全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

トヨタ(内野)過労死裁判判決でる

2007年11月30日 21時25分29秒 | Weblog
過労死認定劇的勝利
 11月30日名古屋地方裁判所は、内野博子さんが提訴していた、夫の「過労死労災認定」裁判の判決で「認める」判決を下しました。
 13時40分から開かれた記者会見では、弁護団から判決の内容があらまし報告されました。

○何よりも運動の大きさが勝利を得ることができた。
○労働の質と時間を認め、豊田労働基準監督署の不支給決定を取り消す。

○時間について
①114時間を主張したが、106時間45分が認められた。(豊田労基署は45時間しか認めなかった)
②直接ライン作業以外は雑談をしていたとの被告側の主張は退けられ、労働時間として認められた。
③小集団活動(QC,創意工夫提案、交通安全、EXの役員等)は企業の支配下に置かれているものであり、事業活動に役立つ仕事であり業務であると認められた。(たとえ短時間であっても業務として認めた)

○労働の質について
①検査業務での不具合処理等はストレスの高い業務と認定
②2交代勤務の深夜勤務は健康を害し、疾患にかかりやすいと判断
③後工程に不具合が流れたことで、叱責を受けたことがストレスを高めた原因などが判断されて決定されたことを報告されました。

 今回の判決を受けて、異常なまでの働き方、働かせ方が問題として浮かびました。世間から見ての常識がトヨタに必要だと思います。
 典型的なのは、残業を見込んだ生産計画が組まれていることです。労基法における残業の定義が極めて曖昧に運用されていることです。生産第一主義がまかり通りそれを規制さえ出来ない労働組合のありようも問題でしょう。

 当労働組合としては、労働時間のあり方、業務のあるべき姿を今後明らかにして、すべての労働者とって、安心と安全、労働と生活のバランスを考えた働き方を提起していきたいと考えます。                  執行部
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トヨタ自動車 内野健一さん過労死認定裁判勝利おめでとう!

2007年11月30日 20時45分11秒 | Weblog

本日判決の日内野さんの遺族、支援する会の皆さん、そして弁護団の皆さんが12時50分入廷しました。傍聴できなかった支援者の皆さんが見守るなか、13時10分弁護士さんが法廷から出てきて堂々と『勝利判決』を支援者に伝えました。
支援者から一斉にやった!という歓声が上がり、よかったと皆で喜びあいました。


裁判所は内野さんの亡くなる前の1ヶ月の残業時間を106時間45分とみとめ、さらに通常業務以外のEX会、QC活動などのトヨタでは自主活動といわれていることも事業活動に役立つ仕事であり業務としてみとめた。
報告集会では夫が亡くなってから5年余り、子育てしながらの裁判、会社や豊田労働基準監督署の夫の頑張りを認めない不誠実さに怒りやら、情けないやらなど原告から思いが話されました。勝利判決でやっと天国の夫にゆっくり休んでと言えますと喜びの声でした。本当におめでとうございました。


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勝利判決  内野裁判速報

2007年11月30日 15時07分36秒 | Weblog
本日内野裁判の判決がありましたが、勝利判決との速報がありました。現段階では編集者の元には内容までは届いていません。おそらく膨大な時間外労働を認めた判決なのでしょう。本日の夕方のテレビや明日の朝刊では大きなニュースになるでしょう。

裁判に傍聴された方、詳細や雰囲気をお知らせ下さい。
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