休業補償はどうなる
Aさん 今回のような臨時休業の賃金補償は労働基準法はどうなっているんだろうか。
Bさん 労働基準法第3章に「賃金」があって、第26条に休業手当が書いてあるんだ。「使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当てを支払わなければならない」と、記してあるんだ。
Aさん なるほど、そうすると会社が賃金補償をしなければならないんだ。納得
Bさん いやいや、そう単純ににはならないんだよ。
Aさん どうして。
Bさん 「使用者の責に帰すべき事由」が、解釈で複雑さがあるんだ。
Aさん そうか、でも検証して見ようよ。
《地震による部品供給がストップしたことで、トヨタをはじめとして関連企業までもが製造現場で操業停止となった。》 《トヨタ本体が停止したために、部品納入企業までが引取りがないので製造出来ず休まざるを得なかった。》問題は2ツ有る、一ツはリケン企業が製造不能になり、部品が供給できなかったこと。2ツ目はトヨタが止まったために「かんばん」による部品引取りがないため停止せざるをえなかった関連企業がある。
直接地震を受けた「リケン企業」の場合は「事由」に該当するのでわかるが、トヨタの工場が直接被害にあったのではないから「事由」に該当しないじゃないの。
Bさん そういわれれば、明確に分けて考えるべきだな。
「リケン」企業は補償なしか、そうすると、トヨタの場合日頃の「リスク管理」がどのようにされているのか問題だね。
Aさん トヨタはどうなっているの。
Bさん トヨタは部品を「かんばん」でジャストタイムに届くように管理していて、有名だよね。在庫は一日半しか持たないそうよ。
Aさん 在庫が一日半、これじゃ今回のようなことに対応できないね。
Bさん しかも、トヨタはリケンと開発段階から密接な関係が有った様で一社集中して製造されていたと言われているよ。「リスク管理」は、アイシン精機火災が教訓にあったにもかかわらず、生かされていなかった。
Aさん 大分解ってきたね、するとどうなる。
Bさん 全トヨタ労働組合が会社に申し入れたように、かんばん方式そのものを見直すことでなくて、在庫管理の見直しをすべきでしょう。
Aさん 賃金補償はどうなるの。
Bさん 結論から言うと「リスク管理」で今回のようなことは防ぐことが出来たから、会社責任に有り、休業の賃金補償をするべきでしょう。
Aさん 整理すると、「直接被害を受けていない」「リスク管理にこれまでの教訓が生かさせていない」「部品製造の一極集中」「在庫管理が甘い」、などが上げられますか。そうそう、業務って、直接的業務もあるけど間接的業務もあるのだから会社は出勤停止にする必要がなかったんだよ。
Bさん 強制年休の押付けで告発されているけど、法令を遵守するよう、企業に労働組合が毅然とした態度で臨むことが大事だよ。利益優先は通用しない。現地では水の供給は民間を止めてリケンに優先的に供給していたとの報道もある。
Aさん 今回のような臨時休業の賃金補償は労働基準法はどうなっているんだろうか。
Bさん 労働基準法第3章に「賃金」があって、第26条に休業手当が書いてあるんだ。「使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当てを支払わなければならない」と、記してあるんだ。
Aさん なるほど、そうすると会社が賃金補償をしなければならないんだ。納得
Bさん いやいや、そう単純ににはならないんだよ。
Aさん どうして。
Bさん 「使用者の責に帰すべき事由」が、解釈で複雑さがあるんだ。
Aさん そうか、でも検証して見ようよ。
《地震による部品供給がストップしたことで、トヨタをはじめとして関連企業までもが製造現場で操業停止となった。》 《トヨタ本体が停止したために、部品納入企業までが引取りがないので製造出来ず休まざるを得なかった。》問題は2ツ有る、一ツはリケン企業が製造不能になり、部品が供給できなかったこと。2ツ目はトヨタが止まったために「かんばん」による部品引取りがないため停止せざるをえなかった関連企業がある。
直接地震を受けた「リケン企業」の場合は「事由」に該当するのでわかるが、トヨタの工場が直接被害にあったのではないから「事由」に該当しないじゃないの。
Bさん そういわれれば、明確に分けて考えるべきだな。
「リケン」企業は補償なしか、そうすると、トヨタの場合日頃の「リスク管理」がどのようにされているのか問題だね。
Aさん トヨタはどうなっているの。
Bさん トヨタは部品を「かんばん」でジャストタイムに届くように管理していて、有名だよね。在庫は一日半しか持たないそうよ。
Aさん 在庫が一日半、これじゃ今回のようなことに対応できないね。
Bさん しかも、トヨタはリケンと開発段階から密接な関係が有った様で一社集中して製造されていたと言われているよ。「リスク管理」は、アイシン精機火災が教訓にあったにもかかわらず、生かされていなかった。
Aさん 大分解ってきたね、するとどうなる。
Bさん 全トヨタ労働組合が会社に申し入れたように、かんばん方式そのものを見直すことでなくて、在庫管理の見直しをすべきでしょう。
Aさん 賃金補償はどうなるの。
Bさん 結論から言うと「リスク管理」で今回のようなことは防ぐことが出来たから、会社責任に有り、休業の賃金補償をするべきでしょう。
Aさん 整理すると、「直接被害を受けていない」「リスク管理にこれまでの教訓が生かさせていない」「部品製造の一極集中」「在庫管理が甘い」、などが上げられますか。そうそう、業務って、直接的業務もあるけど間接的業務もあるのだから会社は出勤停止にする必要がなかったんだよ。
Bさん 強制年休の押付けで告発されているけど、法令を遵守するよう、企業に労働組合が毅然とした態度で臨むことが大事だよ。利益優先は通用しない。現地では水の供給は民間を止めてリケンに優先的に供給していたとの報道もある。