笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

準備

2010-06-29 23:22:04 | Weblog
 きょうは、特別支援教育研修講座の講師ということで、各先生方を前にしてお話をさせていただいた。話をするために、先週あたりから準備を進めてきて、先の土日もそのことでずいぶん時間をかけてきた。塾頭が、1時間しゃべるのに1000時間の準備が必要と言われている。1000時間の準備はできていなかったが、それなりの準備をしたつもりである。
 準備と言えば、サッカーの日本代表の遠藤選手は、ワールドカップのために10足以上の靴を準備したそうである。それは、南アフリカの競技場は、標高差によって芝の包帯が異なるそうで、契約しているスポーツメーカーにアフリカのピッチがどうなのか調べてもらったそうである。遠藤選手は、「いい準備をして試合に臨みたい」とよく言うそうである。セルバンテスは、「よく準備をしてから戦いに臨めば半ば勝ったも同然だ」と 言ったそうである。
 バレーも仕事も、よく準備をしてから、練習に大会に、授業に臨むということは非常に大切なことだと思う。準備いかんによって、達成感や満足感が得られるか、大きく左右されるからだと思う。どんな準備をするか、そのことも大切になってくる。その見極めも大切であると思う。
 いずれにしても、何事も中途半端はよくない。しっかりとしたたかに、こつこつと。日々努力。
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リセット

2010-06-28 22:06:26 | Weblog
 ここのところ、体育館に行く時間が遅くなっている。仕事がおしてしまう場合が多い。こういう悩みは、どこの指導者でも抱えているのだろうと思う。そして、前半部分のウォーミングアップや基礎的な練習などを子ども達に任せている場合が多いだろうと思う。
 限られた時間の中でポイントを絞り、有効に練習していくにはどうしたらいいのだろうか。
 たぶん私自身が仕事が立て込んでいて、バレーの練習を考える余裕がないのだと思う。だから、行き当たりばったりの練習になりがちなのだと思う。もっと、計画的にやっていかなければならないのだと思う。

 このように迷ったら、基本に立ち返ることなのだと思う。あれこれ考えるより、もう一度子ども達のどこができていて、どこが課題なのか、その優先課題は何かなどを見極めることが必要な時期に来ていると感じる。そのことなしに、やみくもに練習を効果は得られないのだと思う。日々努力。
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自主性を育てる

2010-06-26 23:16:20 | Weblog
 自然体バレー塾の「心の教育」シリーズ「叩くな」より
『選手は怒られることを恐れています。いつもビクビクしています。ミスをしたら怒られる、これをしたら叩かれる!といつも戦々恐々すています。いくら厳しくしても真の強いリーダーシップを持った選手は育ちません。なぜなら、あなたの顔色しか見ない選手になります。そして、大人になっても人の顔色を見て動く人間になってしまいます。子供の未来が可哀想です。子供の未来を見据えた指導を優先していただくよう指導者の方々にお願いします。特に小学生の指導者は、子供が最初に出会う指導者ですからとても影響力が強いのです。威圧や恐怖を与えると、大人になっても「トラウマ」が残ります。私も随分と小学生バレー出身者を見ましたが、小学生時代につらい体験した選手ほど社会適応能力に乏しくその後の社会生活や団体生活で苦労を伴います。』

 最近、練習に行くのが遅くなっているが、子ども達は自分達で楽しいトレーニングに取り組んでいる。最近は長縄跳びに取り組んでいる。私が指示したわけではない。長縄跳びは体力がつく上にチームワークも自然と身につくと思われる。学年に関係なく取り組めるのもいい。その他にも、私が今まで提示したモーションバランストレーニングに積極的に取り組んでいる。子ども達は、自分達の体が欲するトレーニングを行っているようである。また、3人や4人のチームを組んでやることに多く取り組んでいることから、人とのかかわりも考えているようである。
 私は、4月から少しずつ土壌を整理し、種をまいてきたように思う。その種が、自分の力で芽吹きつつある。しかし、まだ弱々しいし、ちょっとしたことで枯れてしまいかねない。根もはりついていない。ここからである。何のためにバレーをするのかを子ども、指導者、保護者と共に考えながら、前を向いていきたい。日々努力。
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ゲーム形式

