自動車部品メーカーとしてのデルファイとUAWの交渉内容は興味深いものです。
以下転載
賃下げや工場閉鎖を盛り込む=米デルファイとUAWの労働協約
経営再建中の米自動車部品大手デルファイと全米自動車労組(UAW)の間で先週末にまとまった労働協約の内容が 25日までに明らかになった。工場従業員の賃金の大幅なカットのほか、工場の閉鎖、売却などが盛り込まれている。
米メディアが報じたデルファイと旧親会社ゼネラル・モーターズ(GM)、UAWの覚書によると、工場従業員の時給は現在の約 27 ドルから 14.50 ~ 18.50 ドルに引き下げられる。また、賃下げの見返りとして、GMから 3 年間に最大 10万 5,000 ドルの一時金が支給される。
国内工場については、ミシガン州とインディアナ州、ニューヨーク州( 2 カ所)の計 4 工場を残す一方、 10 工場を閉鎖、 4 工場を売却、 3工場をGMに移譲するとしている。デルファイは当初、 8 工場を残す計画だった。
デルファイは 1999 年にGMからスピンオフ(分離・独立)して誕生したものの、GMの市場シェア低下や海外部品メーカーとの価格競争激化を受けて業績が悪化。 2005 年 10 月に連邦破産法 11 条に基づく会社更生手続きの適用を申請し、経営破綻した。(時事通信)