子ども達が笑顔でバレーをする。楽しくて、一生懸命で、いろいろなプレーでうまくいってもいなかくても笑顔でいられることが大切なんだなと思う。いつも練習の終わりに、きょうの練習が大満足が満足か不満かに○をつけてもらうが、先週の金曜日の練習は人数が少なかったが、全員が大満足に○をつけていた。いろいろあるけれど、子ども達が練習にきて楽しかった、大満足、そして厳しさとやさしさの比率51勝49敗でいきたいと思う。日々努力。
ロンドンオリンピックが近いが、致知3月号に載っている、サッカー女子日本代表の笹木監督の対談の記事で興味深いことが書かれていたので紹介する。
『選手たちと「目線を合わせる」ということも大事だと思います。トレーニングが思うようにいかないと、苛立って選手を叱るような場面も出てきますが、それは自分の指導力のなさを自分自身で責めているようなところがあります。』
『どの場面のどのタイミングで褒めるか、どの時にどこに水をやるかが大事だと思います。要は人の心を察知する能力であったり、動きをよく見てやるといったことが大事ですね。』
『監督の仕事は「見る仕事」だと思います。』
『自分自身をチェックする項目として「11の心得」というものを作っているんです。 ①責任②情熱③誠実さ④忍耐⑤論理的分析⑥適応能力⑦勇気⑧知識⑨謙虚さ⑩パーソナリティ⑪コミュニケーションの11項目で、これらのうち1項目でもゼロ、もしくはゼロに近い値があれば、その人に指導者の資質はないと考えています。』
今の自分に佐々木監督の11の項目をチェックするとどれだけ当てはまっているだろうか。このような項目を常日頃から自分自身が指導者としてどうなのかをふり返らなければならないと思う。そして、そういうことをしていかないと自分の指導がぶれていくような気がする。日々、漠然と過ごさために努力を怠らないことが大切なんだな。
言われるばかりではなく、自分の思いをぶつけたい、相手に気持ちを伝えたいというのは誰でもあるだろう。まして、子どもであればなおさら、そういうことで言われっぱなしでは気が済まないのだろう。
人間関係においては、本音をぶつけていいときとあえてそこは言わないでおいた方が相手との距離を保ったまま過ごせることもあると思う。何でも言いたい放題はお互い傷つけ合うばかりである。また、本音を探ろうとすればするほど、相手との関係はギグシャクしてしまうだろう。
子ども達は、相手にどう思われているか、嫌われていないかなど常に不安でいっぱいなのかもしれない。
子ども達が人を信じられる、相手との距離を考えられるよう、指導者としてどうかかわっていくか問われているように思う。本当に勉強になる。子ども達に自分は磨かれていると感じる。明日もいろいろなことが起きると思って心の準備だけはしておきたい。日々努力。
「自分がやられて嫌なことは他人にしない」
子ども達自らがこれから大切にしていかなければならないことを導き出した。ごく当たり前のことだが、それができないで不安を抱えている子ども達が多い。
きょうは、バレーの練習よりも心をつくることが大切だと思ったので、お互いが思っていることを話し合ってもらった。そして、子ども達が出した一つの方向性が上記のことである。
最後は、みんなで歌の練習をさせた。いろいろな思いを持っている子達だが、心を一つにするには合唱をするのも一つの方法ではないかと思い合唱をさせた。また、以前塾頭がバレーの練習にコーラスを取り入れたことを思い出したのでやらせてみた。
塾頭のブログには以下のように書かれている。
『第991話 個性尊重
集団と個性の関係・・・
集団の中で個性をどのように尊重するかということであるが、私の考え方を紹介する。
以前、バレーの練習にコーラスを本格的に導入したことがあった。
狙いは「個性の集まりがハーモニー」だと体験するためである。全体のハーモニーを作るには一人のミスが命取りになる。つまり、誰一人として不必要な人間は存在しないということ。このチームはあなたのガンバリを必要としていますよ、というメッセーシを本人に伝えるためのコーラス練習だったのである。』
次の練習でも「個性の集まりがハーモニー」だと体験するためのコーラスの練習をしていきたいと思う。日々努力。
人間が未熟だと、いろいろなことが立て続けに起こるのかもしれない。もうどうにもこうにも頭がパニックになってしまうくらい、自分が試される、判断を迫られることが起こる。それが試練というのかもしれない。そして、その試練はその人を選んでいるのかもしれない。だから、その試練から逃げてはいけないのだと思う。その試練に正面から向き合い、ていねいにかかわることが必要だと思っている。そして、そういうときの考えの基は、人間学であると思っている。しして、自分を磨くことだと思っている。またそういう試練によって自分が磨かれるのかもしれない。自分を磨き、磨かれることを怠ってはいけない。日々努力。
塾頭曰く『「心の教育」を頑張りましよう。
これは永遠に頑張る必要があります。
企業と同じです。
完成したら終わり!
完成がないから頑張れます.』
今のチームに「心の教育」をがんばらなければならない、ずっとやり続けることが必要であると思っている。ちょっとよくなったからと手を抜いたり、やめたりすると再燃する。だから、永遠にがんばっていく必要がある。そして、そのことが自分を鍛え、たくましくし、指導の引き出しを多くしてくれる。また、子どもに話すときの話し方やタイミングなど、いろいろなことを考えなければならない。いずれにしても、今私がなぜ子ども達の指導をしているのかを問われているし、問われ続けるし、何よりも必要とされていると感じている。たいしたことはできないけれども、できることを精一杯やることだと思っている。日々努力。
昨日、きょうと行われたミカサカップという大会が終わった。うちのチームは、初戦を何とか勝たせてもらって、きょう準々決勝を戦わせてもらった。相手は、優勝チームと当たったが、1セット目が7点、2セット目が3点とバレーボールをさせてもらえず、あっという間に終わった。課題はたくさんあるけれども、前回大会で課題であったチームとしての行動やまとまりといったところではある程度改善されてきていると感じた。本当に大会自体を参加するかどうかを検討しなければならないチーム状態から、何とか試合ができる状態になり、大会にも参加することができた。試合の結果や試合の展開などでは、満足できるものではないが、プレーできる喜び、試合をできる喜びを味わえたことは大きいと思う。そして、今まで見ることのできなかったプレーを見られたり、安定したプレーを見ることができたことも今後につながると思う。日々努力。