2010-06-25 22:52:38 | Weblog
 きょうは、子ども達を2つに分けてゲーム形式の練習をさせてみた。ねらいは、ゲームではなく、試合中やそこに至るまでの過程でどのように話し合うか、声をかけるか、自分達で考えるかなどである。だから、キャプテンもサーブ順もポジションもゲーム前の練習も子ども達に考えさせた。6年生の子が中心にみんなをリードしている。初めてのことなので、下の学年は戸惑ったり、言われるままだったりしている。その様子を見ては、一度集合させて、声をかけられたり、指示させたり、教えてもらったりしたときは、「ハイ」と返事をしようと促した。
 チームでのレシーブ練習、アタック、サーブ練習をした後にエンドラインに整列をして、ゲームを開始した。途中できになることがあった。相手サーブがネットにかかったり、アウトになった時に喜んでいる場面があった。
 草野塾頭は、「相手のミスを喜ぶことはしない。人の不幸を喜ぶようなことをしてはいけない。」と言われている。子ども達に自分のミスを相手に喜ばれたらどう思うかなどを尋ねた。その後は、同じ場面では「ドンマイ」などの声が自然とあがっていた。
 ゲームを通して、何を学ばせるか、子どもに何を伝えるか、またゲームを分解して、技術的な練習に立ち返り、またゲームに戻すなど、いろいろなアプローチができる。とにかく、どの子も全員コートに入っているので、チームの一員として動かなければならない。どの子も主体的に練習をすることにつながっていけばいいなと思い、今回はいつもと違う練習をさせてみた。日々努力。
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バレー脳

2010-06-24 23:55:53 | Weblog
 ここのところ、子どもと一人ずつじっくり話をしたときに、ある子が下の学年に「大きな声を出して」と言われて、むっとしたことがあったそうである。そこで、他の子に「○○のこと好き?」と聞いて回っていたのを見られて、他の人に注意を受けたということを話していた。
 その子は、まだ少年団に入って間もない子である。まだバレーの練習のこと、少年団のことなどはよくわかっていないところがある。そのため、幼い部分もたぶんにもっている。その子と話をしたときに、「大きな声を出して」と言われて、その子なりには出していたけれども出してと言われてむっとしたようである。私は、そういう時は素直に「ハイ」と返事ができるようになるといいねと話した。
 私は、人間にはそれぞれの脳があるのではないかと感じる。学習脳、スポーツ脳、音楽脳、料理脳などなど、自分の興味や関心のあることには脳がものすごく発達していき、どんどん回路が作られていくような気がする。バレー脳ももちろんあるのではないかと思う。バレーを始めた子は、まだバレー脳が作られていないと思う。それが練習を重ねていくと苦しみ、悩み、そして楽しみ、喜びながら徐々にバレー脳が作られていくのだと思う。そして、バレー脳があるのなら、できるだけ正しいバレー脳にすることが指導者の役割なのだと思う。そんなことを思いながら、今自分のやっていることが何なのかを理由づけているのかもしれない。日々努力。
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人間関係作り

2010-06-23 21:18:29 | Weblog
 きょうは、練習に行くとすぐに1対1で話をしていない子と話をした。その子達もどういうチームにしたいかを聞くと「仲のよいチーム」「いじめのないチーム」ということを話していた。他の子達と同様に「話すこと」が仲良くなる手だてと考え、それがどういうことにつながるかを考えさせると「相手のことがわかる」ということを話していた。

 きょうは、私の方で意図的に話すこと、人間関係作りをバレーの練習として取り組ませた。
 それは、構成的グループエンカウンターの手法で、エクササイズは「質問じゃんけんゲーム」というのを行った。
 やり方は、ワークシートを配り、それぞれの質問にまずは自分で考えたものを書く。例えば、「好きな色は何ですか?」「苦手なものは何ですか?」などである。次に、「よろしくお願いします」と言って握手をして、じゃんけんをする。勝った方が相手に質問をする。それを自分のシートに書く。別れ際には「ありがとうございます」と言って握手をする。それを繰り返して、全部書き込んだら終わり。その後一人ひとりについて、聞いたことをみんなに発表してもらう。最後に、このゲームがどうだったか感想を書いてもらい、書いたものを発表する。
 子ども達は、お互いのことがわかってよかった。かぼちゃが嫌いな人が多くいることがわかった。少し仲良くなれた。楽しい。もっとやりたい。などの感想があった。そして、3年生の子が「こそこそ話などをしないで、もっといろいろな人と話をしたほうがいいということがわかった」という感想を言ったときに「すごーい」という感嘆の声があがるほど、まとめのような感想を言ってくれた。
 その後のアタックやレシーブの練習では、ほんの少しみんながあたたかい雰囲気で取り組んでいるように感じた。
 ボールを使った練習やいろいろなトレーニングも大切だと思うが、子ども達がみんなと一緒にいることが楽しい、仲間がいることが素敵だと思えるようになるためには、時にはこういったアプローチも必要であると思って、思い切ってやってみた。
 たかがバレーの練習にしたくない。子どもの成長のために今自分ができることは何か、しなければならないことは何かを考えながら指導にあたりたい。日々努力。
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子どもと話し合う

