快晴のモンツァ・サーキットで2日(日)、2018年FIA F1世界選手権第14戦イタリアGP決勝レースが開催され、メルセデスのハミルトンが逆転優勝を遂げた。
グリッド全体が大接戦の展開となった予選はラストアタックで見事な走りを披露したフェラーリのライコネンが1分19秒119のコースレコードをたたき出してポールポジションを獲得。2番手に相棒のベッテルが入り、ハミルトンが3番手に続いた。
イタリアGPに先だってパワーユニットを交換したレッドブルのリカルドとルノーのヒュルケンベルグは予選を前に最後列スタートが決まっており、ヒュルケンベルグは前戦ベルギーGPで科せられた10グリッド降格処分もあるため、20番グリッドに並び、リカルドが19番手スタートだ。
また、初日に実施された2回目のフリー走行で大クラッシュを喫し、内燃機関(ICE)を交換したザウバーのエリクソンもレギュレーションで定められた規定数を超えたエンジンコンポーネントの投入となったため、10グリッド降格処分を科せられている。エリクソンは予選を18番手で終えたが、それより上位だったリカルドとヒュルケンベルグが最後列に後退するため、スタート位置は予選順位と変わらない。
全長5.793kmを誇るモンツァ・サーキットのレースは53周で争われ、フェラーリファンの"ティフォシ"が見守る中、気温21.2℃、路面温度28.4℃、湿度69.1%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、レースではソフトもしくはミディアムのいずれかを使用することが義務付けられている。
毎年、大混戦となる最初のシケインへの飛び込みはライコネンが先頭をキープし、ベッテルの攻撃を何とか退けた。それでもライコネンを追い抜こうとチャンスを狙ったベッテルは後方のハミルトンからプレッシャーを受け、サイド・バイ・サイドでコーナーに突進して接触、ベッテルはスピンを喫してしまう。
また、ターン1の手前で後方集団に接触があり、トロ・ロッソのハートレーがマシンにダメージを受けて戦線離脱。ベッテルのフェラーリマシンからもデブリが落ちており、セーフティカーの出動となった。フロントウイングを破損したベッテルはセーフティカーが隊列を先導する中で緊急ピットインし、ノーズ交換を済ませ、タイヤをソフトに変えて戦列に戻っている。
3周目の最後にセーフティカーが解除され、リスタートのホームストレートでライコネンのスリップストリームに入ったハミルトンがターン1に向けてリードを奪うも、ライコネンが冷静に対処して2つ目のシケインでポジションを取り戻した。それでも諦めずに猛チャージをかけるハミルトンのプレッシャーを受けながらもライコネンはリードを守っている。
一方、一時は最後尾にまで後退したベッテルは次々にオーバーテイクを成功させ、20周目には8番手まで回復した。
1秒前後の攻防戦を続けていたライコネンとハミルトンのバトルに動きがあったのは21周目。フェラーリとメルセデスの両クルーがピット作業の準備を進める中、ピットレーンに入ってきたのはライコネンだけだった。ソフトタイヤに履き替えてコースに戻り、メルセデスは次のラップでもクルーがドライバーを迎え入れる用意を始めたものの、結局、ハミルトンはステイアウトを選択している。
コースの一部で若干の降雨が確認されるも、路面を濡らすほどの雨にはいたらず、先にタイヤを履き替えたライコネンは終盤のバトルに備えてプッシュを続けた。ハミルトンが第2スティントを開始したのは29周目。その時点でライコネンは5秒のリードを築いていたが、ステイアウトを続けるボッタスにスタックする格好でハミルトンに差を詰められていく。メルセデスからライコネンを抑え込むよう依頼されていたボッタスは第1スティントを36周に引き伸ばして役目を果たした。
30周目に2度目のタイヤ交換を実行してスーパーソフトタイヤを履いたベッテルは10番手から再びオーバーテイクを連発し、5番手にポジションを上げる。
左リアタイヤにダメージを抱えるライコネンはリードを守ろうと懸命のパフォーマンスを披露したが、ハミルトンの猛攻に逆らえず、45周目のターン1でハミルトンに逆転を許した。その2周前には接近戦を続けていたフェルスタッペンとボッタスがターン1で接触し、フェルスタッペンに弾かれる格好でボッタスはシケインを曲がれず、エスケープロードに逃げ込むインシデントが発生している。スチュワードの審議を経て、ボッタスにスペースを与えなかったとしてフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティが科せられた。
フェルスタッペンはペナルティを受けることが決まっているにもかかわらず、再び追いついてきたボッタスの攻撃に抗い続け、コース上でポジションを譲ることはなかった。
最終的にハミルトンがトップでチェッカーフラッグを受け、ライコネンが2位、ボッタスが3位で表彰台に上っている。4位以下、ベッテル、フェルスタッペン、グロージャン(ハースF1)、オコンとペレスのフォース・インディア勢、ルノーのサインツ、ウィリアムズのストロールが入賞を果たしてポイントを獲得した。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは9番手スタートだったものの、15位完走にとどまっている。
リスタート時にアロンソやリカルドと接触しリアにダメージを受け完走はしましたが15位と残念でした。
ハートレーはスタート時に他車に挟まれてしまいリタイヤとこれも残念でした。
次回、シンガポールGPに期待しましょう!
