子ども達には、人を変えるよりも、自分が変わりなさいと話した。人が変わるのを期待しない方がいいとも話した。
子ども達が今直面している問題は、これから生きていく上でとても重要なことばかりである。最初の問題でつまずくのは当たり前である。いろいろな失敗やいろいろなことを乗り越えていくことで、強く、たくましくまっていくのだと思う。
子どもは、気持ちを簡単には切り替えられないと思う。大人だって、なかなか切り替えられない人が多いと思う。だからこそ、子どもと向き合って、こういう生き方もあるよ、こういうふうに考えてみたらという話をたくさんしてあげたい。心の教育、心を豊かにするような指導、かかわりをしていきたいと思う。日々努力。
今、東井義雄先生の「10代の君たちへ 自分を育てるのは自分」という本を読んでいる。この本の中には、感動する話、勇気の出る話など、たくさんのエピソードが満載である。今、私が勉強しなければならない、思わず聞きたくなるような話、涙を流してしまうような話などたくさんのことが書かれているからである。この本を何度も何度も読んで自分の中にしっかり入力したいと思う。暗記できるくらいまで読みたいと思っている。
私は、今目の前にいる子ども達の心に灯をともしたいと思っている。それは、思い上がった気持ちではなく、ぜひ子ども達に幸せになってもらいたいからである。
「人生は ほんとうの私に めぐりあう旅」
「悲しみをとおさないと 見せていただけない 世界がある」 東井義雄
日々努力。
塾頭がおっしゃっている。
「10を知って一を教えよ」
その人に見合う指導!余裕が必要。
「AをさせたいならBをさせろ」
やってもらいたいことをそのまま言うな。直球だけでは通じぬ。
「練習のマンネリ化を防げ」
300種類の練習方法と飽きさせない話術。
「勝つだけがバレーじゃない」
高い山より登りたい山。
自分自身の勉強が不足していることやものの考え方、子どもや保護者などへのかかわり方などまだまだ足りないことだらけである。自己否定。そこから、自分を積み上げる。子どもの問題は自分の問題。試練をどう乗り越えるか。自分自身しかいない。日々努力。
子ども達の心に響く話、感動する話、勇気がでる話、子ども達が聞きたくなるよう、時には涙を流しながら聞ける話などなど、そういう話をたくさん持てるよう、今勉強の真っ最中である。まだまだ自分自身の勉強が足りないこと、子どもの前での引き出しの少なさを感じる。だから、勉強するということはこういうことなのかと改めて思う。日々努力。
ファミリーマートカップの帯広地区予選が終わった。今年度最初の大会である。私が指導しているチームは、初日1、2回戦を何とか突破し、ベスト8に残ることができた。そして、きょう2日目、ベスト4進出をかけた準々決勝では、今までの試合展開よりはラリーが続き、相手のミスにも助けられ、得点を重ねるが、あと4歩、5歩及ばず敗退となった。この大会に向けて、南幌でのバレー塾で学んだことを練習の中で行い、多少なりとも試合の中で生かすことができたところもあった。技術的なことは、今後の練習の中で繰り返し積み重ねていくしかない。
今回の大会で気になったのは、技術的なことよりも試合での態度や行動だった。一つは、忘れ物である。子ども達は、試合ではちまきをしようと確認していたようだが、一部の子が2日間とも忘れてきたこと。2つめは、自分達の道具を片づけることである。我がチームのボールが本部席に届けられたり、いつまでもドリンクやチームバッグが放置されており、その重たいものを一部の子が片づけにきたこと。キャプテンを含む6年生が6年生として1人前のなることを話した。6年生は6年生としてどうすればいいのかを考えて行動してほしいと思った。
技術的なこともそうだが、子ども達の心の指導にいっそう力を注がなければならないと改めて感じた2日間だった。それはそれで収穫でもある。とにかく前進あるのみ、後ろをふり返らず、前を向いて進む。ひたむきに取り組む子ども達を育てたい。日々努力。
先日の土、日は、自然体バレー塾in南幌 vol.3 南幌中男子バレー部強化練習会に参加させていただいた。体育館に着くと、南幌中男子バレー部の15人と主催された顧問の先生、草野先生、黒松内の先生と私という、いつもとは違うバレー塾で、私にとっては今までわからなかったことがわかった、とても充実した2日間だった。そして、バレーの勉強ができることの幸せをたくさん感じることができた。
ウォーミングアップの後、アップをかねて、ネットを挟んで2対2から始まった。子ども達のぎこちない動きから、草野先生のわかりやすい心の話があった。
「足や手は動こうとしているけれども、心が動こうとしていない。ここに重たい荷物があって、5人か6人でないと持ち上げられないとする。1人じゃ無理だから、手を貸してくれと言われても、協力しようという気持ちがなかったら、手は動かない。協力しようという思いが手と足を連れてくる。いやだなあ、しんどいなあと思ったら、手も足もいかない。このボールを拾うぞ、打つぞという気持ちがなかったら、手も足もうまいこと動かない。」 そこから、もう一度スパイクのスィングの復習となった。そして、3対3、4対4になり、もう一度最初の2対2の練習の時には、スムーズな動きになり、ボールはつながっていた。明らかに子ども達の心が動いていた。2時間後、3時間後にうまくなっているということを目の当たりにした思いだった。そして、本音を言わずにうまくさせるということがどういうことかということが少しわかった。つまり、「AをさせたければBをさせろ」ということが具体的にどういうことかということを目の前で子ども達が変わっていくのを見て、実感させられた。