2010-06-21 20:58:42 | Weblog
 きょう練習に行くと、練習に来ているお母さんから話がしたいということがあった。私の子どもへの対応についてだった。子どもが親に話をしていることと私が子どもにどういう話をしたかを確認したいということだった。そのお母さんと話をしている内に私の言葉の足らないところを子どもが勝手に解釈しているところや私自身が勝手に思いこんで叱責していたことがあったので、私に非があるところはお母さんにも謝った。その後、子どもとも話し合って、自分の非については謝り、私の言葉の足りないところはわかるように話をした。
 また、他のお母さんからは、どうもいじめのような雰囲気があるようだという話をうかがったので、当事者を呼んで1対1で話をした。そのことについてはお互い思い違いをしていたことがあったということで、すでに解決済みのところもあったようだ。
 一人ひとり呼んで話をしたついでに、この際一人ひとりと話をして、今のチームのことをどう思っているのか、どんなチームにしたいのかを聞いてみた。そのため、練習はもう一人の指導者に頼み、私は一人ひとりと時間いっぱい話をした。それぞれ嫌な思いをしていたり、けんかがあったこと、呼んでも無視をされたこと、一緒にやろうと言っても断られたことなど、いろいろなことがあるようだった。
 そして、どんなチームにしたいかは、みんな「仲のいいチーム」ということを言っていた。じゃあどうしたら仲のいいチームになれるかを聞くと、子ども達は、「積極的に話しかける」「話し合う」「自分から話しかける」など、話をすることを言っていた。じゃあどうしたら、話しかけることが仲良くなれることになるのかを聞くとすぐに答えてくれる子もいれば、わからない子もいた。子ども達は、論理的に考えることができていないようだったので、三角ロジックを使って考えさせみた。すると「相手のことがわかる」「相手を知る」などと話をしていた。
 昨日の大会でいろいろな指導者と話をしている時に、今の子ども達は相手を見て話をしない、いろいろな話をすることができていない、声をかけないなどのことが話題にのぼった。そういうこともあって、うちのチームの子ども達はどうなのかということを私自身が知りたかった。
 まだ、全員と話をしていないが、みんな仲良くなりたいという気持ちを持っているし、そのためにはいろいろな人に話しかけて、相手のことを知るというところまでは子どもとわかり合えた。しかし、ある子どもがじゃあどう話しかけたらいいのかわからないということも話をしていた。具体的、意図的に人間関係作りをしていく必要があると感じた。このあたりをバレーの練習に取り込みながら、いろいろ角度から子ども達にアプローチをしていこうと思う。日々努力。
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子ども達のために

2010-06-19 22:51:15 | Weblog
 きょうはミカサカップという大会があった。我がチームは、初戦敗退という結果に終わった。練習の成果を少しでも出そうと言ってコートに送り出したが、相手の強くて速いサーブに押しまくられる展開に2セットとも6点をとるのがやっとだった。子ども達は、明らかに平常心を失い、集中力を欠いていた。ベンチとしては雰囲気を作ることすら難しいゲームだった。そんな状況では、今まで練習したことなどすっかりどこかにいっていたと思う。
 そういう状況で、指導者としてこれからどう子ども達を導いていったらいいのだろうかと考えていた。すると、白井一幸のブログに以下のような書いてあり、もう一度原点に見つめ直すことができた。その文章を紹介する。