グリッド全体が大接戦の展開となった予選はラストアタックで見事な走りを披露したフェラーリのライコネンが1分19秒119のコースレコードをたたき出してポールポジションを獲得。2番手に相棒のベッテルが入り、ハミルトンが3番手に続いた。
イタリアGPに先だってパワーユニットを交換したレッドブルのリカルドとルノーのヒュルケンベルグは予選を前に最後列スタートが決まっており、ヒュルケンベルグは前戦ベルギーGPで科せられた10グリッド降格処分もあるため、20番グリッドに並び、リカルドが19番手スタートだ。
また、初日に実施された2回目のフリー走行で大クラッシュを喫し、内燃機関(ICE)を交換したザウバーのエリクソンもレギュレーションで定められた規定数を超えたエンジンコンポーネントの投入となったため、10グリッド降格処分を科せられている。エリクソンは予選を18番手で終えたが、それより上位だったリカルドとヒュルケンベルグが最後列に後退するため、スタート位置は予選順位と変わらない。
全長5.793kmを誇るモンツァ・サーキットのレースは53周で争われ、フェラーリファンの"ティフォシ"が見守る中、気温21.2℃、路面温度28.4℃、湿度69.1%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、レースではソフトもしくはミディアムのいずれかを使用することが義務付けられている。
毎年、大混戦となる最初のシケインへの飛び込みはライコネンが先頭をキープし、ベッテルの攻撃を何とか退けた。それでもライコネンを追い抜こうとチャンスを狙ったベッテルは後方のハミルトンからプレッシャーを受け、サイド・バイ・サイドでコーナーに突進して接触、ベッテルはスピンを喫してしまう。
また、ターン1の手前で後方集団に接触があり、トロ・ロッソのハートレーがマシンにダメージを受けて戦線離脱。ベッテルのフェラーリマシンからもデブリが落ちており、セーフティカーの出動となった。フロントウイングを破損したベッテルはセーフティカーが隊列を先導する中で緊急ピットインし、ノーズ交換を済ませ、タイヤをソフトに変えて戦列に戻っている。
3周目の最後にセーフティカーが解除され、リスタートのホームストレートでライコネンのスリップストリームに入ったハミルトンがターン1に向けてリードを奪うも、ライコネンが冷静に対処して2つ目のシケインでポジションを取り戻した。それでも諦めずに猛チャージをかけるハミルトンのプレッシャーを受けながらもライコネンはリードを守っている。
一方、一時は最後尾にまで後退したベッテルは次々にオーバーテイクを成功させ、20周目には8番手まで回復した。
1秒前後の攻防戦を続けていたライコネンとハミルトンのバトルに動きがあったのは21周目。フェラーリとメルセデスの両クルーがピット作業の準備を進める中、ピットレーンに入ってきたのはライコネンだけだった。ソフトタイヤに履き替えてコースに戻り、メルセデスは次のラップでもクルーがドライバーを迎え入れる用意を始めたものの、結局、ハミルトンはステイアウトを選択している。
コースの一部で若干の降雨が確認されるも、路面を濡らすほどの雨にはいたらず、先にタイヤを履き替えたライコネンは終盤のバトルに備えてプッシュを続けた。ハミルトンが第2スティントを開始したのは29周目。その時点でライコネンは5秒のリードを築いていたが、ステイアウトを続けるボッタスにスタックする格好でハミルトンに差を詰められていく。メルセデスからライコネンを抑え込むよう依頼されていたボッタスは第1スティントを36周に引き伸ばして役目を果たした。
30周目に2度目のタイヤ交換を実行してスーパーソフトタイヤを履いたベッテルは10番手から再びオーバーテイクを連発し、5番手にポジションを上げる。
左リアタイヤにダメージを抱えるライコネンはリードを守ろうと懸命のパフォーマンスを披露したが、ハミルトンの猛攻に逆らえず、45周目のターン1でハミルトンに逆転を許した。その2周前には接近戦を続けていたフェルスタッペンとボッタスがターン1で接触し、フェルスタッペンに弾かれる格好でボッタスはシケインを曲がれず、エスケープロードに逃げ込むインシデントが発生している。スチュワードの審議を経て、ボッタスにスペースを与えなかったとしてフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティが科せられた。
フェルスタッペンはペナルティを受けることが決まっているにもかかわらず、再び追いついてきたボッタスの攻撃に抗い続け、コース上でポジションを譲ることはなかった。
最終的にハミルトンがトップでチェッカーフラッグを受け、ライコネンが2位、ボッタスが3位で表彰台に上っている。4位以下、ベッテル、フェルスタッペン、グロージャン(ハースF1)、オコンとペレスのフォース・インディア勢、ルノーのサインツ、ウィリアムズのストロールが入賞を果たしてポイントを獲得した。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは9番手スタートだったものの、15位完走にとどまっている。
リスタート時にアロンソやリカルドと接触しリアにダメージを受け完走はしましたが15位と残念でした。
ハートレーはスタート時に他車に挟まれてしまいリタイヤとこれも残念でした。
次回、シンガポールGPに期待しましょう!