストレートでベッテルがペレ
ス(フォース・インディア)にオーバーテイクを許
し、結局、チームからピットインの指示が出てマシ
ンをガレージに収めた。しばらくコックピットに座っ
たままだったベッテルだが、最終的にリタイアが
確定している。
ハミルトンが少しずつペースを上げていく中、ザ
ウバーのエリクソンがデグナーの1つ目を通過し
た後、グラベルにはまってタイヤウオールに突っ
込んだことでバーチャルセーフティカーが発令さ
れたが、2周ほどで解除されると、ホームストレー
トでフォース・インディアのオコンにリカルドが襲い
かかり、リカルドが3番手に上がった後、次のラッ
プでボッタスもオコンのオーバーテイクを成功させ
た。
中団では片翼を欠くフェラーリのライコネンがウィ
リアムズのマッサをかわして7番手に浮上。さらに
ライコネンはその先にいたフォース・インディア勢
を追いかけ、20周目のホームストレートでペレス
を料理した。
上位勢で最初に動いたのはレッドブル。フェルス
タッペンを22周目にピットに呼び入れ、新しいソフ
トタイヤを履かせてコースへと送り出した。フェル
スタッペンは戦略が異なるライコネンの目前で隊
列復帰し、前を抑えられることなく好タイムを連発
していく。フェルスタッペンの翌周にはメルセデス
もハミルトンのタイヤ交換を済ませている。その
間、先頭に立っていたリカルドは25周を走りきっ
て新しいタイヤに履き替え、ユーズドのスーパー
ソフトで第1スティントを走っていた中では最も遅
いピットストップとなった。
グリッドペナルティを踏まえて予選Q2のベストタイ
ムをソフトタイヤで刻んでいたライコネンは28周目
に入るタイミングでスーパーソフトタイヤに交換。
ボッタスはさらに3周引っ張ってピットストップを完
了した。ライコネンが新品セットを持っていた一方
でボッタスはユーズドしか残っておらず、少しでも
長くソフトで周回を稼いだようだ。
新品のソフトタイヤでスタートしたルノー勢はヒュ
ルケンベルグが39周目にピットストップを終える
も、その後、DRSが閉じないトラブルに見舞われ
て緊急ピットインを強いられ、結局、コースには戻
れずにマシンをガレージに入れている。パーマー
は41周目にスーパーソフトのニューセットに履き
替えた。
終盤の47周目、ウィリアムズのストロールがマシ
ントラブルでコースオフを喫し、右フロントタイヤに
パンクチャーを抱えてストップしてしまう。ストロー
ルはコースに戻ろうともがいたが、マシンが動か
ずコース脇に停車。これでバーチャルセーフティ
カーが発令された。
同じ頃、ポイント圏内では多くのバトルが繰り広
げられ、バーチャルセーフティカーが解除された
直後には先頭を走っていたハミルトンがバイブ
レーションを訴えて2番手のフェルスタッペンに接
近を許したほか、フォース・インディア勢が6番手
を競い、8番手はマグヌッセンとグロージャンの
ハースF1対決、ペースに苦戦しながら10番手を
キープしていたマッサには大好きな鈴鹿で気を吐
くアロンソが猛チャージをかけた。
どの攻防戦も1秒とない差で激しい競争となった
ものの、結局、ポジションは入れ替わらず、ハミル
トンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンと
リカルドのレッドブルコンビが2-3で表彰台に上っ
ている。
スタート直後に後退したマクラーレンのバンドール
ンは14位で完走した。
最後部スタートとなったマクラーレン・ホンダの
アロンソは、11位とわずかにポイント圏内には
届かなかったですが、頑張りましたね。