いいチームになるには時間がかかる。厳しい練習、基礎・基本の練習をしたからといっていいチームになるわけではない。子ども達が、つながりあってチームになると考える。
つながるとは、気持ちがつながるということ、人を信じるということ、素直になるということ、笑顔になるということ、安心するということなのかもしれない。
つながりのないということは、言いたいことが言えないこと、注意をしたら逆ギレすること、嫌な顔をすること、むすっとすること、声をかけないこと、こそこそ話をすること、仲間外れにすることなのかもしれない。
今、子ども達はバレーボールを通して、人との距離感を学んでいる。それも自分たちで時間をかけて、話し合い、思いをぶつけ、思いを受け止めて、自分たちがどうしたらいいのか考えている。
できれば、相手に変わることを要求するよりも自分が変わること、変われるようになる人になってほしいと思う。
きょうのことが後から考えたら、貴重な時間だったと思えるようになってくれたらと思う。日々努力。
夏休みの練習。子ども達は、予定の時刻よりも1時間半前に来て、ネットを張り、自主練習をしている。コンビの練習である。あれこれと相談しながらやっているようだ。私も少ししか見ていないので、詳しいことはわからないが、クイックや移動攻撃など自分たちが思いつくものをいろいろと試しているようである。うまくいくか、どうかはわからない。しかし、やらされてる練習よりは、自分たちで率先してやる練習の方がはるかに意欲的であると思われる。あれこれと自分たちで頭を悩ませながら、考えながら、いろいろと試していくという過程が大事なのだと思う。サインもあるようである。この前の練習では、その一端をラリー中に見せていた。バタバタであるが、やろうとすることはよくわかった。完成度を高めることは、これからであるが、今までにない子ども達の動きを見ながら、適宜アドバイスをしていきたい。日々努力。
体育館では、お互い高め合う存在になってほしいと思う。日頃の友だち関係を体育館やコートの中では出してほしくないと思う。そのことは、小学生の段階では難しいのかもしれない。ただ、バレーボールの練習に来ているのだから、バレーに集中することを考えてほしいと思う。
私は、仲間になることと、友だちになることは違うのではないかと思う。よく仕事仲間とは言うが、仕事友だちとは言わないだろう。仲間は、1つの目的に向かって進む同志のように思う。友だちは、いつも親しく交わっている人たちのことだと思う。だから、学年に関係なく、体育館の中ではバレーボールをする仲間、1つの目的に向かう同志になってほしいと思う。その区別を今にうちからつけられると、これから中学生、高校生、大学生、社会人になっても人とのつき合いでもうまくできるのではないかと思う。
そんなことを子ども達から感じ、最後に子ども達に話した。日々努力。
今よりも1時間後、2時間後、きょうよりも明日、明日よりも3日後と子ども達がうまくなる姿を想像して指導をすると塾頭は言っている。練習のどこにポイントを置くか。
ただただ、ツーメン、スリーメン、シートレシーブ、強打を受けるなどの練習で上がらないと何本でも続けて受ける練習で、1時間後にうまくなっているのだろうか。そんなことを思う。
以前の塾頭のブログを読み返しているみると、この夏休みやそれ以降の練習で子ども達に指導していかなければならないことが書かれている。
1、「バレーボールは”今”じゃない、”次の瞬間”だ!」
「次にプレーする人は、今ボールを触っていない人!」・・・これは法則。
2、「”瞬間のプレー”の前後の動きが大事!」
「瞬間のプレーは頭で考えてはダメだと覚えておきなさい。」
3、「動きの順番」
「次に動く筋肉は、今休んでいる筋肉という法則があるよ。」
4、交通ルール
「バレーボールもコートを走るルール(約束ごと)が必要だよ。」
「チーム全員が運転免許をとる勉強が必要です。」
5、「ミスの原因は”今”じゃない、”二つ三つ前にある”」
「目の前のミスは原因ではなく現象。原因はその前にあるのに・・・。」
6、「”四つん這い”で床に手をつくミスをなくせ!」
「腕が先に出ると頭が出てお尻が下がって四つんばいになる。」
7、「ミスはネット際で起きる!」
「なぜかトスがネットに吸い寄せられていくんだよな~!なぜなの?」
*草野健次ブログ 【第582回】in向陽高校(長崎県)より、抜粋
技術指導の前に、バレーボールの原理原則を子ども達にしっかり教えていくことの大切さを痛感している。そのことを教えるのためには、指導者がしっかりと原理原則を理解していることが大切である。だから、勉強する。そのことは、バレーだけではなく、いろいろな場面で生きてくることになると思う。自分が好きなこと、興味のある勉強は本当に楽しい。明日の練習が楽しみである。日々努力。