『指導者らしさといえば、指示命令恫喝型をイメージする方が多くいますが、これでは選手のためにはなりません。
指導者は指導者らしくすることが大切なのではなく、選手のためになれるのかどうかが大切なのです。
怒ったり、教えたり、猛練習を課したりすることは、ある意味指導者としては、厳しい、理論家、情熱的と評価されます。
また指導者としては心地いいことも確かです。
結果に対して叱責すれば、選手は萎縮してミスを重ねます。
また問題点に対して教えれば教えるほど選手が受身になり、自分で考えたり創意工夫する事がなくなります。
そして猛練習を課せば課すほど、やらされる意識が強くなり、猛練習に耐えたり、消化することが目的となります。
結果を受け入れ、常に選手を励まし、前向きな声がけをすることは、選手が積極的にプレーすることにつながります。
問題点に対して教えるのではなく、選手が自らが考え、気づきを与えるには、見守ることや、一緒に考えたり質問をしてみることも大切です。
そして選手は上達するために練習が必要なことは、選手自身が一番よく知っています。
猛練習を課すことではなく、自らが猛練習に取り組むようになることが、上達という練習の本来の目的達成につながります。
向上心に溢れる選手は、自らが考え、行動を起こすものです。
指導者は選手の向上心、やる気を引き出し、育てることに意識を持つべきだと思います。
励まし、見守り、サポートすることは、指導者の動きとしては物足りないと考える方もいるかもしれません。
しかし選手の立場に立てば、このような指導者のほうがありがたいのではないでしょうか?
指導者が従来のような指示命令型の指導者らしさを目指すのではなく、指導者は指導者としてあるべき姿、選手にとってどうあるべきかが大切です。
その中には毅然とした厳しさも必要ですし、溢れ出る愛情も必要です。
結果ではなく、「全力を尽くしたかどうか」、「意識すれば出来ることに対して惜しみなく労力を払えるかどうか」に対して毅然とした厳しさを持ち続けることのできる指導者。
選手の成長をサポートできる、そして選手の成功を何より喜べる指導者。
これが目指すべき私の指導者像です。』

 もう一度、子ども達の成長のために何ができるのか、何をしなければならないのかを考えていかなければならない。日々努力。
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明日を控えて

2010-06-18 21:24:33 | Weblog
 明日はミカサカップという大会がある。前回から、サーブレシーブのフットワークを練習している。練習中は、以前よりも安定感はあるものの意識をしないとできない状態でもある。しかし、こうすればできる、こうすればうまくあがるという根拠があるので、うまくいかなければそれを意識させて、フィーバックさせればいいのではないかと思う。
 私は今までちゃんとあげろとか、がんばれとか大丈夫とか、落ち着いてというような励ましをしていることが多かった。そのことがかえって緊張させる結果になっていたと思う。試合中は、確かに緊張をほぐすような言葉かけも必要だと思う。しかし、それだけでは舞い上がっている子ども達には焼け石に水のようなものでもあると思われる。だから、技術的な根拠も示しながら、安心させることができたらいいなと思う。
 明日の試合でうまくいくとは限らない。子ども達に目標を持たせると同時に私も子ども達をどうメンタル面とテクニカルな面をいい方向にもっていくかという課題を持って臨みたいと思う。試合の結果を問うのではなく、試合の内容を問えるようなそんな大会にしたいと思う。日々努力。
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支柱カバー

2010-06-17 21:11:03 | Weblog
 うちのチームの支柱にはカバーがない。いろいろなチームの練習試合をしに体育館に行くけれども、カバーがあるところとないところがある。
 先日起こってはいけない事故が起こってしまった。山口県山口市の小学校のグランドで少年野球の練習の準備のため、防御用のネット(高さ約3m、巾約8m、推定重量約100kg)を数人で運搬中、強風でネットが倒れ、ポールで頭を打った少年が間もなく病院で亡くなったそうだ。この事故の最中には指導者を含めた大人が誰もいなかったそうである。
 うちのチームの子達は重たい支柱を運んで準備している。そのときに必ず後援会のお母さんがついてくれているが、それでも心配である。また、練習中に支柱に激突するという事故もニュースにはならないけれどもあるのではないかと思われる。かくいう私は、大学時代に練習中、支柱に激突して、太ももを10針縫うけがをしたことがある。だからというわけではないが、事故が起こってからでは遅いのである。
 4月当初から気にはなっていたが、思い切って後援会のお母さん方にそのことを話したら、賛同を得られた。今まで事故がなかったのが不思議なくらいだと言っていた。
 子ども達の安全を保障するというのは指導者として最低限しなければならないことだと思う。小さいことからこつこつと。日々努力。
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