今回は、チームをどう作り上げていくかというプロセスを見せていただいた。子ども達に答えがある。準備していたらだめ。子どもの不得意をマスターする。弱点を克服すること。2000本安打を達成した稲葉選手は、入団当初徹底して内角を打つ練習をしたことで外角も打てるようになったという。草野先生は、できた、できない、勝った、負けたの結果を見るのではなく、一緒に作り上げていく発想、作り上げていくプロセスが大切だとおっしゃっていた。その中で、1年生がボールの準備を怠り、上級生に取りに行かせる場面を見て、草野先生からの1年生に向かって話をされた。1年生は、小学生時代に全国に行っている子達である。その子達に向かって、全国に行ったけれども、小学校に何を残してきたかと聞いた。ヤクルト時代の野村監督が稲葉選手や宮本選手、真中選手に努力することを残されたことを話された。だから、これからは努力してきたことを残しなさい、そして1人前の1年生になりなさいともおっしゃっていた。子ども達は真剣に聞いていた。
それから、法則として、ライトから打たれたボールに対して、レシーバーは右斜め45度方向に高めにボールを返すということをおっしゃっていた。いつも正面で対人している子達にとっては思うようにできない子達に繰り返し、練習に取り組ませていた。
ブロックフォローを忘れた子どもを見て、「できることをさぼったら、できることもできなくなる。」「いい選手とは、スローモンションと再生ができることである。」「感覚で覚える。」「大まかな流れで覚える。」など、子ども達をどうしたらうまくさせるかというヒントをいっぱいいただいた密度の濃い今回のバレー塾だった。
きょうはあるチームと練習試合をさせてもらった。しばらく練習試合から遠ざかっていたこともあり、つながりに欠ける面が多かった。それでも今の現状ではだいたい予想していた通りの内容だった。一人一人の子どもがどうすれば活躍できるか、チームとして機能するにはどうすればいいのか、笑顔でバレーができるような展開をするにはどうすればいいのか、来週の練習で修正できる部分は修正して大会に臨みたいものである。
明日は、南幌での自然体バレー塾に参加する。久しぶりに草野塾頭にお会いできる。とても楽しみ。明日参加できることを励みに4月からがんばってきた。自分を高めるために勉強することがこんなに楽しいことだとは思わなかった。日々努力。
サーブ練習をするにもいろいろな方法がある。2人で向かい合って、ボールを持っている方が相手にサーブを打ち、サーブをレシーブをする。そのときにレシーブ・キャッチ・カメ・四股という動作を入れる。サーブは近い距離でネットは関係ないので、速いし低い。また横にも行くし、奥にも行く。様々なサーブレシーブの練習にもつながる。
それから、20本コートに入れる。オーソドックスな練習だが、そこに2本続けて同じ場所で打たないというルールを設けるとそれだけで刺激になると思われる。
次に、サーブを打って、すぐに指導者が打ったボールをレシーブし、それを指導者がトスをしてアタックを打つという、試合に近い動きにする。連続してサーブを打つのとは違い、常に神経回路を変えて動かなければならない。子ども達を見ていると、動きの中でバレーをすることで、単純動作の練習よりもスムーズに動いているように思える。そして、その方が実践に近い形になると思われる。途中から、私の方で練習のやり方がわかったら、自分なりに工夫をする、試合に近い形に自分をもっていくことも必要だということも話した。そうでないとコートに入ったときにスムーズに動けないと思うからである。練習が練習に終わるか、試合を想定した練習になるかはある意味では一人一人の取り組み方によるのではないかと考える。いずれにしても、練習のために練習には終わらせたくない。日々努力。
子ども達にチームワークとはどういうことかということを聞くと、「協力する」「人に合わせる」「自分から行動する」などという言葉が出てきた。続けて、「言いたいことを言い合うことはチームワークですか?」と聞くと違うと一同に答えた。「仲良くすることは、チームワークですか?」と聞くと、一部の子はそうかもしれないと答えた。
2週間後にファミリーマートカップの予選がある。それを見据えてというわけではないが、もう一度チームワークについて確認をしておきたかったので、上記のようなことを聞きながら、子ども達に考えてもらった。私からは、「一人一人が自分のできること、役割を責任をもって一生懸命やる」ことだということを話した。やっぱり、一人一人人間的な成長が大切だと思う。まだまだ、子ども達をその気にさせるような指導はできていないけれども、あきらめることなくどんどん投げかけていきたいと思うし、大事なこと、正しいことはどんどん伝えていきたいと思っている。
目先の一勝よりもその人の一生を考えられるような指導を心がけたい。まだまだ日々努力。
塾頭は、バレーボールはボールに合わせる競技だと言われる。それは人生も同じ。嫌いなこと、人にも合わせられるようにと言われる。そして、大人になるということは嫌いな人と一緒にいなければならないと言われる。また、スポーツを通して、心が開放されるようにする。スポーツをしてストレスがたまるようではダメと言われる。
子ども達に塾頭が言われるようなことをことある毎に話をしている。頭ではわかっていても、いざその場になるとそういうことを忘れて、なかなか今までの自分から変われないでいるように思える。子どもは未熟である。それは当たり前のこと。だから、子どもが成長するためのきっかけに指導者がなればいいと思っている。子ども達の未熟さをしっかり受け止めて、少しでもましな指導を心がけたい。日々努力。