ソチ・オートドロームにて28日(金)、2018年FIA F1世界選手権第16戦ロシアGP金曜フリー走行2回目が実施され、メルセデスのハミルトンがトップタイムを記録した。
ピレリがソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフトのドライタイヤ3種類を用意したソチの週末はフェラーリのベッテルがハイパーソフトタイヤを履いて初回セッションのトップタイムを記録したが、メルセデス勢は最も硬いコンパウンドで自己ベストタイムを刻み、ハミルトンが3番手、ボッタスが4番手につけている。
雲が多いソチは気温21.4℃、路面温度28.8℃、湿度61%で2回目のフリー走行が始まり、マクラーレンのアロンソとバンドールンが真っ先にコースに向かい、来季の続投が決まったハースF1のグロージャンとマグヌッセンが続いた。インストレーションラップを終えた4人はそのままタイム計測に入り、バンドールンが1分37秒819を刻んで暫定トップに立つ。
ウルトラソフトで始動したベッテルが1分35秒382を刻んでトップタイムを塗り替えて数分後にはライバル勢も動き出し、メルセデス勢はウルトラソフト、レッドブルはフェルスタッペンがハイパーソフトを選び、リカルドがウルトラソフトを履いた。最後にコースインしたもう1台の跳ね馬を駆るライコネンはソフトタイヤを試している。
序盤の走行が終わった時点でトップに立っていたのはフェルスタッペン。1分34秒164を刻み、ハミルトンが0.081秒差で2番手につけた。ソフトで走ったライコネンはウルトラソフトを履いて5番手に並んでいた相棒のベッテルに0.440秒遅れの6番手タイムを刻んでいる。
2回目の走行では多くの陣営がハイパーソフトタイヤを投入し、ここまで柔らかいコンパウンドを試していなかったメルセデスもピンクのラインが入ったハイパーソフトに履き替えた。ウルトラソフトやソフトでも速さを示していたメルセデスは2人そろって1分33秒台を記録し、1分33秒548を刻んだハミルトンがトップ、ボッタスも0.036秒差で2番手に続いている。
ハミルトンはさらに数ラップを経て自己ベストタイムを更新し、1分33秒385に伸ばしてセッション後半を迎えた。搭載燃料量が不明なため、タイムシートだけでは実際のペースを読めないものの、前半はメルセデス、レッドブル、フェラーリのオーダーでトップ6に並んでおり、ハミルトンとボッタスが0.2秒差で1-2態勢を築く中、レッドブル勢とベッテルはトップと0.5秒前後のギャップと接戦ながら、ライコネンは1秒以上遅れた。
各チームがレースシミュレーションに励んだ後半はメルセデスやレッドブルがウルトラソフトで周回を重ねた一方、フェラーリはベッテルもライコネンもハイパーソフトでロングランを走っている。ただ、ベッテルは走行プランを完了する前にスピンを喫してしまい、ピットに戻ってタイヤをハイパーソフトに交換した。
レースを見据えた作業が続いたため終盤はタイムシートに目立った変化がなく、90分のセッションを終えて1分33秒385をマークしたハミルトンがトップで初日を締めくくっている。0.199秒差でボッタスが2番手に入り、メルセデスが1-2を達成。フェルスタッペンとリカルドのレッドブル勢、ベッテルとライコネンのフェラーリ勢が後ろに続いた。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは8番手タイムを残したものの、ハートレーはチームメイトに0.8秒以上遅れて16番手にとどまっている。
両マシンにアップデート版のPUを載せため、両ドライバーはグリッドペナルティを受け、後方からのスタートとなるため、ロングラン用のセットアップで、ガスリーが8番手と決勝が楽しみですね。