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トヨタ社員労災認定裁判がありました

2019年08月07日 11時50分33秒 | トヨタ自動車
やっと出口が見えてきた! 

 7月3日名古屋地裁にて、16回目の口頭弁論が開かれました。2015年7月に提訴して4年になります。今回は裁判官が交代したため、冒頭、裁判長が今までの経緯と事件の概略を説明し、原告・被告双方に確認を求めた。主な争点は、業務過重性と上司からのパワハラとそれによりメンタル疾患の発症。以上の内容を、約10分間裁判長が説明。口頭弁論を閉じ、裁判官・原告・原告弁団・被告弁護団による別室で進行協議が行われました。

<進行協議後の報告集会>
梅村弁護士:
 本日は、弁護団から、トヨタ専門研究宇者・中京大学名誉教授猿田正幾先生から、被災者の仕事の過重性を明らかにする意見書を提出しました。意見書は60頁に上ります。弁護団としては、専門医の意見書、研究者の意見書、被災者の過重な業務や上司のパワハラについてほぼ言い尽くしました。裁判が長引いていますが、それは裁判所からの文書提出命令によります。トヨタが出した文書は、始め白塗りでどこに文字が書いてあるのかさえも不明でした。それが、黒塗りの文書が提出されさらに、黒塗りの部分の一部が明らかになった。そのやりとりに2018年末から2019年4月末ころまで時間を要した。しかし、結果的に、この文書提出命令の申請をやって良かった。その結果、被災者の業務内容がより鮮明になった。被災者の業務内容を確認でき、仕事の推定ができました。8年間の不明な部分が解明され、準備書面として提出することができた。本日の進行協議では、今後の進行について意見交換した。

証人尋問にへの準備
 原告側の意見書に対して、次回国側が反論しなければ口頭弁論は終息し、いよいよ証人尋問へと進みます。まだいつになるか予想は尽きませんが、原告・被告側は証人になってもらえる人を申請することになります。被告側が証人を申請しなければ、原告側から申請することもできます。4年の歳月が流れましたが、これまで原告の頑張りと献身的な弁護団の活動には胸が打たれます。

<原告挨拶>
本日は傍聴有り難う御座いました。今回、猿田先生の意見書を出して頂きました。内容に大変勇気付けられました。被災者の働き方に関連づけて、また同僚の発言に関連づけて書いてあります。是非皆さんに読んでもらいたい内容です。私も証人尋問に向けて準備したいと思います。特に主人の労働の質を強調できる様に頑張ります。ご支援よろしくお願い申しあげます。

この裁判は「トヨタの働かせ方」を変えていくたたかいです。頑張りましょう
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2 コメント

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Unknown (通りすがり観察者)
2019-09-14 10:18:18
全トヨタ労連関係の政策関係者や議員が責任感じて、自殺するくらいでないと、良くならないと思う。
経営者があまりにも不誠実で
不真面目極まりない問題だと思う、
不真面目な経営者を助長させる企業側ブラック弁護士や労働局役人も同様で、他人の生命を犠牲にしてまで、金儲けに走る不真面目な人間ほど、窮地に追い込まれて自殺しなけば、いけないと思う。
一見、不適切な言い方に見えるかもしれないが、これが、企業側違法活動や労働問題や過労死問題の実態本質だ。民事裁判になるのは、氷山の一角で、多数被害者が存在する、
これ以上被害者出さないためには、経営側を指南するブラック弁護士らが、廃業や自殺に追い込まれる位にならないと世の中良くならないはず。解雇もリストラもない不真面目な労働局役人も同様で同罪だ。
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気の毒 (高岡)
2019-09-19 21:17:08
今日皆さんがチラシを配っていましたが、取りたくても取れないんです。ごめんなさい。上の人たちが取らないようにと言うんです。同僚同士で監視しています。なん何なんでしょうねこの有様は、ハラスメントですよ。
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