「苦しみに感謝」栗城史多氏(登山家)『致知』2013年4月号 より
『登山で凄く大切にしているのは、「苦しみに感謝」ということなんです。
苦しみが来た時に、どうやったら苦しみから逃れることができるのかなと、山の中でいろいろ試したことがありました。
でも、苦しみから逃れることはできないですし、かと言って、戦いを挑めば挑むほど、どんどん苦しくなっていきます。
最後は、この苦しみはもう自分のお友達なんだと思い始めてから、スーッと行けるようになりました。
だから、本当に苦しい時は「ありがとう」「なんて素敵な経験をさせてもらっているんだろう」 と言って登っていくことが大切だと思います。』
私は、「忙しい」「たいへん」「無理」「できない」「苦しい」などのマイナスなことは、できるだけ言わないようにしているし、思わないようにしている。困難なことにぶち当たったときには、苦しいし、たいへんな思いもするので、できれば避けたいし、そこから逃れたいという思いにかられることもある。だからといって、その状況は変わらない。やはり、立ち向かうしかないし、乗り越えなければならない。そんなとき思うのは、これは自分に与えられた試練や試験なんだと思うようにしている。そして、そういうことを与えてもらえたことに感謝するようにしている。すると、すっと気持ちも軽くなる。前向きに考えられるようになり、行動できるようになる。前進あるのみ。日々努力。