作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

梅雨の晴れ間

2005年07月05日 | 日記・紀行

 

昨日書きかけた「私の哲学史(五)マルクス・エンゲルス」をまとめる。この「私の哲学史」の目的は、私の青年時代から、良かれ悪しかれ、事実として係わってきた思想や哲学を今一度検証して、私にとってそれらがどのような意味を持っているのか、それを確認することである。

 

マルクス・エンゲルスは、私の大学時代に知った思想家である。私にとっては、彼らが本質的な意義を持つことのなかったことは明らかだ。いわゆる「プロレタリア独裁」の歴史的な意義を肯定することもない。自然科学者、社会科学者としての側面にマルクス・エンゲルスの意義を認めているだけである。

 

今日、衆議院で「郵政民営化法案」が五票差で可決された。これで小泉首相は永年にわたって彼が政治的な使命と信じてきたことを果たしたことになる。私もそれは条件付で評価している。

 

それにしても、野党の民主党が、明確な対案も無く反対しているのには、自民党の郵政族の労働組合版を見せ付けられて、失望させられる。

 

日本の政界も一刻も早く、理念によって、すなわち、この市民社会は基本的に資本家階級と労働者階級に分かれているのだから、資本家階級の立場、可能な限り経営者の自由の理念を追求する「自由党」と、労働者、勤労者の利益を代弁して、雇用や福祉など民主主義の理念を追求する「民主党」の二つの党派に分かれて、この二大政党で交代に日本の政治を運営する形態が望ましいのである。

 

今日の自民党に見られるように、同じ党内にありながら同一の理念で結束もできず、ただ政権のうまみだけでつるんでいるような状況から早く潔く脱却すべきである。現在の「情実的」自民党政治家は、上に述べたいずれの立場に立って自分が政治活動をするのか、その政治的立場、理念をはっきりさせ、それに基づいて袂を分かち、また、野党の民主党の政治家たちも巻き込んで、あらためて二つの党派に再編されるべきなのである。

 

そうして、拠って立つ理念の明白な政党に所属して、合理的な政治活動に励むべきである。現在の日本の政治家たちのレベルはこの程度の政治も実現できないでいる。日本国民も政治家たちをそこへ指導することもできない。国民は政治家と役人を、まだコントロールできないでいる。これが、日本人の民族としての政治的水準の現実に他ならない。笑うべきか泣くべきか。

 

  

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終日の雨

2005年07月04日 | 日記・紀行

 

終日雨が降り続き、終日在宅。「私の哲学史──マルクス」を書き始める。手遊びに小説断片「雪の浅間山」と「ネグリジェ」を書く。「自由と民主主義」の研究のためのWEBLOGを作る。

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私のヘーゲル

2005年07月02日 | 日記・紀行

「私のヘーゲル」と題して小さな文章を書き、ブログに載せた。私にとってのヘーゲル哲学の意味を考えたものである。以前は、哲学関係の文章はEXCITEのブログを使って書いて行こうと思っていたが、何かと使い手が悪く、この日記ブログと同じ、GOOのブログを使って書いて行くことにした。

 

また、これまでエッセイのようなものは、ココログという、NIFTYのWEBLOGを使って書いてきた。しかし、このプロバイダもどこまで継続するか自信がない。もし、止めたときには、ブログが使えなくなるから、いっそのこと早い目に、自分のブログは全部GOOに集中しようかとも思っている。それで、とりあえず「私の哲学史(四)──ヘーゲル」の文章を、GOOに書き直した。以前に書いた文章も逐次、こちらのブログに移して行くつもりである。哲学関係の文章はこちらを中心に掲載して行くつもりでいる。

 

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梅雨の雨

2005年07月01日 | 日記・紀行

久しぶりに梅雨らしい雨が降った。四国の一部などで水不足が心配されていたが、これで多少は和らぐだろう。気温も下がり過ごしやすい。

今日から七月に入る。昨日は、バイクのオイル交換とリコールのあった個所の修理のために、洛西ニュータウン近くのバイク店に行った。修理と交換に二時間近く掛かるということだったので、近くを流れる小畑川沿いを散歩しながら、待つことにした。

途中、料理の本が欲しくなって、高島屋のラクセーヌ内の本屋に入って探した。その間に、雨が降ったらしい。一応雨を警戒して、傘は持って出ていたので心配はなかったが、店の外に出た時は止んでいた。

川沿いに歩いて行くと、コサギやアオサギが、浅瀬の中で小魚を啄ばんでいた。早い流れの中で小魚を捕らえる技に感心して、もう一度と思い見つめていたが、やはり難しいらしい。

空には、アカネトンボが舞い、茂みにはクロトンボやイトトンボが飛んでいた。もちろん、人間である私は人間の視点から世界を眺めるが、トンボやサギの目で世界を見れば、世界は全く異なったものに映るにちがいない。

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