きょうの練習は暑かった。こまめに水分補給と少し長めの休憩を入れながら、子ども達の体調管理に気を配った。
夏休みの練習ということで、最初から練習につくことができる。課題のサーブレシーブもそうだが、レシーブの構えからツーステップの足の運びに重点をおいた練習を行った。それは、子ども達を見ていると、レシーブをするときに膝で動きを止めてしまうためにはじく子やお尻が下がって、思い切り骨盤後傾になってしまっている子が多いこと。あげろ、ひざをつかないといっても理想とする動き、レシーブにはならない。骨盤前傾、背中をアーチにする、そして腕を絞るようにして、尺屈、飴玉を落とすようにしながら、足を運び、目線は上げたい方向へ。この一連の動きをこの夏休みに少しでもできるようになってほしいと思う。
サーブレシーブでは、ボールがネットを越えるまで動かない。このことを意識してもらった。徐々にがまんして上げられるようになっている子もいた。
指導の際に、子ども達の意識をどこにおかせるか、どう意識させるか。ボールの行方の結果ではなく、体をどう動かしたか、どこの筋肉を動かしたか、スムーズな動きはどういうことか、これらをいうことで、子ども達の中で、できていない子にアドバイスをしている子も出てきた。
5年生以下の子ども達には、ポジションをローテーションしながら、全員がセッター、レシーバー、アタッカーをさせている。まだまだおろおろ、ドタバタではあるが、思わぬプレーもあり、今後がとても楽しみである。
子ども達にいろいろな可能性とできた!やった!楽しい!おもしろい!と思えるよう、暑い中でも常にモチベーションを高く保たせながら、練習に取り組みたいと思う。日々努力。
昨日で1学期が終わった。私にとっては、長い1学期だったように思う。年度が変わり、新しい仕事も増え、多忙な毎日を送りつつも充実した1学期だった。また、少年団の子ども達とは、ことある毎に向き合い、一人一人の思っていること、考えていることなどが少しわかり、昨年度とは少し距離が近づいたように感じる。こうして、節目を迎え、今までをふり返り、そして今後のことを思うにはちょうどいい機会なのだと思う。日々流されずに自分を見つめ、周りとの関係を見つめ直すことは、自分を磨く上でも大切なことだと思う。
さて、昨日の練習では、いくつかのポイントを子ども達と確認した。1つは、手の背屈についてである。特にサーブを打つ前に手が背屈になっている子が多かった。そのため、入ったり、。入らなかったりしていた。そこで、壁打ちをさせ、その際に手を背屈にしないで、指先を下にするように意識させた。
2つ目は、レシーブのときの四股である。子ども達は、高い位置でボールをとらえることが多く、その修正を兼ねて四股を意識させた。楽をするより、苦しいことを続けることで身につくことがある。1つのものを獲得するためには、そう簡単に手に入れる、身につくものではい。苦労して、苦しんで、失敗を重ねて、ようやく手に入れるものもあると思う。そんなことも教えながら、バレーがうまくなったらいいなと思う。指導者の思い1つで子どもは変わる。日々努力。
きのう中体連の大会を観に行った。かっての教え子達が中学校でどんなふうになっているのか楽しみだった。今年度になってから、一度も行っていない。3年生の子は、私が初めて教えた子達である。昨日で中学バレーの最後の試合となったが、ところどころで成長の跡がうかがえた。
子ども達は、私が教えたことが身についていることをそれぞれのプレーで感じることができた。サーブでは、構えからテイクバック、インパクトまでの動作がなめらかで無理のない打ち方をしていた。時には、サービスエースもとっていた。レシーブでも、カメレシーブやバナナレシーブを垣間見ることができた。また、姫座りでずいぶん低めのボールを面を作ってレシーブもしていた。本当にすくすくと成長していて、これからも子ども達がどれだけ自分たちの花を咲かせるか楽しみである。
試合後、教え子達と話もすることができた。セッターの子は、身長が低いことを気にしているようだった。そこで、ジャンプトスについて話した。ジャンプトスを練習することで身長の高低を克服できるし、何よりトスに幅ができること。また、ジャンプトスにも3通りあることも話した。エースの子には、踏み切りについて話した。
それから、保護者の人達ともいろいろな話をすることができ、私自身ずいぶん元気をもらった。ふるさとに帰ったようなそんな気分にもなれた。
明日は、少年団の練習がある。子ども達の基礎工事をしっかりとやっていきたいと心新に取り組んでいきたい。日々努力。
きょうの練習で気づいたこと。それは、子ども達がミスをするたびに「ごめん」と口癖のように言っていたこと。「誰に謝っているの?」「何か悪いことでもしたの?」と子どもに聞いてみた。子どもは、顔を横に振るだけ。だったら、「ごめんなんて、軽々しく言うもんじゃないよ」「それを言う前に何か言うことがあるはずだよ」「気持ちを切り替える言葉があるはずだよ」「みんなで切り替わる言葉があるはずだよ」
ある子が、「ごめん」と言っていたが、ミスをするたびに、「ごめん・・あ!」と言った後に気づいている子。どうもほとんどの子が言っているようである。今まではあまり気づいていなかった私も反省である。
コート内での動きの約束ごとはもちろん、いろいろな声、言葉についても確認が必要だなと思う。何気ない言葉、態度が進化の妨げになっているのではないかと思う。
先日からの「ハイ」という返事がだんだん浸透し始めている。今まで黙って聞いていた子が少しずつ「ハイ」と言うようになってきている。まだ声は小さいが、子ども達の中でも何かが変わろうという気配が感じられる。
最後のサーブ練習では、言わなくてもジャンプサーブをしている子、ブロードサーブをしている子、スパイクサーブに挑戦している子など、様々なサーブを子ども達が挑戦しようとしている。別に指示をしてなくても自主的に取り組み始めている。だからなのか、ボールがコートに落ちなくなっている。落ちてもすかさず約束を確認している。そして、クロスに移動することを何度も確認している。後は、実践あるのみ、繰り返しあるのみ。前回の練習よりも、きょうの練習。きょうの練習よりも次回の練習と段階を追って、進化し続けられたらいいなと思うし、そういう指導を心がけたい。日々努力。
きょう子ども達と個人またはグループの面談を行った。一人一人の思い、考え、気になること、不満なこと、困っていること、わからないことなどを聞いた。子ども達は、それぞれに話をしてくれた。その後、先日のラインズマン研修会の共通理解をみんなで行った。実践練習が必要であるが、6年生を中心に身につけてほしいと思う。
きょうは、なぜ子ども達と面談を行ったか、練習時間を割いてまでも行ったかというと、
子ども達が気持ちよくバレーボールの練習が取り組むことができるようするためである。また、それぞれの思いを出してもらい、それを受け止めて、調整したり、全体のものにしたりすることも必要だと思ったからである。
塾頭は、よく「心の花を咲かせること」を言われる。花を咲かせるためには、土壌、太陽、水、空気などが必要である。今のチームは、土壌改良が常に必要なチームだと思っている。ちょうど1年前に参加した弘前でのバレー塾で、塾頭は上記のことを話されていたが、頭ではわかっていても実践しているつもりで実はしてこなかったのではないかと反省している。子ども達に人間教育、心の教育をあまりせず、技術的な指導ばかりをしていると土壌は腐り、雑草はぼうぼう、あまり芽が出なかったり、思うように成長しないとも限らない。ちょっとした雑草もこまめにとっていれば、根はしっかりと張り、常に水と土壌をよくすることでその成長は著しいものと考える。
子ども達と向き合うことで、ようやくどういうことが必要なのか、私は何をすればいいのかがわかりつつあるような気がする。まだまだ道半ばであるが、子どもを信じ、自分を信じて努力を続けていきたい。日々努力。
塾頭の以前ブログの「腐ったミカン」より
『人間はね、自分が悪いことをしたとはなかなか認めないんだって。刑務所に入っている人でもそうだってなかなか自分が悪いって認めないそうだよ。ましてや、普通の人は「自分が悪い」と認めず、常に自分を正当化するための言い訳を作るのが多い。自分のことを考えれば良く分かるよ。結局我がままなんだよ。その我がままを直すには「自分で気づく」しかない。その「自分で気づく」まで待つのが教育だよ。』
我がままを直すには「自分で気づく」しかない。その「自分に気づく」まで待つのが教育。今、自分が問われていることだと改めて思う。子どもを何とかしようと思いあがっている自分がいたことを反省する。悪いことを叱咤激励して、矯正しようとしている自分がいたことを反省する。それこそ、今かかわっている子ども達の20年後、30年後を見据えた指導をすることが問われていると再認識。とても尊いことをさせてもらっていることに感謝すると共に、自分の愚かさを反省しつつ、前向きに子どもと向き合っていきたい。日々努力。